2018年8月7日 更新

目指せブラック業種脱出!アメリカのトラック業界、目下賃金を昇給中?!

アメリカの凄い所は、「これって問題だ」と思ったら、当事者が声を出し、即座に社会が解決に動こうとする所でしょうか(まぁ銃規制は例外なんでしょうけど)。このサイトでも再三再四取り上げてきたトラック運転手の不足問題についてですが、ドライバー自らがインターネットで問題提起し、昇給という形で対応しようとしています。 ところが、そこでも問題が発生しています。地域で格差が出ており、隣り合う州で倍以上になっているケースも。そうなると「あっちの州で働いた方が良い暮らしができる」と、人材流出につながりかねないのでは?

目指せブラック業種脱出!アメリカのトラック業界、目下賃金を昇給中?!

他ならぬ現場のドライバーが、業界サイトで問題提起

gettyimages (38655)

そうした現場の状況を、Gary Smithというお名前の現役ドライバーが、THETRUCKER.COMというサイトに寄稿しています(2018年7月17日付け)。全米トラック協会の道路チームというプログラムのメンバーも務めています。

Smith氏によると、ドライバーやベンダーその他の業者まで含めると、アメリカの地域でのモノのやり取りの8割に、トラック業界が関わっているとしています。しかも、そうした現実をアメリカ人は知らなさ過ぎると、まず問題提起。

そして、お住いのオハイオ州では、トラックによる運送が、地域の日常生活の意地に不可欠となっているとし、コミュニティへ荷物を供給するだけでなく、経済と国家の繁栄に寄与していると論じています。「縁の下の力持ち」ですね。

ところが、その経済の発展によって、需要が高まっているのに、ドライバーの不足が深刻化しており、「道路上からトラックが消えてしまえば、我々の経済と日常生活は大混乱し、操業が文字通り立ち行かなくなる。ドライバー不足の対処は重要な問題だ」 としています。

そもそも、積荷にも種類があるし、簡単になれないのに

また、Smith氏は、十把一絡げに捉えられがちな業界だけど、実際には積荷によって細分化されていると指摘しています。実際、ロジスティックスの業界には、truckloadという言葉があります。直訳すると「トラック1台分」。積載した荷物を、1台で運べるかどうかという単位にも使われ、少ない荷物はless than truckload=LTLと呼ばれます。つまり、LTLか、1台以上の荷物の積載が必要となる場合(そういう場合はtruckloadと言います)、冷蔵品の運送や、良く見かける平床式(英語ではFlatbed)など、積荷を扱うトラックにも種類があるし、そうした細かいカテゴリーで求人があると紹介しています。

中には、高収入が約束されているのもあるが、それには相応の訓練を施す必要がある。つまり、簡単になれない商売なんだぞとなります。なお、高校でトラックのドライバーの訓練プログラムがあると紹介し、就職先にどうですかと示す州もあるにはあるようですが…現状では余りアピールしていないようですね。

「技術の進化に伴い、熟練し、それでいて適応能力が高い労働力が、これまで以上に必要となっている。若いドライバーを魅了する必要がある。この仕事には、操作する能力や忍耐力、自己管理、倫理的な責任などが求められる」と、御本人。ドライバーの仕事を選んだのは、広々とした道路を走るのが好きだし、自分の住んでいる地域で色んな人に物を届けることで社会を支えているというプライドがあるからだそうです。こうした気持ちは、ドライバーさんだけでなく、整備工やマネジャーさんも持っているとの事。つまり「好きだし、誇りがあるからこそやっているが、扱いは不公平だ」となってくるわけです。

アメリカのトラック・ドライバーの総数は、この方によると350万人。激務だけど「この仕事と、アメリカが進歩することを誇りに思っている。 道路の安全に尽力しているし、道路上の運転手全員の安全確保は、最優先事項の1つだ。その日の終わりに、皆が安全に帰りたいから」。

そして「トラック・ドライバーに対する間違ったイメージを修正し、若い人やベテランを含め、より質の高いドライバーを業界全体で集めるために、改善策を講じる努力をセねば、それでこそ、不足を補い、ひいてはアメリカを強くするのだ」。

「愛する祖国のためにも」ということになりましょうか。心打つ言葉ですね。

まとめ:5割のドライバーが昇給の恩恵も、州でバラツキ

こうした業界内からの声も相まって、ドライバーの待遇は改善しつつあるようです。東部のコネチカット州で発行されているTHE REGISTER CITIZENという新聞では、経済誌のビジネス・インサイダーの記事を転載する形で、実情を紹介しています(2018年8月3日付け)。

記事では、全米交通研究所のデータを引用。今年の昇給の恩恵に預かったトラック・ドライバーは全体の5割に達したとしています。「半分かよ」とお思いの方もおられましょうが、2017年は11%のドライバーさんしか昇給しなかったのですって。相当な改善となりましょうか。

ちなみに、アメリカ労働省(日本の厚生労働省に相当)労働統計局が集計しているデータによると、その2017年の全米のトラックのドライバーさんの年収は4万4500ドル(中央値)。ここに上乗せされたという格好になります。

ただし、手放しで喜べないことが。州によって、昇給の度合いにバラツキが出ているのです。この記事によると、最も給与の高いのはアラスカ州で、5万6250ドル。一方、最低はウェストバージニア州の3万8580ドルと、1万ドル以上の差が出ています。そう、国全体では無く、州によってバラツキが出ているのです。

まぁ、アラスカについては冬が過酷ですし、基本となる労働条件が違うだろうから、差額が出て当然なのかもしれませんが、以下の、Total Distribution社が配信する運送業界情報サイトの「トラック・ドライバーの給与を、州単位で集計したら?」(How Much Do Truck Drivers Make? Salary by State)というデータには、かなり困惑させられます。
Total Distribution社のサイトより

Total Distribution社のサイトより

ザックリ言えば、緑色が濃くなるほど、給与が良いとなります。そうして見ると、隣り合った州で、格差が歴然というケースがいくつもあるのがお分かりかと。例えば、テキサス州の深緑色(約4万4000ドル)に対し、東隣のルイジアナ州は薄緑(約2万ドル)。倍以上の差が出ているのです。インターネットで、こういうデータを見たドライバーさんが、どう思うのか? 「あ、じゃあ隣の州で働こう。給与も良いし」となりはしないのか? 州によっては、ドライバーの数が、やっとこさ1万人超という所もあります。先に出てきたウェストバージニア州がそうで、1万1180人。流出したらヤバイだろうと、素人目にも分かります。こんな地域格差が続けば、今後のアメリカ経済に影響を与えるかもしれませんね。

出典:

https://thetrucker.com/trucking-a-community-addressing-a-shortage/

https://www.registercitizen.com/technology/businessinsider/article/Truck-driver-salary-varies-by-almost-20-000-13130238.php

http://www.grimestrucking.com/how-much-do-truck-drivers-make-salary-map.html
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