日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長 西川廣人)は、先般発覚した当社国内車両製造工場における完成検査に係る不適切取扱いを踏まえ、国土交通省より「不適切な完成検査の過去からの運用状況等事実関係の詳細調査及び再発防止策検討」について報告するよう指示いただいておりましたが、本日、その調査検討結果について同省に報告いたしましたので、下記の通りお知らせします。
完成検査制度は法令に基づく制度であり、当社は本制度のもと、国に代わって完成検査業務を実施しております。今回の件は、当社がその義務を怠っていたことで国土交通省の信頼を損なうこととなった、大変重大な事態だと受け止めております。当社は、しっかりと安全確保を第一に、法令遵守の推進と今回決定した対策の確実な実施(既に実施済みの対策含む)を進め、皆様の信頼回復に全社一丸となって尽くしてまいる所存です。
このたび、お客様、関係者をはじめとするすべてのステークホルダーの皆様に多大なご迷惑をおかけしましたこと、改めて心よりお詫び申し上げます。
日産は11月17日に、生産した自動車の有資格者が検査する完成検査の工程で、無資格者による検査などの不正検査が行われていた問題に対して、第三者機関による調査結果と、原因からの改善策について発表しました。
今回の問題には、有資格者が国の代わりに行う検査を無資格者が行なっていたことが主に問題にされておりましたが、無資格者が行なった検査の一部検査が未実施だった可能性についても発表されております。なお、このような不正は多くの工場において、1990年代にはすでに行われていたとのこと。特に、栃木工場では1979年と長い間不正が行われてきた可能性についても発表されています。
今回の不正に対しての調査結果によると、大きく以下のような原因や背景があったことが挙げられております。
今回の問題には、有資格者が国の代わりに行う検査を無資格者が行なっていたことが主に問題にされておりましたが、無資格者が行なった検査の一部検査が未実施だった可能性についても発表されております。なお、このような不正は多くの工場において、1990年代にはすでに行われていたとのこと。特に、栃木工場では1979年と長い間不正が行われてきた可能性についても発表されています。
今回の不正に対しての調査結果によると、大きく以下のような原因や背景があったことが挙げられております。
・完成検査員の人員不足
・完成検査員の不適切な教育や作業に関する間違った認識(教育不足)
・管理者の把握不足(管理能力)
・不適切な内部監査
・完成検査員の不適切な教育や作業に関する間違った認識(教育不足)
・管理者の把握不足(管理能力)
・不適切な内部監査
原因に対して日産は、以下のような対策を既に実施、または今後実施予定とのことです。
・顔認証による入出場管理などセキュリティーレベルの改善
・代印をできないような、仕組みの改善
・任命教育の強化
・人員改善や採用による検査員の人員強化
・管理者に対する現場の意識レベルの改善(新たに日本工場を統括する常務執行役員を任命)
・内部監査の内容改善
・代印をできないような、仕組みの改善
・任命教育の強化
・人員改善や採用による検査員の人員強化
・管理者に対する現場の意識レベルの改善(新たに日本工場を統括する常務執行役員を任命)
・内部監査の内容改善
今回の改善によって、検査ラインなどのセキュリティーレベルを上げ、物理的に無資格者が立ち入れない(検査できない)ような仕組みに変えるだけでなく、資格者の知識改善を行うべく、教育体制の大幅な強化がなされているとのこと。
また、人材に関して検査員の人数に問題はないとするものの、国の検査を代行する責任感など仕事内容を考慮できていなかったものとし、新たに85名の増員を行うとのことです。さらに、現在536人の完成検査員有資格者に対して期間従業員が57人となっている状況についても、今後改善するとしています。
今回の騒動で日産は、10月の販売台数をこれまでの半分近くまで落としており、 ユーザー目線に立ったもの造りを今後行うことを上げています。しかしながら、長らく不正を行ない続けたユーザーからの信頼回復には、少し時間がかかるかもしれません・・・
また、人材に関して検査員の人数に問題はないとするものの、国の検査を代行する責任感など仕事内容を考慮できていなかったものとし、新たに85名の増員を行うとのことです。さらに、現在536人の完成検査員有資格者に対して期間従業員が57人となっている状況についても、今後改善するとしています。
今回の騒動で日産は、10月の販売台数をこれまでの半分近くまで落としており、 ユーザー目線に立ったもの造りを今後行うことを上げています。しかしながら、長らく不正を行ない続けたユーザーからの信頼回復には、少し時間がかかるかもしれません・・・
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