2019年2月20日 更新

アメリカ、トラック運転手不足対策に本腰「給与も車両もビッグに」

本サイトで何度か紹介した、アメリカのトラック・ドライバーの不足問題ですが、ここに来て、2つの対策が講じられつつあります。1つは、「長時間で過酷なのだから、給料アップでドライバーを集めよう」というもの。極めてオーソドックスですね。物価上昇が心配されますけど、ドライバーさんにとっては朗報でしょう。ただ、もう1つが物議を醸しています。「トラック1台で運べる荷物を多くしよう」という提案で、議会に働きかけているのです。なるほど、これもこれで不足は解消されそうですが、専門家からは「危険だ」と指摘されているのだそうです。

アメリカ、トラック運転手不足対策に本腰「給与も車両もビッグに」

■小売大手のウォルマートと、あのアマゾンが高給主導

まずは、昇給対策について。アメリカのローカルテレビ、WTXL局の報道をみてみましょう(2019年2月8日付け)。

同局によると、高給でドライバーを勧誘している旗振り役は2社あります。小売大手のウォルマートと、アマゾン。特にウォルマートは、1月に9万ドル近い年収を保証すると謳い、ドライバーの注目を浴びていました。日本円で換算して、1000万円! 確かに高給ですね。

実際、トラック修理大手のキニー・アネックス・トランスポーテーション・グループ社のエリック・キニーCEOは「これだけの高額を提示されたら、トラック・ドライバーが900万人増えても不思議じゃあない」と驚いているぐらいです。

さすがにそこまでの求人は殺到しないでしょうけど、キニー氏の試算によると、現在ドライバーは100万人近く不足しているとのことです。その影響が出ているのが、配送業界。車社会のアメリカでは、生鮮食料品だけでなく、コーヒーシロップですらトラックで運んでいるからだと指摘した上で「ドライバー志望者を募集採用する過程を考え直さねばならないというのが、業界の長期的な目標だろう」と苦言を呈しています。

・・・この当たり、日本の同業者にも耳の痛い話かもしれませんね。

■短期養成プログラムによって、素早い実戦投入を促す

Meritor/Focus HOPE Truck Dr...

Meritor/Focus HOPE Truck Driving TrainingのHP

アメリカのトラック業界では、幾つかのドライバー養成プログラムがあるそうです。キニー氏の会社ではMeritor/Focus HOPE Truck Driving Trainingというプログラムを採用し、これまでに若手を中心に15人の新規採用と戦力化に成功しています。ちなみに、初任給平均は3万9500ドルだそうですから、ウォルマートには見劣りはするものの、時給8.5ドルの配送業生活から脱出できた人もいたとのこと。今の所は成功していると言えましょうか。

「業界に対してネガティブな見方があるが、実情と乖離しているケースが多い。15万ドルから17万5000ドル稼ぐドライバーの例もあるのだから」とキニー氏は指摘し、高齢ドライバーがリタイアする前に充足させねばならないと強調しています。日本円換算で2000万円近く稼げるのであれば、今から英会話を必死に勉強する手もある?

■コロンブスの卵の発想。「コンテナを大きくすれば」

まぁここまでは、オーソドックスな解決策であり、物価にはねかえる懸念はありましょうが、運転手さんにとって悪くない話。物不足になるよりかはマシという形で、世間に納得して頂けるかもしれませんし。

ただ、もう1つの対策が物議を醸しています。「運転するドライバーが確保出来ないのなら、1台当たりのコンテナを大きくすれば、輸送量の問題は解決出来るじゃないか」という意見が出ているのです。賛同者も多く、議会で法案として提出されそうな勢いになっています。

報じているのは、WKBWというローカル局(2019年2月13日付け)。既に法案の叩き台がまとめられつつあり、数ヶ月以内に提出されるだろうとの予測されています。提唱しているのは、アメリカの物流業界などで構成されるAMT(Americans for Modern Transportation)という団体。オンライン注文・配送が増加しているのが背景にあるのだそうです。

AMTは、現在のトラックの平均的な輸送重量である8万ポンドから、9万10000ポンドにしたらどうかと持ちかけています。トン数に換算して、5.5トンの増加になるそうですから、運べる物量としては馬鹿になりませんね。また、コンテナを2両連結させて走る、ダブル・トレーラー・トラックについても、1両当たりの長さを5フィートから10フィート増やして欲しいと要望しています。台数そのものを抑制すれば、渋滞の増加を防げるではないかという主張もしています。

■まとめ:安全を懸念する声が。今後揉めるのは必至?

大型化に反対するCABTのHP

大型化に反対するCABTのHP

AMTでは、安全面で問題はないとしていますが、早くも反対運動が起きているそうです。巨大トラック反対同盟(CABT)という団体では、首都ワシントンでロビー活動を展開しているぐらいです。

賛同する人も出ています。「全米の警察署長や保安官が、大型化に反対している。長くて重たいトラックは、アメリカの高速道路にとって危険だ」と、ニューヨーク州保安官協会前会長のドン・スミス氏は、局の取材に対して警鐘を鳴らしています。「事故が増えたら、仕事も増えるじゃあないか」という所でしょうか。

また、全米自動車協会のニューヨーク中西部支部でも、「荷物の効率的配送に向けた改善は、アメリカ経済を大幅に良くするだろうが、協会としては、より大きく重くなるトラックが全国に与える安全面やインフラへの影響も考慮せねばならない。高速道で大型化し重くなったトラックが一般車両と一緒に走るに当たっての安全面についても、引き続き懸念している。サイズや重量の拡大について議論する際には、厳格な科学的研究が必要だろう」と、グサリと釘を刺しています。

拙速は禁物となりましょうか。とは言え、現状を放置すれば、荷物が届くのが遅くなるばかり。同じような悩みを抱える日本の業界としては、しばし見守りたいところですね。


出典:
12 件

意外と知らない「車をお得に買い換える」下取り必勝法!

愛車の下取り金額をアップさせるには、ディーラーで車を買う際に、予めネットで愛車の買取り査定額を調べておいて、その金額を持ってディーラーに行くことが重要です!

何故かと言うと、ディーラーで営業マンから「今契約しないと納期がさらに遅れる!」などと言われて、愛車の下取り相場を知らないまま、うっかりハンコを押してしまったりすることがあるからです。
ネットで予め愛車の査定をしておいて、その査定金額を持ってディーラーに行けば、「値引き+下取り」で価格交渉もできます!
ディーラーによっては、値引きの条件が良くても、愛車の下取り額が悪いこともありますので、そういう場合には、ネット査定した買取店に売却してしまえば良いですので、いずれにせよ損することはありません!

ネットで愛車の無料買取査定を調べたあと、買取店から電話がかかってくることが有りますが、複数社かかってきた場合にはすべて同じ日の同じ時間にアポイントを入れます。

すべて同じ日時というのがポイントです!



そして、集まった買取店の営業マンたちに査定してもらう際、
「査定額を名刺に書いて出してください。一番高い条件のところと、ディーラーの下取り額と勝負させて高いほうに売ります!」
と言えば、営業マンは皆ガチンコの査定額で勝負してきますので、買取額が跳ね上がることがあるのです!

最低でも10万円くらいは高値がつくことがほとんどです。最高で70万円くらいの差が出ることも!
10万円でも査定が違えば、オプションを一つでも多く付けられますよね。

買取一括査定では、複数社に一気に見積もりが取れる以下のようなサイトがおすすめです。
試乗や見積もりなどでディーラーを訪問する前に、まずは軽い気持ちでも、愛車の現在の買取査定価格を調べてみてはいかがでしょうか?

関連する記事 こんな記事も人気です♪

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

takosaburou373 takosaburou373