スバルのアイサイト開発中止は本当か?理由と、今後の展開を予想
via pixabay.com
衝突安全機能として名高いスバルのアイサイトが自社開発を中止するとの噂があります。
一部のコアなファンが買う車という印象が強かったスバルを、一般ユーザーが安全と安心を求め購入する車へと成長させた一端を担ったアイサイトを何故、今スバルは手放そうとしているのでしょうか?その、理由と今後の展開について検証していきましょう。
一部のコアなファンが買う車という印象が強かったスバルを、一般ユーザーが安全と安心を求め購入する車へと成長させた一端を担ったアイサイトを何故、今スバルは手放そうとしているのでしょうか?その、理由と今後の展開について検証していきましょう。
そもそもスバルのアイサイトとは?
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スバルのアイサイトは、スバルと、日立オートモティブシステムズが共同開発し、2008年にレガシィアウトバックに実装された衝突被害軽減ブレーキの名称です。複数のカメラで同時に異なる角度から撮影することでものを立体的にとらえることのできるステレオカメラを使用し、運転支援システムを目的としています。カメラは車内のルームミラー前方位置に取り付けられています。
アイサイトVer.2の機能と特徴
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アイサイトver2は、「衝突軽減」から、「衝突回避」へ進化し2010年から実装されました。
【機能】時速0~100キロで衝突軽減、回避を行うプリクラッシュブレーキ/高速走行時時速40~114キロで追従する全車速追従機能付きクルーズコントロール/AT誤発進抑制制御/ふらつき、車線逸脱、先行車発信を教えてくれる警報&お知らせ機能/衝突事故発生時の記録保持の機能があります。
【搭載車】エクシーガクロスオーバー7(2018年3月生産終了)
【機能】時速0~100キロで衝突軽減、回避を行うプリクラッシュブレーキ/高速走行時時速40~114キロで追従する全車速追従機能付きクルーズコントロール/AT誤発進抑制制御/ふらつき、車線逸脱、先行車発信を教えてくれる警報&お知らせ機能/衝突事故発生時の記録保持の機能があります。
【搭載車】エクシーガクロスオーバー7(2018年3月生産終了)
アイサイトVer.3の特徴と機能
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アイサイトVer.3は、カメラをモノクロからカラーに変更し、2014年にレヴォーグに搭載されました。
【機能】視野角が40%向上、カラー化による先行車ブレーキランプの認識機能、AT誤発信抑制制御がバック時にも対応、高速で車線をキープできるアクティブレーン機能が追加されました。
【搭載車】レガシィ、フォレスター、インプレッサ、XV、レヴォーグ、WRX
レヴォーグと、WRXのD型では時速0~120キロの全域でアクセル、ブレーキハンドル操作を自動で行うアイサイトツーリングアシスト機能を搭載しています。
2016年、2017年共に予防安全性能最高評価を受賞しています。
アイサイトVer.3の自動運転レベルは2です。
【機能】視野角が40%向上、カラー化による先行車ブレーキランプの認識機能、AT誤発信抑制制御がバック時にも対応、高速で車線をキープできるアクティブレーン機能が追加されました。
【搭載車】レガシィ、フォレスター、インプレッサ、XV、レヴォーグ、WRX
レヴォーグと、WRXのD型では時速0~120キロの全域でアクセル、ブレーキハンドル操作を自動で行うアイサイトツーリングアシスト機能を搭載しています。
2016年、2017年共に予防安全性能最高評価を受賞しています。
アイサイトVer.3の自動運転レベルは2です。
アイサイト開発中止の要因① 他社メーカーの追い上げ
via www.audi.co.jp
アイサイトの自動ブレーキ性能は、かつては他メーカーを大きく突き放して1位でした。しかし、近年自動運転への関心が高まり、自動運転レベルなども周知されていく中、他自動車メーカーも自動運転開発の一環として、自動ブレーキや、安全支援システムの開発を行っています。
スバルのアイサイトは障害物ありの歩行者検知を苦手としており、その点では他のマツダや日産の安全機能に劣るのではないか?と言われています。
また、アイサイトVer.3の自動運転レベルは2で、車が状況を見ながらアクセル、ブレーキなどの操作を行い、運転手は周りの状況を見ながら運転を行う必要があり、あくまでも車の操作はサポートになり、運転者はハンドルから手を放すことができません。
アウディは、2018年に自動運転レベル3の条件付き自動運転をA8で実現しています。高速道路で渋滞中、時速60キロ以下であるとき「Audi AIトラフィックジャムパイロット」機能を使えば手放し運転をすることを可能にしています。
自動ブレーキの天下であったスバルも他メーカーの追い上げに危機感を抱いていることは間違いありません。
スバルのアイサイトは障害物ありの歩行者検知を苦手としており、その点では他のマツダや日産の安全機能に劣るのではないか?と言われています。
また、アイサイトVer.3の自動運転レベルは2で、車が状況を見ながらアクセル、ブレーキなどの操作を行い、運転手は周りの状況を見ながら運転を行う必要があり、あくまでも車の操作はサポートになり、運転者はハンドルから手を放すことができません。
アウディは、2018年に自動運転レベル3の条件付き自動運転をA8で実現しています。高速道路で渋滞中、時速60キロ以下であるとき「Audi AIトラフィックジャムパイロット」機能を使えば手放し運転をすることを可能にしています。
自動ブレーキの天下であったスバルも他メーカーの追い上げに危機感を抱いていることは間違いありません。
アイサイト開発中止の要因② 「ステレオカメラのみ」の限界
via www.subaru.jp
アイサイトは、他メーカーの安全機能と違い、レーダーや、レーザーを使用しないステレオカメラのみに頼った安全機能となっています。そのため、天候や障害物の柄、カメラの死角によっては上手く機能が発揮できない場合があります。レーダーレーザー、カメラなどを組み合わせる安全機能が一般的になっている今、どうしてもステレオカメラのみではカバーしきれず、アイサイトのみでレベル4以上の自動運転に対応していくことは厳しくなっていくことが予想されます。特に日立製のステレオカメラでは視野角が狭いです。
また、ステレオカメラが車内に設置されていることにより、フロントガラスへのアクセサリーの装着や、タイヤサイズの交換、車高調変更を安易に行うとアイサイトの機能が使えなくなってしまうという欠点もあります。
また、ステレオカメラが車内に設置されていることにより、フロントガラスへのアクセサリーの装着や、タイヤサイズの交換、車高調変更を安易に行うとアイサイトの機能が使えなくなってしまうという欠点もあります。
アイサイトの今後の展開を予想
via www.subaru.jp
アイサイトを自社開発で行わないとすれば、今までスバルでアイサイトを支えてきた技術者たちはどうなってしまうのでしょうか。
今後は、他社の安全技術のパッケージングをまるごと導入するか、他社のステレオカメラを導入するか、日立が新しくステレオカメラを生産するか、それともレーザーレーダー、赤外線、複眼カメラなどの新技術を取り入れるかということになるでしょう。
技術者も大切にしながら、今まで培ってきた安心・安全のスバルを確保し、ドライバーを守る技術を提供してほしいものですね。
今後は、他社の安全技術のパッケージングをまるごと導入するか、他社のステレオカメラを導入するか、日立が新しくステレオカメラを生産するか、それともレーザーレーダー、赤外線、複眼カメラなどの新技術を取り入れるかということになるでしょう。
技術者も大切にしながら、今まで培ってきた安心・安全のスバルを確保し、ドライバーを守る技術を提供してほしいものですね。
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