8月度新車販売ランキングN-BOX 24ヵ月連続首位も 波乱の予感!

自販連と軽自協が発表した8月の車名別新車販売台数確報によると、ホンダ「N-BOX」が18,282台で24ヵ月連続トップとなりましたが、2位のタントが僅差でせまり、普通車では支援たがプリウスを抜いてトップになるなど大きく変動しました。

総合順位 N-BOX いつもと違って僅差の首位

ホンダN-BOX

ホンダN-BOX

5位までを軽自動車が占める構造は変わりありませんが、24ヵ月連続首位を達成したホンダのN-BOX についで2位のダイハツタントがわずか1,444台差というこれまでにないほど迫ることになっています。また、登録乗用車では、アクア、ノートに変わって首位を守りつ続けていたトヨタのプリウスを、同じトヨタのシエンタが抜き、ミニバンながら首位を奪取しています。次にその要因をくわしく解説しましょう。

8月車名別軽乗用車販売台数ランキング

ダイハツタント

ダイハツタント

(%)内は前年同月比
1位 ホンダ N-BOX 18,282台(117.9)
2位 ダイハツ タント 16,838台(173.3)
3位 日産 デイズ 13,432台(134.4)
4位 スズキ スペーシア 10,674台(97.3)
5位 ダイハツ ムーヴ 8,802台(110.5)
6位 トヨタ シエンタ 8,745台(157.9)
7位 トヨタ プリウス 8,176台(109.4)
8位 日産 セレナ 7,714台(121.3)
9位 日産 ノート 7,709台(72.4)
10位 トヨタ アクア 7,484台(82.7)

登録乗用車 シエンタ初の首位

トヨタシエンタ

トヨタシエンタ

特にシエンタが大躍進したわけではなく、プリウス、シエンタともに前月から大きく台数を落としていますが、前年比で57%以上伸ばしたシエンタは売れない月である8月の落ち込みを最小限に抑えた結果とみられます。また、RAV4が順調に販売台数を伸ばしてSUVトップの座を確実な物にし、タンク/ルーミーも2車合わせれば軽くトップになる好調さを維持しています。その他MAZDA 3が軒並み前月を割り込む中で前月を上回り、アクセラ時代を超える16位まで躍進。かつての人気SUV、C-HRが前年比59.4%と半減。これはRAV4に完全に食われた様子です。

8月車名別登録乗用車販売台数ランキング

トヨタプリウス

トヨタプリウス

(%)内は前年同月比
1位 トヨタ シエンタ 8,745台(157.9)
2位 トヨタ プリウス 8,176台(109.4)
3位 日産 セレナ 7,714台(121.3)
4位 日産 ノート 7,709台(72.4)
5位 トヨタ アクア 7,484台(82.7)
6位 トヨタ ルーミー  7,474台(121.0)
7位 ホンダ フリード 7,000台(120.2)
8位 トヨタ ヴォクシー 6,887台(109.2)
9位 トヨタ RAV4 6,277台
10位 トヨタ タンク 5,967台(114.6)

軽乗用車 タントが1,444台差まで迫る!

ダイハツタント

ダイハツタント

タントが N-BOXにここまで迫ったのは初めてのことで、特に前年比の違いが大きいのに注目。そして、発売以来各メディアが絶賛する N-WGNの販売台数の多さが、N-BOXに影響したとみられます。かつてN-BOXを絶賛したメディアがこぞって N-WGNの優秀さを持つ上げ、N-BOXを超えたとまで伝われば、小さなお子さんがいない、あるいはもう大きくなった既存のN-BOXユーザーは、スライドドアは本当に必要なのか?と思い直す人が多くなるのは必然。2車に販売台数が分かれれば、新型タントが当然勢いを増します。また、日産のデイズも引き続き好調さを維持していますが、勢いが弱まっているのは、本業以外のドタバタ劇が響いているのかもしれません。

8月車名別軽乗用車販売台数ランキング

ホンダ	N-WGN

ホンダ N-WGN

8月車名別軽乗用車販売台数ランキング
(%)内は前年同月比
1位 ホンダ N-BOX 18,282台(117.9)
2位 ダイハツ タント 16,838台(173.3)
3位 日産 デイズ 13,432台(134.4)
4位 スズキ スペーシア 10,674台(97.3)
5位 ダイハツ ムーヴ 8,802台(110.5)
6位 ホンダ N-WGN 6,958台(188.1)
7位 スズキ ワゴンR 6,449台(90.8)
8位 ダイハツ ミラ 6,434台(75.2)
9位 スズキ アルト 4,751台(90.2)
10位三菱 eK 3,822台(139.3)

まとめ

N-BOXとタントの位置関係は、 N-WGN次第です。一年のうちでももっとも車が売れない8月の成績は、そのまま一喜一憂することはないかも知れませんが、2019年度後半に向けてこれまでと違う大きな変化が起きる前兆とも言えます。何はともあれ、面白くなってきました。
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