2018年7月17日 更新

離職率90%!アメリカのトラック運転手不足が社会問題化。無人運転は解決策になるのか?

日本でもトラック運転手のなり手の不足が深刻化していますね。物流業者の中にはフェリーに輸送の軸足を移し、関連する造船業に紙風が吹いていると、先日の日経が書いていましたが、どうやらアメリカでも状況は同じようです。現状では運転手が6万人不足しているのに、これが8年後には3倍の18万人にまで増えるとされています。無人運転トラックの開発が急がれますが…。

離職率90%!アメリカのトラック運転手不足が社会問題化。無人運転は解決策になるのか?

運転手が高齢化。労働条件がキツく…絶好調経済に忍び寄る影

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ザ・ストリートという輸送関係情報サイトの記事を見てみましょう(2018年7月14日付け)

アメリカは、景気が目下の所は絶好調なのですが、こうしたトラック運転手の不足がコストの全般的上昇を誘発するのではないかとの見方が出ています。

独立系投資会社のシーポート・グローバル・セキュリティーズ・LLCのアナリトを務めるケヴィン・スターリング氏によると、約6万人のドライバーが現状で不足していると試算していますが「これは控えめな数字かもしれない」。ひょっとしたら10万人を超しているかもしれないとも思っているからです。

リサーチ企業のスカイ・ハーバー社のディレクターであるマイケル・サリス氏は、複数の原因が考えられるとしています。ドライバーの高齢化と高い離職率(何と、現状では90%!)、運輸当局の規制強化によって、積載する荷物を減らさざるを得なくなったことや、結果として輸送回数が増えたこと(つまり、現場の負担が大きくなるばかり)などの現状を挙げています。この他、インフレ圧力や「ライフスタイルを優先」させ、より魅力的な仕事に転職するドライバーも多いことなども原因となっているそうです。

要するに、日本で言う3K職場になっているのですね。なお、サリス氏によると「結果を伴う変化が起きない」だろうから、2026年には不足数が3倍になっているだろうとのことです。

「離職率が高いのは、不満の裏返しだ」とトラック労組幹部

特に問題視されているのが、離職率の高さ。倉庫業やトラック業界の労組であるインターナショナル・ブラザーウッド・オブ・チームスターズの幹部を務めるカラ・デニズ氏は「離職率が高いのは不満の裏返しだ。薄給だし、労働条件が厳しい、その上、家族と過ごす時間も短いのに」と、憤懣やる方無しの感想。確かに、アメリカは広いし、長距離運送って、大変なのでしょう。

一方、前出のスターリング氏によると、もう1つの原因が1980年代の規制緩和。これにより、多くの規模の小さなトラック輸送会社が業化に新参したのですが、その頃入った若いドライバーが今になってリタイアし始めているのだそうです。今の年齢は50代半ばぐらいなのでしょうけど、仕事がきつい分、他業種に比べ肉体の消耗も激しいのでしょうね。

デニズ氏は、不足解消の答えは1つしかないと指摘しています。運転手の給与を上げるべきだと言うのです。ただ、これは消費者や各種の産業に影響が出かねない、副作用の伴う措置でもあります。

一方、サリス氏は「競合する業界から人材を呼び込もうと、給与を上げるべきだとの圧力や、医療費の増加、および規制の変更などが、今後数年間に渡って輸送コストをさらに押し上げる可能性を高くしている」とも指摘。危機は、目前に迫りつつある模様です。

そして、ひたひたと迫るディーゼル・ガソリン価格の上昇

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きな臭い状況にもなっています。ガソリン価格の上昇がそれ。全米平均では、年初価格で1ガロン2.44ドルですが、記事の書かれた時点で2.88ドルになっています(アメリカ自動車協会の集計による)。一方、ディーゼル価格も上昇。2.44ドルだった1年前から、3.17ドルになっています。

実際、もう輸送コストが上昇し、売上に影響が出ている会社もあります。その1つが、西友の売却観測報道で日本を騒がせた、小売大手のウォルマート。今年第1四半期の売上総利益は、輸送コストの高騰によって減ったそうです。同社のIR担当ディレクターのケリー・ブルーナー氏は、5月の業績発表の席上で「輸送費が上がり、売上総利益の逆風になった」と、はっきり認めています。

なお、アマゾンは、ザ・ストリートの取材に対して、コメントを返さなかったそうです。

さすがに、こうなると議会も対策に乗り出しています。カリフォルニア選出のダンカン・ハンター下院議員は、運転安全法を上程。現在、21歳未満の職業ドライバーは、州を超えて運転することが禁じられているのですが、然るべきプログラム教育を施しながら、これを緩和して、長距離運転ドライバーを確保しようとしています。

この法案には、「不足解消の助けとなる可能性がある」(スターリング氏)とする見方がある一方で「労働条件が悪いのだから、若い人を惹きつけられない」(デニズ氏)と、意見が別れています。

まとめ:各メーカーが無人運転トラック開発中。果たして結果は

そんな中で注目されるのが、無人運転トラック。目下、フォードやゼネラルモーターズ、テスラ、そしてグーグルの系列会社に当たるWaymoなどが名乗りを上げており、向こう数年で実用化したいとしています。

ただ、スターリング氏は、この方面の車は、まずは一般乗用車での実用化が先だろうし、トラックは後になると悲観的です。「それに、今だって飛行機は、自動操縦しながらもパイロットが乗っているではないか。自動運転トラックについても、少なくとも普及の初期は運転手が必要だろう。ハッキングの恐れだってある。悪人が運転したら、トラックは凶器になるのだから」。

答えは出るのでしょうか? そして、これって明日の日本の問題ではないのでしょうか?

出典:
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32590950U8A700C1000000/
https://www.thestreet.com/markets/truck-driver-shortage-may-triple-by-2026-analysts-say-14650452
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