2017年10月16日 更新

不正問題やEVの飛躍などで肩身の狭いディーゼルエンジンの今後とは?

世界中の自動車メーカーがEV車両の開発に力を注ぐ中、日本の自動車メーカーであるスバルやホンダはディーゼルの開発を終了、または縮小させる動きを見せています。他にもディーゼルエンジンに関しては、不正問題の背景もあり肩身の狭い思いをしていますが、今後のディーゼルエンジン市場はどうなるのか?現状とこれからについて考えてみたいと思います。

不正問題やEVの飛躍などで肩身の狭いディーゼルエンジンの今後とは?

排ガス不正などの影響で信頼を落としたディーゼルエンジン

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ひと昔前のディーゼルエンジンの印象と言えば、街中に大量の煙と騒音を撒き散らしながら走る車のエンジンといった印象が強かったと思います。特にトラックなどにおいてハイパワーで単価の安い軽油を使用するディーゼルエンジンは、働く車に多く使用されてきました。

また、メカニックをしていた頃の私としては、あまり触りたくない苦手意識の強い車両でもありました、、、

そんなディーゼルエンジンも今やクリーンと名付けられるほどに進化を遂げ、環境面でもひと昔前のガソリンエンジンに劣らない、優しいエンジンと言えるまでになりましたね。燃費にも優れており、さらにはハイパワーと多くのメリットが挙げられます。

そんなクリーンディーゼルに起きたVW(ワーゲン)の排ガス不正問題は、VWユーザーに与える影響だけでなく、ディーゼルエンジン自体の信頼も落とす事態となってしまいました。

実際にどのような不正を行なっていたのか?

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VWから始まったディーゼルエンジンの排ガス不正問題は様々な車両にまで影響を与え、ベンツや国内メーカーのスズキにまでその疑いがかけられているようです。

そもそもこの問題の発端となったVWですが、一体どのような不正をしていたのでしょうか?

もともとディーゼルエンジンというのは、今でこそクリーンディーゼルと呼ばれハイパワーで燃費もいい車両とされていますが、パワーや燃費の犠牲に排気ガスがどうしても悪化してしまう傾向にありました。そんな本来のディーゼルエンジンを高度な噴射制御や後処理装置によって発生する排気ガスを基準に適合させています。

簡単にディーゼルエンジンを説明しましたが、当然ガソリンエンジンには存在しない後処理装置を使用するためコストがかかってしまいます。また、後処理装置には燃料を使用するため、燃費を悪くすることもデメリットとなっていました。

今回の問題の背景には、この排ガスをクリーンにすれば燃費が悪くなることや燃費との両立にかかるコスト対策から、VM社はテスト時のみ後処理装置を作動させ、実走行時には作動を抑えて燃費重視の走行をするコンピューターを使用したとされています。

実際に街を走行していた車両は、基準に比べて最大40倍にもなる排気ガスを撒き散らしながら走行する結果となり、問題の発端となる大型リコールへと発展したのです。

世界的にもディーゼル離れが進んでいるが、、、

【MAZDA】クリーンディーゼル - 優れた燃費性能と意のままの走りを実現|CX-8 (16308)

先ほど紹介した不正コンピューターによって排ガス基準外の車両を数多く販売していたVWですが、与えた影響は想像以上に大きく、自動車ユーザーのディーゼル離れを進める結果となりました。

また世界的にもディーゼル車両を廃止する流れも進み、オランダやフランスなど多くの国で数十年後のガソリンやディーゼルエンジンを禁止する政策も出ているほどです。

それに伴い、EVへ開発をシフトさせるメーカーも多くなり、ますます自動車ユーザーがガソリンエンジン以上にディーゼルを避ける理由の1つとなっているでしょう。

しかし2017年12月に発売されるマツダの新型CX-8にはマツダお得意のスカイアクティブD、つまりはクリーンディーゼルエンジンが搭載されています。このように、ディーゼルエンジンに力を注ぐメーカーがいるのも事実です。

なぜマツダはクリーンディーゼルエンジンを主力とするのか?

【MAZDA】CX-8 グレード&スペック - ディーゼルラインナップ (16311)

世界的にもディーゼルの印象は悪いのに、なぜマツダはディーゼルエンジンを主力として残し続けるのでしょうか?

マツダは以下の動画でクリーンディーゼルのこだわりを紹介しています。

マツダのクリーンディーゼル「SKYACTIV-D」開発エピソード

簡単にディーゼルエンジンの特徴を挙げるとすれば、以下のようなものになります。

メリット:低燃費、ハイパワー、お財布に優しい
デメリット:排ガスが汚い、コストがかかる、エンジンが回らない、レスポンスが悪い

マツダは最大のメリットである、低燃費でハイパワーという魅力に着目し、デメリットの排ガス問題をクリアーし、さらに性能に磨きをかけることで日本で受け入れられる車両を目指したと言います。

そして行き着いたのが、圧縮比を下げることによってレスポンスの良く、排ガスもクリーンなスカイアクティブエンジンということです。もちろん圧縮比を単純に下げるだけでなく、過給圧制御やノッキング音の抑制など様々な技術を組み合わせることで現在の品質を維持しています。

今後のクリーンディーゼルは?

【MAZDA】ゼロからスタートしたディーゼルエンジン開発 -スカイアクティブ ディーつくり手の想い|Be a driver. (16316)

今後のクリーンディーゼルを話す上で欠かすことのできないのが、マツダが発表した新型エンジン『スカイアクティブX』の存在でしょう。

このエンジンはガソリンエンジンとディーゼルエンジンのメリットを合わせたようなエンジンで、まさに夢のエンジンと言える内容となっています。EVが今後の主流となりつつあるこの世の中で、ハイブリットと違う路線で対抗しようとしているユニットの1つとなっています。

詳しい解説はここでは控えますが、気になる方はこちらをお読みください↓
EVに対する不安要素も少なくなり、各メーカーがEVに力を注ぐ背景から、ディーゼルエンジンだけでなくガソリンエンジン共々、今後の縮小は避けられないと言えるでしょう。

しかしEVに経済性やモーター独特の加速、乗り味があるように、内燃機関にしかない排気音や運転性能があるもの事実です。そのため、いつかは完全にEVなどの方向でシフトする可能性が高いですが、スカイアクティブXのようなエンジンはそれまでユーザーの支持を得られることでしょう。

さらなる進化を期待したい、、、

【MAZDA】理想のエンジンへの飽くなき探求|Be a driver. (16321)

クリーンディーゼルの現状と今後についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

最後はディーゼルとガソリンをセットでの今後になってしまいましたが、クリーンディーゼル単体で言えば既に縮小傾向にあり、その流れはそう簡単に変えられないと思えます。

しかし、ディーゼルエンジンに秘められた性能はまだまだ未知数だと考えられているので、その性能を低コストでバランスよく提供することができれば、ガソリンエンジンにも負けない今後が描けるかもしれません。

ただし現状で言えば、ディーゼルエンジンの特徴を足したガソリンエンジンであるスカイアクティブXが最もEVに対抗し得る従来型のエンジンユニットと言えるでしょう。

しかし本文でもご紹介したように、2017年12月に発売されるCX-8はディーゼルエンジンのみの設定となっているので、マツダのディーゼルに対する追求はまだまだ続きそうです。

さらなる優れたディーゼルエンジンが生まれるのか、今後の進化に期待していきたいですね!
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はるあき はるあき