2018年8月7日 更新

自動運転車の車間距離検知システムが、何と事件捜査の決め手になるかも?!

世の中、全く関連無さそうなテクノロジーに、意外な分野への応用が利くことがあります。典型例が電子レンジ。元々は、レーダーの研究を行っていた人が、白衣のポケットに入れていたチョコレートがマイクロ波で溶けてしまったことが、そもそもの応用への第一歩だったというのは、皆様もご存知かと。それに似ているというか、自動車に関するテクノロジーが、よもやまさかのジャンルに使えそうなのですって。Lidar(ライダー)と呼ばれる、自動運転車の検知システムが、「人の場所の特定に使えるかも」と、専門家が大真面目に指摘するに至っています。悪が蔓延るのを防ぐという意味で、朗報なのでしょうね…。

自動運転車の車間距離検知システムが、何と事件捜査の決め手になるかも?!

光による検知システム。地形探査にも応用可能ということで…

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「そもそもLidarって何?」と思われている人も多いでしょうから、そこから解説していきます。Light detection and rangingという英単語の頭文字を取ったものでして、直訳するなら「光検知と距離測定」ぐらいでしょうか。
日本語での発音は「ライダー」。「レーダーに類似しており、レーダーの電波を光に置き換えたものである。対象までの距離は、発光後反射光を受光するまでの時間から求まる。

そのため、レーザーレーダー (Laser radar) の語が用いられることもあるが、電波を用いるレーダーと混同しやすいので避けるべきである。ライダーは地質学、地質工学、地震学、リモートセンシング、 大気物理学で用いられる
via ウィキペディア日本語版
このリモートセンシングが、遠くから距離を測定する技術として、いわゆる自動運転の際にも使われているのです。

ウィキペディアでは「地質学や地震学では、航空機搭載型ライダーとGPSを組み合わせ、断層や隆起・沈降に伴う地殻の変位を測定するのに極めて役立っている」とも書かれており、色んな方面で重宝するテクノロジーと言えましょう。そして、地殻の変位が分かるなら、地上の微妙な変化も分かるだろう。

原爆の開発に関わったアメリカの超有名研究所が、本格的調査

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DIGITAL TRENDSというニュースサイトが、驚きながら報じているところによると(2018年8月2日付け)、大真面目に推進しているのは、同国テネシー州のオークリッジ国立研究所。広島や長崎に落とされた原爆の開発で有名な、マンハッタン計画の一環として作られた研究所で、今なお安全保障やナノテクノロジーなど、様々なリサーチを行っている機関です。

そんな研究所が新たに見据えているのが、「飛行機から行方不明の殺人事件の犠牲者を見つけるためのツールとしての、Lidarの可能性について」なのだとか。

研究に参加しているKatie Corcoran博士は「行方不明になっている人を捜索するのは、社会にとって試練であるだけでなく、時間的な制約という面でも試練である」と、問題提起なさっています。

博士によると、全世界の行方不明者は数百万人を数え、その中のどれぐらいかは不明ですが、既に殺されて埋められている可能性が高いそうです。もちろん「ここに埋めた」という印を犯人側が付けるはずもありません。加害者が巧妙に偽装したり、時間を経て草木が生い茂れば、いよいよ分からなくなってしまいます。

研究所では、実際の人間の遺体3人を用意して実験しました。1人は、わざわざ献体してもらったのだそうです。身長は、それぞれ違っていたのですが、穴を堀って埋めて、なおかつ周囲はそのままにし、1日後と4ヶ月後、更に21ヶ月後をLidarによってスキャニング。結果を比較していきました。

すると地盤が即座に緩み、地面の高さに変化が生じた事が、観察から判明しました。また、遺体が分解されている間は、地面が沈降するなどの変化が生じ続けていたことも分かりました。こうした変化は、人間の目では分からない可能性があるほどの微妙さなのですが、今後は科学捜査の際に場所の特定の絞り込みに役立つかもしれないと、研究では指摘しています。

「現場を歩いての調査や、土壌の探査、サンプリング、地中探索レーダー(GPR)等、遺体発見に使われる方法が幾つかあるが、それを更に強化する狙いがある。GPRは、何かが埋まっていると感知する点では優れているものの、それが何かを判断するのが難しいことで知られる。そのGPRよりも使い勝手が良いのが利点だ」と、博士は語っています。なお、研究は論文の形でまとめられ、国際科学捜査ジャーナルという専門誌に掲載されました。

地理情報科学と自然人類学の2つの分野の専門家が、ずっと考え

今後の更なる研究が期待されますが…それにしても、良くもまぁ、そこまで発想が行き着いたもんですね。

研究所のスタッフ紹介欄によると、Corcoran博士は、地理情報科学という学問分野でのポストク研究者で、テネシー大学の准教授として、人類学を教えているそうです。ヒト科の共通祖先から、どのように原生人類が進化してきたのかを解明する学問である自然人類学で、博士号を取得。

これまでにも、実験的法医学の見地から、埋められた人間の特徴を考察するために、様々なプラットフォームから収集されたデータを統合してきました。地上でのスキャニングだけではなく、空中や、宇宙空間からの収集データも使っているのだそうです。

つまり、殺人事件の捜査で重要な遺体の発見には、衛星写真も役立つということらしい。物凄く気宇壮大ですね。現在の研究では、リモートセンシングデータ品質の向上のために、無人航空システム(UAS)を活用しており、アメリカ連邦航空局(FAA)認定の専門の免許まで持っているそうです。Lidarに詳しいのは言うまでもありません。その心の底に流れているのは人権と人道的対応を改善する為に、関連するテクノロジーを応用したいという思いだそうです。

まとめ:知見が豊富な日本の自動車業界も協力出来るのでは?

そうした思いと、各分野にまたがる知見と、凡人の及ぶ所ではない研究熱心が示した道筋と言えましょうか。
ちなみに、日本ではオムロンオートモーティブエレクトロニクスは,メカニカルスキャンを用いたLidarを製品化をしています。

また、コニカミノルタも、垂直方向に最大24レイヤー,水平画角最大180度というLidarを開発し、次世代自動車の開発用プラットフォームの製造・販売を行っているロボットベンチャー企業であるZIPの車両に搭載して実用化を目指しています(OPTRONICS2017年8月28日付け記事『次世代自動車を担うレーザーヘッドランプとLiDARの開発状況』より)。やはり、目下の位置づけは自動車関連となりましょう。

ただ、これとは別に、黄砂の飛来状況の研究にも使われているなど、日本でも様々な分野で使われているテクノロジーです。こうやってアメリカで、犯罪捜査の決め手になるかもしれないとの道筋を立ててくれたのですから、そうしたジャンルの新たな一項目にしても良いでしょうし、豊富なノウハウと蓄積を持つ自動車業界が協力していけないのかなと思ってしまいます。

悪が栄えて良いはずなど無いのですから。

出典:
https://www.digitaltrends.com/cool-tech/lidar-finding-bodies-unmarked-graves/
https://ja.wikipedia.org/wiki/LIDAR
https://www.ornl.gov/staff-profile/katie-corcoran
http://www.optronics-media.com/news/20170828/47875/6/
http://www-lidar.nies.go.jp/Niigata/index-j.html
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