2018年9月27日 更新

車両保険を使うべきか?車両保険の修理費用と等級ダウンの分岐点を徹底検証

車両保険を使うべきか?車両保険の修理費用と等級ダウンの分岐点を徹底検証

査定に影響する事故

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自動車事故を起こしてしまった際、全ての事故において自動車保険の等級が下がってしまうわけではありません。ここでは、どのような事故で等級が下がってしまうのかをご紹介いたします。

ノーカウント事故はどんな事故?

まずは、自動車保険を使っても等級の下がらない事故からです。

そもそも、自動車事故もしくは自動車の破損を起こしてしまった際、保険金を自動車保険会社に請求していない場合は、「保険事故」とはみなされませんので、翌年以降の自動車保険の等級に影響はありません。

しかしながら、自動車保険会社に保険金やサービスを請求した場合でも等級に影響しない場合があります。

例えば、自動車保険に付帯されているロードサービス等を使っても、翌年以降の保険料が上がることはないのです。

それでは、どのような場合に等級を下げずに、保険金やサービスを自動車保険会社に請求できるのでしょうか。
まずは、下記の保険・特約のみの保険金・サービスを請求した場合です。

・人身障害保険
・搭乗者障害保険
・無保険車事故障害特約
・弁護士費用特約
・ファミリーバイク特約
・個人賠償責任保険
・自動車保険に付随されているロードサービス
・車両搬送・レンタカー費用等補償特約

保険会社によって、若干の差異はありますが、主に上記の保険・特約の保険金・サービスを請求しても、保険事故として扱われませんので、次年度以降の等級に影響はありません。

また、車両無過失事故特約が付随されている車両保険をしようしたときも、ノーカウント事故とされます。

車両無過失事故とは、自分に全く過失のない状況で相手の車に、衝突・接触された事故でご自身の自動車が損傷してしまった際、相手方の自動車保険からの補償を何らかの理由で得られないときに、ご自身の車両保険に、自動車の修理費もしくは、買い替え費用を請求できるという特約です。

多くの自動車保険に、自動付帯となっている車両無過失事故特約ですが、通販型の自動車保険にはついて場合もありますので、ご自身の自動車保険がどのような内容になっているのか、今一度確認しておくと良いでしょう。

1等級ダウン事故

続いてご紹介するのが、1等級ダウン事故です。1等級ダウン事故は翌年の更新時に、1等級下がり事故あり係数も1年つくものです。現在10等級の方でしたら、翌年の等級は9等級になります。

1等級ダウン事故にあたいするのは、主に、下記の状況で車両保険を使ったときです。同時にノーカウント事故と同じ要件の保険金やサービスを請求することもできます。

・火災もしくは爆発(他物との衝突または接触・転覆・墜落によって生じた火災・爆発は除く)
・盗難
・騒じょうまたは労働争議に伴う暴力行為または破壊行為
・台風、竜巻、洪水、高潮またはその他の自然災害による水没・浸水
・落書きまたはいたずら等による契約自動車の損傷
・飛来中または落下中の他物との衝突

おおまかにいうと、運転者の過失がなく「どうしようもない」状況で起きた自動車の損傷に対して、車両保険の保険金が支払われたときが、1等級ダウン事故に該当します。

3等級ダウン事故

3等級ダウン事故とは平たく言うと、ノーカウント事故、1等級ダウン事故に該当する事故以外の全ての自動車事故が該当します。

ご自身にも過失割合のある相手との衝突事故、自損事故などです。ガードレールに少し接触し、軽く自動車を傷つけてしまったような事故でも3等級ダウン事故に該当します。

3等級ダウン事故に該当すると翌年3等級、等級が下がり、翌年以降3年間にわたり事故あり係数での保険料を支払うことになります。

次章では等級が下がった場合どのくらい自動車保険料が上がるかについてご説明いたします。

等級ダウンに伴う割引係数の違い

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「等級が下がると保険料にどのくらい影響してくるのでしょうか。」

場合によっては、自動車の修理費よりも保険料の値上がり幅のほうが、高くなる場合があるので注意してください。

自動車保険料下記の表のように、等級ごとに保険料の割増率/割引率が決まっています。

1章でご紹介したように、保険金請求が1等級ダウン事故・3等級ダウン事故に該当すると、1等級ダウン事故は1年、3等級ダウン事故は3年間「事故有」の割増率/割引率が適用されます。
等級 事故有 無事故
20等級 -44% -63%
19等級 -42% -55%
18等級 -40% -54%
17等級 -38% -53%
16等級 -36% -52%
15等級 -33% -51%
14等級 -31% -50%
13等級 -29% -49%
12等級 -27% -48%
11等級 -25% -47%
10等級 -23% -45%
9等級 -22% -43%
8等級 -21% -40%
7等級 -20% -30%
6等級 -19%
5等級 -13%
4等級 -2%
3等級 +12%
2等級 +28%
1等級 +64%

例えば、現在10等級の方は、通常であれば翌年11等級になり割引率は47%になりますが、今年1等級ダウン事故にあたいする事故で、自動車保険を使用すると翌年は9等級の事故有り係数の割引率ですので、割引係数は22%となります。

金額にすると現在38,500円の保険料を払っているとすると通常で有れば翌年は37,100円、1等級ダウンの場合54,600円となります。

3等級ダウンの場合、現在10等級であれば、翌年は7等級、保険料は56,000円です。

このようにたとえ1等級でも、翌年の保険料への影響は比較的大きいものなります。3等級ダウン事故はそれが、3年間続いてしまいます。

いくらくらいの事故から車両保険を使う?

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等級が下がり、事故有り係数の割引率で保険料を計算すると、通常に比べて数万円単位で高くなってしまいます。

どれくらいの事故から、自動車保険を使う出来なのでしょうか。ここでは、その判断基準となる修理費についてご紹介いたします。

車の修理価格の相場

まずは、衝突時の衝撃をやわらげて、エンジンや車体を保護するバンパーの修理費用からです。バンパーは5cm x 5cm程度の小さな凹み傷であれば、板金塗装で1~2万円程度で修理できます。

自損事故などで、もう少し広い範囲の擦り傷や凹みは~5万円ほどで修理ができます。

より大きなダメージを受けてしまい、バンパーが折れてしまったような場合であれば、バンパー全体を交換することになります。

この場合は車種によって、大きく費用が変わってきます。5~20万円ほどの修理費用がかかるでしょう。

次にドアの修理費用です。こちらも小さな凹み程度であれば2万円程で修理ができます。

ドアの内部は、サイドエアバッグやパワーウィンドウの敗戦などを通すので、基本的には空洞になっています。そのため、小さな衝撃でも、大きな凹みが出来やすいのです。

衝撃の度合いのわりに、凹みが大きくなってしまった場合は、このような理由からです。大きな凹みになって染ると8万円前後かかってきます。

板金で修理しきれないほどの損傷をおってしまった場合は、ドア全体を交換することになります。この場合は、国産車であれば10万円程度、外車であると、数十万円といった金額になってきます。

続いてフレームの修理費用です。バンパーなどの外装部のさらに内側にある、車全体の構造を支えるフレームまで損傷してしまうと、修理費用は高額となってきます。

一部の歪みを修理する場合でも、10万円から100万円ほど費用がかかってきます。また、その周辺パーツの解体や組み立ても要しますので、それらの工賃が必要になることもあります。

また、フレームの損傷が一部の板金修理では、補修できない場合は100万円以上の修理費用がかかってきます。

フレームが大きく損傷してしまうと、車全体の歪みに繋がり走行に支障がでてきますので、そういった場合は全損扱いになり、自動車を買い替えることになるでしょう。

大きな事故やエンジンルームが完遂してしまうと、エンジン修理必要になってきます。

エンジン周辺部の部品の故障でしたら、部品のみを交換するだけですので、2万円前後で修理できますが、エンジン自体が故障してしまうと、エンジンを載せかえる必要があります。

エンジンの交換は、エンジン本体が国産車で30~70万円、載せかえるための工賃が10~20万円ほど、合わせて50~90万円ほど必要になります。

その他、エアコンが故障し、交換すると20万円前後、マフラーの交換は3万円~といったところです。

事故が原因での故障では、程度によりますが、「バンパーが破損し、エンジンもかからなくなっていた。ドアも曲がっている」というように、場合によってはいくつも箇所で修理が必要となり、その分費用がかさんでいきます。

修理費用が車体価格を超えてくることもあるでしょう。

等級ダウン後の保険料差額と修理費用

2章でご紹介したとおり、等級ダウンに伴う保険料の値上がりは時に数万円にもなり、保険料の値上がり分が修理費用を上回ってしますという事態も起こりえます。

どのような修理であれば保険を使うべきなのでしょうか。自動車保険で損しないためには、どのような契約にしておけば良いのでしょうか。

トヨタの人気車種プリウスでシミュレーションしてみました。現在10等級である場合で一般車両保険を付帯した契約とします。

更新までの1年間に事故を起こさなかった場合、次年度は等級が11等級になり、自動車保険料が69,370円となります。

しかしながら、更新場での間に3等級ダウン事故を起こしてしまうと、先ほどと同じ補償内容で、保険料は101,850円となりその差額32,480円です。

そして事故有り係数の適用はその後3年間続きますので、3年間での保険料の差額は焼く9万5千円にもなってきます。

また、更新月までに1等級ダウン事故を起こしてしまった場合、翌年の保険料は99,440円となり、30,070円の悪化となります。

しかしながらこの場合はその翌年以降、事故有り係数から通常の係数へと割引率の計算は戻りますので、保険料への大きな影響がでるのは1年間のみです。

プリウスでシミュレーションをしたように、国産車であれば、事故による自動車保険料への影響は2~10万円程度です。

自然災害などで、自動車が大きく破損をしてしまった際は、1等級ダウン事故になり、車体修理費のほうが大きい金額となることが予想されますので、間違いなく自動車保険を使用した方が良いでしょう。

たとえ、3等級ダウンの自動車事故でも、エンジンの載せかえなど数十万円かかるような、修理も保険を使用したほうが、修理費よりもやすく済みます。

自動車保険を使わず修理したほうが良いのは、ちょっとした自損事故など修理費が10万円程度以下の破損の場合です。

さらに、最初から10万円程度は自動車保険を使わず修理費を払うと決めておけば、自動車保険料を安くすることができます。

先ほどのプリウスで、次年度の自動車保険を10万円の免責金額の条件をつけると、さらに11,650円安くなり11等級で、自動車保険料は57,720円となります。

免責金額とは、10万円までの修理であれば、保険金を請求できないという条件を最初から付けておくことで5万円、10万円、20万円等金額を5万円もしくは10万円単位で選ぶことができます。

条件は保険会社により若干ことなりますので、必ず良く確認してから契約をして下さい。
※今回のシミュレーションSBI損保の自動車保険で見積もりを行なっています。

また、修理費用と保険料の値上がり、どちらが大きい金額になるか判断が付かない場合は、ご加入の自動車保険会社にどういった方法を取るべきか問い合わせると、今は親切に、オペレーターの方が教えてくれます。

そういった時は一人で悩まず、保険会社に保険を使うべきかどうか相談をしましょう。

車両保険は必要?

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自動車保険料の中でも、車両保険料はその半分、時に半分以上を占めることがあります。

3章のシミュレーションで使用したプリウスの場合、車両保険を付帯しないと、11等級の保険料は27,580円まで下がります。

車両保険とは契約している自動車の時価総額相当を上限額に修理費もしくは全損時の買い替え費用を保険で負担するというものです。

4年間使用したプリウスの場合、時価総額は115万円から175万円の間で、契約自身の希望金額が設定できます。単位は基本的に5万円単位です。

仮に175万円を車両保険金額として設定し、契約した場合自損事故等で保険金を請求すると、175万円まで修理費もしくは買い替え費用として、保険金がおります。

全損となり、プリウスを新しく買い換える場合300万円以上かかってしまいますが、新車買い替え費用全額が負担されるのではなく、車両保険金額が上限となりますのでご注意下さい。

ここまでお話したように。車両保険では、時価相当額を元に設定した車両保険金額内で保険金がしはらわれます。

もし、現在使用しているお車が、年式が古く、時価相当額が低い場合高い自動車保険料を支払ったとしても、保険金額が低いため費用対効果としてはあまり高くないでしょう。

例えば10年落ちのプリウスの場合車両金額の上限値は40万円ですが、車両保険料は26,600円(11等級)かかります。

車両保険をつけても、40万円しか保険金は支払われません。こういった場合、事故をおこしてしまったら、自動車をのりかえると予め決めておき、車両保険に加入しなければ、自動車保険料は34,850円となります。

また、それとは反対に新車に買い換えたばかりという場合、同じプリウスでも車両保険金額の上限値は485万円となります。車両保険金額を485万円に設定しても車両保険料は34,210円(11等級)です。

先ほどの10年落ちのプリウスよりも安く加入できる上、保険金額の上限値は485万円です。このような場合は、車両が全損した場合の損失も大きいですし、車両保険の費用対効果は高いと考えられます。

このように、車両保険への加入は費用対効果を考えた上で、加入するかどうかを決定し、加入する場合は、10万円ほどの免責金額を設定して加入すると良いでしょう。

等級ダウンしてしまったときの保険料はやすくならない?

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自動車保険は、万が一事故を起こしてしまったときのために加入するものですから、保険金を請求し、結果的に3等級ダウン事故に該当したということもあるでしょう。

そういった場合、少しでも保険料を抑えることはできるのでしょうか。

まずは自動車保険の補償内容の見直しをしましょう。対人対物賠償保険は無制限にしておくべきですが、不要な特約が付いてないか今一度確認をしてみると良いでしょう。

また、4章でお話したように、車両保険に免責金額を設定したり、そもそも車両保険を付帯しないというのも1つの方法です。

特に中古車や、購入から年月がたっている場合は本当に必要か考えてみましょう。

もう1つの方法として、現在対面式で担当の営業マンから自動車保険に加入している場合、通販型の保険も視野に入れましょう。

一括見積もりサイトをしようすると数万円保険料が安くなることがあります。現在の通販型の自動車保険は対面式の自動車保険に劣らない補償内容を損さえているものも多くあります。

是非一度見積もりをとって見てください。保険料の違いに驚くでしょう。

まとめ

車検や自動車税、自動車保険と自動車の維持費の家計への負担は大きくなりがちです。

必要な補償、必要でない補償、またいざというときの修理費用など考えることはたくさんありますが、是非、賢い情報収集をして、損をしない選択をして下さい。本記事がその手助けとなりましたら幸いです。
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この記事のキュレーター

chibica編集部 chibica編集部