日産、天体望遠鏡を搭載するモバイル天文ラボ、「ナバラ・ダークスカイ・コンセプト」を発表

日産は9月19日、ドイツのハノーバーで開催中の「2018ハノーバーモーターショー」において、欧州宇宙機関(ESA)と共同開発され、天体望遠鏡を搭載するモバイル天文ラボ、「日産ナバラ・ダークスカイ・コンセプト」を発表しました。

欧州宇宙機関とのコラボ

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欧州宇宙機関(ESA)と共同開発されたこのコンセプトカーは、世界初となる展望台で使われる天体望遠鏡をオフロード・トレーラーに搭載し、モバイル天文ラボとしての機能を持ち合わせています。 また、ピックアップトラックとして安全かつ利便性に優れたトーイング機能を実現するために、「ニッサン インテリジェント モビリティ」の最先端技術のひとつ、自動運転技術 「プロパイロット」が、「日産ナバラ ダークスカイ コンセプト」に搭載されています。

ニーズがどんなに複雑であっても

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アシュワニ・グプタ、小型商用車事業担当アライアンスSVPは、「日産ナバラ ダークスカイ コンセプトは、ユーザーが どこにでも行けることを可能にし、日産がユーザーにとって真のパートナーになることを象徴しています。ニッサン・インテリジェント・モビリティの技術、そして自動運転技術プロパイロットでのトーイングを通じて、ニーズがどんなに複雑であっても、それらに最適なソリューションをつくり出し、応えていくことができます。」と述べています。

450Nmのトルクでナバラが引っ張る

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トレーラーモジュールには、ESAと緊密に連携して特別な冷蔵雰囲気も組み込まれており、望遠鏡が安定した状態に保たれ、任意の場所に移動するのに最適な温度で校正されます。 目的地に到着することが困難な場合は、トレーラーモジュールの機械化された屋根を開き、望遠鏡を夜の空に集中させることができます。そして、40センチメートル(1次)の鏡を使って、遠くの銀河、星雲、超新星への、土星の輪を越える詳細な視野を与える能力を持っています。 日産ナバラダークスカイコンセプトは頑強に設計されています。頑丈なラダーフレームシャーシと組み合わせた安全な牽引ヒッチ。そして、2.3リットル、190psツインターボディーゼルエンジン。450Nmのトルクで遠隔地の荒れた地形でも、望遠鏡モジュールを問題なく移動させることが可能です。

EV技術も応用し世界中にデータを中継

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さらに、ナバラとトレーラーの両方には、携帯型のEVバッテリーパックが搭載されており、アライアンスの開発した電気自動車用バッテリー技術を使用しています。また、ドッキングされると、バッテリパックは常に充電モードになり、必要なときに使用できる状態になります。 そして、Wi-Fi、ラップトップステーション、UHF伝送などがあり、世界のどこにいても瞬時にデータを中継できます。また、車両とトレーラーの各コーナーにある8つの複合レーダーユニットは、ダッシュボード上のニッサン・コネクト・インフォテインメント・タッチスクリーンを通して更新されます。 そして、ハノーバー・モーターショーの後、日産は望遠鏡を寄付し、探検と冒険の精神を伝えて未来の世代を教育することになります。
全長:9,680 mm
ナバラ長さ:5,400 mm
Navaraの高さ:1,920 mm
ナバラホイールベース:3,198mm
ナバラホイール:20インチ
トレーラーの長さ:4,060 mm
トレーラーの高さ:2,060 mm
トレーラーホイール:16インチ

まとめ

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どんな環境下でも天体観測が出来る「モバイル天文ラボ」。そして、「ダークスカイ・コンセプト」という名称もイケテる。Wi-FiやラップトップステーションそしてUHF伝送することで、世界中に中継するなんて日産もやることがデカイ。 もっともこれらは、共同開発した欧州宇宙機関(ESA)の開発で、日産はそれを引っ張るナバラのけん引力と ニッサン・インテリジェント・モビリティの技術の提供だ。それでも、「やっちゃえ日産」の心意気に拍手だ。
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