3代目ベンツAクラスの魅力は新型が登場しても見劣りするものではありません。むしろ中古車の値頃化で手に入れるチャンス拡大です!
新型登場
ベンツのコンパクトクラスということで人気のAクラスですが、最近新型が発表されました。
人型の目玉は「MBUX」でしょう。これはメーターとディスプレイが融合して一つになり、ドライバーズシートのHMIとして機能するものです。自動運転やミラーレス化なども進んでいますが、コックピットの多機能化、増えるディスプレイ表示というような要素を次世代コックピットとして再構成しています。
更にヘッドアップディスプレイも装備され、ベンツのエントリーモデルとは思えないほどに表示項目が充実しています。
日本ではまだ発売されていないようですが、それは時間の問題です。となると現行車は旧型になります。しかし、旧型になるとは言え非常によくできたモデルで、古さなどはまったく感じさせません。
3代目Aクラス
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メルセデス・ベンツAクラス (W176型)は2012年11月に登場しました。日本では2013年1月から販売されています。
サイズは、4290×1780×1435mm、1,600cc直列4気筒DOHCターボで122ps/5000rpm、20.4kgm/1250~4000rpmというスペック。トランスミッションは7速DCT、JC08モード燃費は15.9km/Lです。
DCTは、デュアルクラッチトランスミッション(Dual Clutch Transmission)の略で、ギアが2系統ありそれぞれにクラッチがあります。小排気量のターボエンジンによるダウンサイジングコンセプトが進む中、欧州車でが採用が拡大していたのです。
2代目Aクラスとは大きく異なるショート&ワイドなボディになっています。以前のAクラスの車体は、もともと蓄電池や燃料電池を動力とした電気自動車用に設計されたものでした。そのためフロアは二階建て構造の「サンドイッチコンセプト」になっていたのです。3代目ではそのコンセプトを止めたので車高がいっきに約160 mmも下がっており、Cd値も0.26と大幅に改善されています。
スタイルはスポーティーになり、ライバルであるアウディA、BMW1シリーズなど他社Cセグメントのライバルに近いキャラクターに転換したのです。このAクラスをベースに、CLAクラス、GLAクラスも後から登場します。
ブルーエフィシェンシー エディションネクストで325万円です。
A250シュポルト
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A250シュポルトはハイパワー版です。2,000cc直列4気筒DOHCターボエンジンで210ps/5500rpm、35.7kgm/1200~4000rpmを発揮します。
パワーが異なるのでサスペンションのセッティングも異なっており、そのチューニングにはAMGのテクノロジーが注入されているとのことです。タイヤサイズは225/45R17から235/40R18に変更されています。
インパネは赤いアクセントが加わり、スポーティームードが高まっています。価格は420万円です。
AMGバージョン登場
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2013年7月、Aクラスのハイパフォーマンスモデルと位置づけられる「A45 AMG 4マチック」が追加されました。
2,000cc直列4気筒DOHCターボエンジンは360ps/6000rpm、45.9kgm/2250~5000rpmまでパワーアップされています。ツインスクロールターボチャージャー、ピエゾインジェクター、鍛造ピストンなど、数々の革新技術を搭載し、最大1.8バールの高過給圧を実現したまさに高性能なエンジンです。
更に、可変トルク配分型のAMG 4MATICが組み合わされており、ダイ
ナミックなドライビングを可能としています。これはMercedes-AMGが開発したパフォーマンス志向4WDシステムです。ハイパワーを四輪に最適に配分し、高速走行時の安定性、ハイスピードコーナリング、コーナー立ち上がりの加速など、AMGならではのドライビングが愉しめるモデルです。
エクステリアでは、AMG専用フロントグリル、フロントバンパー、左右の大型エアインテークのフリック、サイドにはマットチタニウムグレー専用サイドスカート、フロントフェンダーにも「TURBO AMG」のエンブレムが装着されています。リアのエアアウトレットは専用リアバンパーとリアスカートを備えていて、ひときわ目を惹きます。
ホイールは18インチAMG-5ツインスポークアルミホイール。インテリアは、レッドのコントラストステッチを施した本革シート、レザーARTICOダッシュボード、designoレッドシートベルトなど、AMGならではの印象を高めています。JC08モード燃費は13.1km/L、価格はさすがにちょっと高く、640万円となります。
マイナーチェンジ
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2015年11月にマイナーチェンジされ、いわゆる後期型となります。そろそろ1回目の車検が来るタイミングなので、中古車市場にも台数が増えてくると思います。
エクステリアでは、フロントグリルと左右につながっている大型エアインテーク、AMGデザインのパンパーが目立ちます。
「A180 Sports」、「A250 SPORT 4MATIC」はダイヤモンドグリルになりました。また、標準装備となったのは、LEDパフォーマンスヘッドライト(走行状況や天候に応じて配光モードを自動切替する)、8インチワイドディスプレイです。
リアバンパーもエグゾーストエンドが一体化されたデザインに変更されています。LEDコンビネーションランプも新デザインになっています。
「A250 SPORT 4MATIC」のエンジンは7PS向上して218PSになり、更に電子制御式油圧アダプティブダンピングシステムで走行状況に応じた減衰特性の調整ができるようになりました。
「Mercedes-AMG A45 4MATIC」もエンジンが21PS向上し、マフラー内のフラップでエグゾーストノートを切り替える「AMGパフォーマンスエグゾーストシステム」、「AMGRIDE CONTROLスポーツサスペンション」が標準装備になっています。
安全面での標準装備は、「CPAプラス」(自動緊急ブレーキ)、「アテンションアシスト」、パーキングアシストリアビューカメラとなります。
A180スタイルはエントリーグレードで296万円、A180は326万円です。
これからがチャンス
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非常に評判が良かった3代目Aクラスですが、4代目が発表されたことで次第に値がこなれていくと思われます。
ベーシックな「A180」なら車体価格は2013年式で120万あたりからあります。流通台数も増加すると思いますから、まさにこれからが狙い目となるはずです。ベンツならではの高い品質、コンパクトならではの運転しやすさが両立した3代目Aクラスは筆者のイチオシです!
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