2018年9月14日 更新

ゼロクラウンから4代目、クラウンはどこへ向かう?!

国産を代表する高級車クラウン。大きく変革を遂げたゼロクラウンから4代目となる新型クラウンが登場しましたが、今後クラウンはどんな顧客層を狙い、そしてライバル車に対してどのように向き合ってゆくのでしょうか?

ゼロクラウンから4代目、クラウンはどこへ向かう?!

12代目ゼロクラウンからの変遷

12代目ゼロクラウン

12代目ゼロクラウン

2003年12月に12代目クラウンが発売されました。

1955年に登場以来、国産の高級車として愛され続けているトヨタ・クラウンですが、比較的近年で大きな変革を遂げたのが通称「ゼロクラウン」と呼ばれた12代目クラウンです。

広告でのキャッチコピーは「ZERO CROWN~かつてゴールだったクルマが、いまスタートになる~」ということで、そこから「ゼロクラウン」と呼ばれました。日本の高級車をリードする伝統のブランドでありながら、過去のイメージと決別し、プラットフォーム、エンジン、サスペンションといった主要コンポーネントは大きく刷新され、プラットフォームも新開発のNプラットホームになり、エンジンは長期間使われてきた直列6気筒に代わって、より静音性能に優れ、環境性能も高めたV6の新型GRエンジンに切り替えられました。

3.0L(256馬力)と2.5L(215馬力)の直噴ガソリンエンジンには、それぞれ6速と5速のオートマチックが組み合わされています。6速ATはシーケンシャルシフト付です。

4,840mm×1,780mm×1,470mmという車体サイズは、ようやく全長に見合うような車幅になり、従来のいわゆる5ナンバー枠からの呪縛からは全く解き放たれています。

スタイリングはスポーティーで流麗、長く続いたクラウンの保守的なイメージを一新する大きな特徴となっています。エンブレムの書体も変更されました。また、従来のゆったり感を優先した乗り心地も、より引き締まったスポーティな操縦感へと進化しています。

それまで、国内特有の高級車感を優先していたクラウンですが、ここにきてベンツやBMWをはっきり意識した味付けへと変化していくエポックメイキング的なモデルとなっています。ちなみにこのモデルで採用しているNプラットフォームは、クラウン以外に、マークX、クラウンマジェスタ、レクサス・GSでも使われています。

やはり、ゼロクラウンからクラウンは大きく方向性を変えたのです。

13代目クラウン

13代目クラウン

13代目クラウン

2008年2月発売の 13代目は、先代のゼロクラウンゼロクラウンを正常進化させたモデルです。新登場の3ヶ月後に新設定「クラウンハイブリッド」も登場します。

外観は先代のイメージを踏襲しつつも、更にシャープな曲線的デザインとなっています。リヤバンパーとマフラーが一体化した構造も新鮮で、ハイブリッドのモデルには、「ファイングラフィックメーター」という、世界初の全面液晶パネルを使用したグラスコックピットメーターが搭載されています。

構成は「ロイヤル」シリーズ、「アスリート」シリーズと、新設定の「クラウンハイブリッド」です。全車に「VDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management)」という高い車両安定性と予防安全性能を確保する機能を採用、更には、ドライバーの眼の開閉状態を検知して衝突被害低減を目指した、世界初のドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)も設定されています。カーナビゲーションとの連動による高度運転支援も実現しており、安全機能は世界トップレベルとなっています。

エンジンは、V6・3.5L、3.0L、2.5Lエンジンを揃え、駆動力統合制御システム(DRAMS)を備えた6速Super ECTを組み合わせています。

4,870mm×1,795mm×1,470mmというサイズは先代とあまり変わりませんが、フォルムはよりスマートなイメージになっており、ややゴツいイメージだった昔の面影はほとんど無くなりました。

14代目クラウン

14代目クラウン

14代目クラウン

14代目クラウンは2012年12月に発売されました。

先代同様にフォーマルなロイヤルシリーズと、スポーティさを狙ったアスリートシリーズというラインアップですが、大きな話題となったのが大胆なフロントマスクの造形です。

まるで「矢印」のようなグリルは、今までの比較的大人しいデザインだったクラウンからは想像もつかないような大胆なデザインで、当初は「クラウンにふさわしいのか?」という意見も多く出ていました。ただ、鮮烈な印象のフロントデザイン以外は非常にオーソドックスで、むしろ先代よりもスマートなフォルムとなっており、クラインとしてのバランスはしっかりとれていると感じます。

4,895mm×1,800mm×1,450mmという車体サイズは先代とほぼ同じで、ホイールベース2,850mmは、ゼロクラウン以来代わっていません。国内ユースに特化しているクラウンですから、国内の道路事情を強く意識し、ある程度上限を決めているように思えます。そうした事情の中で新しいデザインを打ち出すのですから、鮮烈なフロントデザインも、その対策の一環ということになるでしょう。

そして、サイズ的には同格ともなるベンツEやBMW5などともグレード感で負けるわけにはいきません。クラウンにはいろいろな役割が課せられているのです。

エンジンは時流にのってダウンサイジングされ、ロイヤルシリーズは、2.5Lエンジン、アスリートシリーズは、2.5Lエンジン、3.5Lエンジンを搭載します。アスリートには、2.0L 直4DOHCのIC付きターボも後から追加されています。

インテリアは、各種操作スイッチをタッチパネルに集約するタイプのトヨタマルチオペレーションタッチになり、シンプルな操作性になっています。

15代目クラウン

15代目クラウン

15代目クラウン

そして2018年6月に 15代目が発売されました。

フロントデザインは14代目を洗練させた感じですが、なかなかダイナミックかつ上質な造形です。特徴的なのはリアルーフがファーストバックのようにかなり寝かせてある点で、これは新型レクサスLSにも共通しています。保守的なユーザーが多いであろうクラウンとしてはかなりチャレンジングなスタイルとも言えるでしょう。

サイズは、4,910mm×1,800mm×1,455mmということで先代とほとんど変わりませんが、ホイールベースは2,920mmと長くなっており、小回り的には大丈夫なのかな?とも思います。

全幅の1,800mmというのは国内重視のクラウンとしては限界レベルなのかもしれません。最近は輸入車だけではなく国産車でも1800mm以上の全幅は当たり前にもなってきていますが、国内の道路、駐車場事情をクラウンは考慮しているのでしょう。ベンツなら格下のCクラスでも1810mmあります。このあたりは結構ポイントだと思います。

車体構造は「TNGA FR プラットフォーム」で一新、ボディ剛性の向上、低重心化、前後重量配分の最適化が確実に進んでいます。エンジンやミッションなどもより低い位置にレイアウトされ、更にボンネット、フェンダーなどにはアルミ素材になり、ボディの構造用接着剤の利用も大幅に増加しています。

サスペンション周辺の部品は高剛性のアルミダイキャスト製、サスペンション形式も4輪マルチリンクで路面追従性が向上しています。こうして走りの性能もかなりレベルアップしています。

装備面では、初代コネクティッドカーということで、遠隔で走行アドバイス、車両診断が受けられる「eケアサービス」、「LINEマイカーアカウント」などのコネクティッド機能を搭載した車載通信機DCMが全車に標準で搭載されています。

ライバルとの比較でわかるクラウンの魅力

ベンツCタイプ

ベンツCタイプ

さて、こうしてモデルごとに着実に進化していくクラウンですが、どんなユーザーに向けてアピールしていくのでしょうか?

国産車同士では確実にライバルをリードしているのはまず間違いないと思いますが、むしろ気になるライバルは欧州の外車ということになるでしょう。

ベンツの場合、サイズ的にはEクラスが相当するのですが、価格的にはCクラスということになります。

当然ですが、新型クラウンの方が全長やホイールベースが長いので、室内の広さはクラウンが有利です。エンジンに関しても直列4気筒ターボのみのCクラスよりも選択肢に魅力があります。Eクラスならやや話は違ってきますが、何しろ価格差がかなり大きく、単純な比較はできないと思います。

BMWの場合でも価格的には5シリーズではなく、3シリーズがライバルということになります。

ご存知の通り、BMW 3シリーズ セダンは、メルセデス・ベンツ Cクラスと共にDセグメントの世界基準と言われ、人気も分け合っています。しかし、クラウンよりは格下です。クラウンより優れているのは、最上位のハイパワー・ガソリンエンジンだけかもしれません。そしてBMW 3シリーズの安全装備では、クラウンの「トヨタ セーフティセンス」には及びません。

アウディなら価格的にはA4が当てはまります。やはり欧州車は割高なのです。ボディサイズはクラウンの方がやはり大型で、他車同様アウディ A4にもハイブリッドモデルがありません。スペックとしては比較の対象ではないでしょう。

クラウンはスペックにおいて欧州のライバルよりもお得感があるのは間違いありません。使いやすさでも優れているはずです。大変優秀な国産高級車のエースです。しかし、欧州車にはそれ以外の魅力があります。

それがブランド力ということになります。欧州のファッションブランドと同じです。こればかりはなかなか身につかないのです。だからトヨタでも「レクサス」という意識してつくったブランドがあるのでしょう。この点に関しては時間をかけて実績をつくっていく以外にはないのでしょうね。

そもそも価格的にみれば、一般の若い人にはクラウンでも簡単には手が届きません。必然的にユーザーはミドル層以上ということになると思いますが、大人の品格に見合った、かつ先進的なクラウンは、高級サルーンとして非常に魅力的な選択肢だと思います。

ただ、セダンだけというのが残念です。2ドアクーペやステーションワゴンなどもあれば、更に魅力がアップし、ブランドとしての価値があがるような気がします。
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