2017年10月2日 更新

日産の「無資格検査」によって100万台を超えるリコールか!?事件の背景を徹底解説!

日産の自動車生産工場にて起こった無資格検査問題ですが、これにより日産は今後100万台を超える車両のリコールの可能性があるようです。そもそも工場の資格とは一体どのようなもので、これが起こった背景にはどんな原因があったのでしょうか?元メカニック目線での予測を踏まえながらですが、解説したいと思います。

日産の「無資格検査」によって100万台を超えるリコールか!?事件の背景を徹底解説!

日産で100万台を超える大幅リコールか?

日産追浜工場|工場の紹介|ようこそ、日産の工場へ (15675)

最近の自動車業界で最も勢いのある自動車技術と言えば、EVや自動運転技術など様々なものが挙げられると思いますが、日本国内メーカーでその勢いに乗っているのが「日産」ではないでしょうか?

日産は9月にフルモデルチェンジした自慢の電気自動車、リーフを発表し、今後はセレナe-POWERや次期型Zなど様々な車両が期待されているメーカーとなっています。

そんな日産で起こった今回の無資格検査問題ですが、これによって既に生産済みの店舗新車に関しても再検査が必要となるようで、新車を待つユーザーには大幅な負担が予想されます。
日産によると、検査に不備があったのは、日産の追浜(おっぱま)や栃木などの3工場と日産車体などグループ3社の計6工場。検査は道路運送車両法に基づきメーカーごとの規定で認められた検査員が行うことになっている。しかし、日産の社内調査では検査員約320人のうち、少なくとも19人の未認定の「補助検査員」が関わっていた。販売が一時停止される21車種は、ノートやキューブ、リーフ、エルグランドなど。
この問題に関わる対象車両は21車種にも及び、ノートやセレナといった人気車種の名前もあり、多くの方に影響が出るでしょう。

また再検査などのリコールとなる可能性がある車両は100万台以上になる可能性もあると既に報道されています。
そもそも今回の無資格問題とは一体どんな所に問題があり、なぜそのようなことが起こったのでしょうか?

元メカニックの個人的な意見になり、全てを網羅しているわけではないですが、考えられる可能性を今回は解説していきたいと思います。

そもそも検査員の資格とは?

日産追浜工場|工場の紹介|ようこそ、日産の工場へ (15682)

そもそも今回の問題における検査員資格とは一体どのようなものでしょうか?

まず自動車は私たちが走るよりも速く、尚且つ雨風も防ぐことができる便利な乗り物です。その反面、しっかりとした整備を怠ってしまうと、事故によって自分の命や他人の命を奪う凶器にもなりかねません。

そのため車両を整備する人は無資格で整備することは不可能ではありませんが、ディーラーで働くメカニックは基本的に国家認定の整備士としての資格、国家整備士資格を持っています。また、ディーラーでは整備するだけでなく、車検などを行うため、国に認定された検査員資格を持ったものが国に変わって完成検査を代行しています。

もちろん生産工場であっても組み立てた車両を完成検査して安全性を確認するわけですが、国の検査を行うわけでなく、自動車メーカーがあらかじめ認定した検査員によりそのチェックを代行することが決められています。今回の問題はその検査を正式に認定されていない「無資格」の検査員が行ったことが原因となっています。

検査員はブレーキやハンドル等の操作性など様々な安全に関わる部分を検査する必要があり、当然自動車や法令に対する知識を有している必要があります。

では、何故このような問題が起こったのか?(個人の意見も含みます)

日産栃木工場|工場の紹介|ようこそ、日産の工場へ (15686)

そんな大切な検査を、なぜ無資格の職員が行うことになったのでしょうか?

その背景には以下のようなものが考えられると予測されます。(事実解明がなされていないため、個人的な意見を含むため注意)
・次期検査員の育成
・納期による仕事量の削減
・職員の知識のなさ
・工場管理者の管理能力の低さ(内部への認識不足)
・無理な納期の要求
今回の無資格検査員というのは、補助検査員と呼ばれており、つまり正式な検査員の補助を行うような職員のことになりますね。自動車の生産工場では各職員に持ち場が存在しており、補助検査員に対しては次期検査員になり得るような人物が抜擢されていたのでは無いかと予想されます。

そのため、過去に他の工場で検査員を行っていたが、日産では認定を受けていない新人などが検査の一部を担当していたという可能性が考えられるでしょう。特に仕事量が多い月はその割合も大きくなると考えられます。

しかも職員はこの検査が国を代行して行っている(無資格者が行ってはならないこと)を自覚しておらず、そうした知識のなさと、管理者の認識不足も挙げられるでしょう。

また検査員の多くは正社員だと思いますが(思いたい)、生産工場で働く従業員の多くは期間工などの非正規職員が多いです。そのためこれまで他の工場などで経験を積んだ正社員候補の期間工が見習いとして補佐を行い、今回の事例に至ったという可能性もあり得ます。

最悪、検査員に選ばれるほどの人物が期間工として3年ごとに工場を渡り歩いているとしたら、実務上問題ない(仕事はできる)が法令上問題ありの状況がよくある出来事であったかもしれません。

今後の対応は?

日産栃木工場|工場の紹介|ようこそ、日産の工場へ (15691)

今回の無資格者による検査業務に関しては過去も行われており、その対象車両の把握は難しいものとされています。しかし車検を問題なく通過したものはその対象から外すとのことですので、3年以内の新車がその対象となりそうです。

この状況から察するに、リコール作業は最悪3年以内の対象車両全てを検査ラインに通す(車検を行う)ことになりそうですので、日産ディーラーのメカニックの仕事量は相当なものになるでしょう。

今後の事実の解明と対象範囲の発表が行われるはずですので、それまでは日産の販売員は顧客への説明に忙しくなりそうです。ただし忙しいとは言えど、不正に対してこれまで以上に気が抜けない状況のため、実際に検査する検査員や日産への責任はさらに大きなものとなりそうです。

今回の問題はどこでも起こり得ること

新型「日産リーフ」発表 (15695)

今回のような問題は、実際ディーラー内でも起こり得るものです。

例えば、ディーラーにおいて言えば検査業務で何らかの不正が発覚し、国からの指定取り消し(車検を店で行えなくなる)など起こった例も少なくはないでしょう。これらは、私がメカニックをしていた経験から言えば、業務が忙しい店で納期に迫られたりが大きな原因です。

この問題が人手不足などが原因なのかまだわかりませんが、職員が自分の行なっている業務に対して問題を理解できていないほど知識不足だったことは間違い無いでしょう。また、この問題はどの自動車メーカーの生産工場でもあり得る話ですし、自動車だけでなく様々な仕事に置き換えることもできます。

今回はまだ事実判明が行われていない問題ということもあり、個人の意見や推測も大きな内容となりましたが、三菱のお手本となれるのか、日産の今後の対応に注目です。
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はるあき はるあき