KINTOとは?
via kinto-jp.com
冒頭の通りトヨタ自動車が新たなサービスの提供として設立した新会社で、36か月の定額制という仕組みを設けることでクルマの所有方法に新たな提案を打ち出しました。
特徴的なのはこの定額制の中身には車両代はもちろんのこと、登録諸費用、各種税金、メンテナンス費用、任意保険、自動車税すべて含まれているという点です。
特筆すべき点は任意保険も含まれているという点ですが、これは誰が契約しても同額で、今まで任意保険を継続契約している契約者は一時凍結(もしくは解約)の手続きが発生することを意味します。
若い世代は任意保険料が高いという傾向にあるので、多くの若者の不安材料を一つ取り除くことが可能です。しかし月の走行距離は1500㎞までとしており、過走行分は別途支払いが発生するとしています。
特徴的なのはこの定額制の中身には車両代はもちろんのこと、登録諸費用、各種税金、メンテナンス費用、任意保険、自動車税すべて含まれているという点です。
特筆すべき点は任意保険も含まれているという点ですが、これは誰が契約しても同額で、今まで任意保険を継続契約している契約者は一時凍結(もしくは解約)の手続きが発生することを意味します。
若い世代は任意保険料が高いという傾向にあるので、多くの若者の不安材料を一つ取り除くことが可能です。しかし月の走行距離は1500㎞までとしており、過走行分は別途支払いが発生するとしています。
KINTOが提供するサービスは2種類のプランから
とは言え、トヨタ自動車が販売する全車種に適応されているわけではありません。まずは東京地区でのサービス展開を実施し、その後消費者からの要望などを反映しながらアップデートしていくのでしょう。
では現時点ではどのようなサブスクリプショサービスが用意されているのか…大きくわけて2種類あるサービスの中身を追ってみましょう。
では現時点ではどのようなサブスクリプショサービスが用意されているのか…大きくわけて2種類あるサービスの中身を追ってみましょう。
トヨタのクルマ1車種を36か月乗り続ける「KINTO ONE」
最初にご紹介するのは36か月間、トヨタのクルマ1車種を乗り続ける「KINTO ONE」です。
対象の車種はプリウス・カローラスポーツ・アルファード・ヴェルファイア・クラウンの5車種です。参考として月額支払い額を以下に記載します。
【各車種の月額支払い額】
プリウス…税抜46,100円~55,400円(税込49,788円~59,832円)
カローラスポーツ…税抜49,500円~58,700円(税込53,460円~63,396円)
アルファード…税抜79,000円~92,000円(税込85,320円~99,360円)
ヴェルファイア…税抜75,000円~88,000円(税込81,000円~95,040円)
クラウン…税抜90,000円~99,000円(税込97,200円~106,920円)
仮に契約をすれば上記の月額支払い額以外に発生する費用は駐車場代とガソリン代程度でしょうか。月の走行距離も規約で決まっていますので、月の出費額もほぼ明確化されるのが大きなメリットです。また、月の支払額が決まっているということは面倒な商談に精を出す必要もないということです。
契約開始日=納車日となりますが、では36か月後…つまり3年後はどうなるのかについて確認してみたところ、まず利用してきたクルマの購入は出来ないということです。
考えられる選択肢は、「KINTOを再度契約して次のクルマに乗る」「他のクルマを購入する」「クルマに乗るのを辞める」となります。つまりKINTOを契約利用している間は所有車としてではなく、使用車としてクルマをキープするということになります。
KINTO ONEは東京エリア(一部店舗を除く)で3月1日より申し込みを開始するとしています。
対象の車種はプリウス・カローラスポーツ・アルファード・ヴェルファイア・クラウンの5車種です。参考として月額支払い額を以下に記載します。
【各車種の月額支払い額】
プリウス…税抜46,100円~55,400円(税込49,788円~59,832円)
カローラスポーツ…税抜49,500円~58,700円(税込53,460円~63,396円)
アルファード…税抜79,000円~92,000円(税込85,320円~99,360円)
ヴェルファイア…税抜75,000円~88,000円(税込81,000円~95,040円)
クラウン…税抜90,000円~99,000円(税込97,200円~106,920円)
仮に契約をすれば上記の月額支払い額以外に発生する費用は駐車場代とガソリン代程度でしょうか。月の走行距離も規約で決まっていますので、月の出費額もほぼ明確化されるのが大きなメリットです。また、月の支払額が決まっているということは面倒な商談に精を出す必要もないということです。
契約開始日=納車日となりますが、では36か月後…つまり3年後はどうなるのかについて確認してみたところ、まず利用してきたクルマの購入は出来ないということです。
考えられる選択肢は、「KINTOを再度契約して次のクルマに乗る」「他のクルマを購入する」「クルマに乗るのを辞める」となります。つまりKINTOを契約利用している間は所有車としてではなく、使用車としてクルマをキープするということになります。
KINTO ONEは東京エリア(一部店舗を除く)で3月1日より申し込みを開始するとしています。
レクサスが提供する6車種を半年ごとに乗り換える「KINTO SELECT」
via lexus.jp
KINTO ONEはありそうでなかった新提案と見れるのですが、もう一つのプランはさらに度肝を抜かれた思いでした。それがレクサスを半年ごとに乗り換えることができる「KINTO SELECT」です。
対象車種はES300h・IS300h・RC300h・UX250h・RX450h・NX300hの計6車種ですが、この6車種を半年ごとに新車へ乗り換えるというプランです。6車種×6か月、36か月で全ての車種に乗れると見受けられそうですが、あくまで半年ごとに新車へ乗り換えるのがルールですので、例えばUX250hを6台乗り続けることも可能なのです。もちろん36か月かけて6車種全てに乗ることも可能です。1車種を半年というルール以外の選択は自由です。
気になる月額料金ですが、KINTO SELECTの場合は税抜180,000円(税込194,400円)となっています。このことから各車種におけるグレード・ボディカラーは予め決められています。レクサスへ問い合わせたところ、主なボディカラーはホワイトとしているそうです。
KINTO ONE同様、最初の納車日から36か月後は「KINTOを再度契約して次のクルマに乗る」「他のクルマを購入する」「クルマに乗るのを辞める」となります。こちらも当然使用車としての扱いです。
KINTO SELECTは2月6日より東京エリアでサービス申し込みを開始しています。法人契約も可能としています。
対象車種はES300h・IS300h・RC300h・UX250h・RX450h・NX300hの計6車種ですが、この6車種を半年ごとに新車へ乗り換えるというプランです。6車種×6か月、36か月で全ての車種に乗れると見受けられそうですが、あくまで半年ごとに新車へ乗り換えるのがルールですので、例えばUX250hを6台乗り続けることも可能なのです。もちろん36か月かけて6車種全てに乗ることも可能です。1車種を半年というルール以外の選択は自由です。
気になる月額料金ですが、KINTO SELECTの場合は税抜180,000円(税込194,400円)となっています。このことから各車種におけるグレード・ボディカラーは予め決められています。レクサスへ問い合わせたところ、主なボディカラーはホワイトとしているそうです。
KINTO ONE同様、最初の納車日から36か月後は「KINTOを再度契約して次のクルマに乗る」「他のクルマを購入する」「クルマに乗るのを辞める」となります。こちらも当然使用車としての扱いです。
KINTO SELECTは2月6日より東京エリアでサービス申し込みを開始しています。法人契約も可能としています。
まとめ
自動車業界は「100年に1度の変革期を迎えている」と言われていますが、カーシェアリング・ライドシェアの急速な流行により、個人がクルマを所有する価値観も大きく変化しているのも事実です。
トヨタ自動車の素晴らしいところはこうした世界的な流行を否定することなく、むしろありのままに受け止め、かつ消費者の更なるニーズを提案する底力にあると言えます。
その根拠の一つに、最低価格のプリウス以外にDCM(データ・コミュニケーション・モジュール)を装備させます。これはDCMからのデータをトヨタのMSPF(モビリティ・サービス・プラットフォーム)とやり取りをさせ、利用者の走行状況を把握。安全運転やエコ運転、メンテナンス履歴をポイント化させる仕組みです。
そのポイントを支払い分に充てることができるとしていますが、同時にこれはトヨタが安全運転やエコ運転に対して明確なインセンティブを与えることを意味します。
これは私の予想ですが、この走行状況を自動運転モジュールの実装データとして反映させると推測します。つまり安全運転やエコ運転に対するインセンティブと同時に、走行状況のデータ提供による情報に対する対価でもあるのです。
いずれにしろトヨタ自動車の狙いは多岐に渡ると言えるのですが、根本的な狙いは若い世代に対する自動車価値の明確化と提案であり、次世代の顧客の創出と見れるでしょう。
私はKINTOという名称を「均等」を意味する造語と思っていたのですが、公式では「必要な時にすぐに現れ、思いのままに移動できる【筋斗雲】をイメージした名称」としています。
トヨタが次世代ニーズに向けて放つ1手、使用手段の一つとして触れてみてはいかがでしょうか。
トヨタ自動車の素晴らしいところはこうした世界的な流行を否定することなく、むしろありのままに受け止め、かつ消費者の更なるニーズを提案する底力にあると言えます。
その根拠の一つに、最低価格のプリウス以外にDCM(データ・コミュニケーション・モジュール)を装備させます。これはDCMからのデータをトヨタのMSPF(モビリティ・サービス・プラットフォーム)とやり取りをさせ、利用者の走行状況を把握。安全運転やエコ運転、メンテナンス履歴をポイント化させる仕組みです。
そのポイントを支払い分に充てることができるとしていますが、同時にこれはトヨタが安全運転やエコ運転に対して明確なインセンティブを与えることを意味します。
これは私の予想ですが、この走行状況を自動運転モジュールの実装データとして反映させると推測します。つまり安全運転やエコ運転に対するインセンティブと同時に、走行状況のデータ提供による情報に対する対価でもあるのです。
いずれにしろトヨタ自動車の狙いは多岐に渡ると言えるのですが、根本的な狙いは若い世代に対する自動車価値の明確化と提案であり、次世代の顧客の創出と見れるでしょう。
私はKINTOという名称を「均等」を意味する造語と思っていたのですが、公式では「必要な時にすぐに現れ、思いのままに移動できる【筋斗雲】をイメージした名称」としています。
トヨタが次世代ニーズに向けて放つ1手、使用手段の一つとして触れてみてはいかがでしょうか。
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