トヨタの「GRブランド」は走る楽しさを求めたクルマ好きのためのシリーズですが、特に86 GRは元々の素性の良さに更に磨きがかかり、まさに走りの楽しさは最高です!
GRブランドとは
via toyota.jp
トヨタではこれまでモータースポーツ活動では「GAZOO Racing」「TOYOTA Racing」「LEXUS Racing」と分かれた活動をしていましたが、それを2015年4月から「GAZOO Racing」に一本化し、「TOYOTA GAZOO Racing」と「LEXUS GAZOO Racing」になっています。
「GRブランド」については2017年9月に発足しており、スポーツ仕様車専門ブランド「G's」の後継になっています。車両の開発から生産までトヨタは自社で一貫して担当しており、「GRブランド」の発足と共に、全国トヨタディーラーににも、専門カスタマイズとチューニングをする専門店として「GR Garage」が設置されています。
豊田社長は根っからのクルマ好きです。トヨタのマスターテストドライバーの成瀬氏から運転指導を受けた当時の豊田章男副社長は「Team GAZOO」の名でレースに参戦しました。ただしワークスではないので、生産終了していた中古のアルテッツァを使っていたのです。その後、クルマ好きの豊田氏が社長になったのですから、「GRブランド」には当然のことながら相当に力が入っているのだと思います。
ベース車とは別の専門チームで開発を進め、補強によって高剛性化したボディ、高性能なサスペンション、タイヤを組み込んで走行性能を高めています。専用デザインの内外装部品もあります。
まさにガチンコでメーカーチューニング車を送り出しているのです。
86 GRの概要
さて86 GRにスポットを当ててみましょう。86はもともとスポーツカーですから、走りがいいのは当たり前ですが、それが更にしっかりチューニングアップされています。
86 GRは2016年に限定発売された86 GRMNがベースになっています。86 GRMNはレース参戦のノウハウが投入されたコンプリートチューニングカーで、車両価格は何と648万円もしました。対して86 GRはGRグレードということで、限定生産ではないカタログモデルです。
エンジンこそそのままですが、アンダーボディーには補強ブレースが追加され、専用チューニングのザックス製ショックアブソーバーも装備しています。トルセンLSDと、前6ピストン、後ろ4ピストンの高性能ブレーキ装備は86 GRMNと共通です。価格は約497万円と、GRMNより150万円ほど安いので、言ってみればかなりお買い得でもあるのです。
車体の強化
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まずは車体の強化です。これが大きなポイントになっています。
専用剛性アップパーツは、フロントステアリングラックブレースとリヤサスペンションメンバーブレースです。
サスペンションは専用チューニングのSACHSアブソーバー+ローダウンスプリングで、約10mmダウンとなります。 ブレーキは、専用大径ベンチレーテッドディスクブレーキ、モノブロック対向フロント6ポット・リヤ4ポットキャリパーで、これはレッド塗装とGRロゴ付です。 タイヤはミシュランの「パイロットスポーツ4」という高級品です。サイズはF:前215/45、R:235/45のZR17です。 フラット4エンジン搭載によって生まれた低重心は更にいい方向に向いており、トヨタでは最もファン・トゥ・ドライブな一台であるのは間違いないでしょう。
サスペンションは専用チューニングのSACHSアブソーバー+ローダウンスプリングで、約10mmダウンとなります。 ブレーキは、専用大径ベンチレーテッドディスクブレーキ、モノブロック対向フロント6ポット・リヤ4ポットキャリパーで、これはレッド塗装とGRロゴ付です。 タイヤはミシュランの「パイロットスポーツ4」という高級品です。サイズはF:前215/45、R:235/45のZR17です。 フラット4エンジン搭載によって生まれた低重心は更にいい方向に向いており、トヨタでは最もファン・トゥ・ドライブな一台であるのは間違いないでしょう。
エクステリア
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実はエクステリアはそんなに派手ではありません。
GR専用としては、専用フロントスポイラー(アンダーリップ付)+専用フロントバンパーサイドフィン(グレーメタリック塗装)、専用リヤバンパーロア/ 専用センターシングルエキゾーストテールパイプ、GR専用エンブレム(フロント・サイド・リヤ)、リヤフェンダーエクステンション、となります。
下位グレードのGR SPORTと共通なのは、専用サイドステップ(グレーメタリック塗装)、専用リヤスポイラー(グレーメタリック塗装)、電動格納式リモコンドアミラー(グレーメタリック塗装)、フェンダーガーニッシュ(グレーメタリック塗装)、トヨタエンブレム(アクリル+ブラック)、ということでグレーメタリック塗装によるアクセントがポイントになっています。
インテリア
via toyota.jp
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86 GR専用で目立つのは、専用レカロ製フロントシートでアルカンターラ®シート表皮になっています。
GR SPORTと共通なのは、専用小径本革巻き3本スポークステアリングホイール(シルバーステッチ+GRエンブレム+スポーク部:ブラック加飾)、専用コンビネーションメーター(ホワイトプレートタコメーター/GRロゴ付)
専用オープニング画面(4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ)、専用スタートスイッチ(GRロゴ付)、更にブラック加飾されているのは、センタークラスター、サイドレジスターベゼル、ドアグリップとなります。 インパネこそノーマルとほぼ同じですが、GRならではの雰囲気は十分に出ていると思います。
専用オープニング画面(4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ)、専用スタートスイッチ(GRロゴ付)、更にブラック加飾されているのは、センタークラスター、サイドレジスターベゼル、ドアグリップとなります。 インパネこそノーマルとほぼ同じですが、GRならではの雰囲気は十分に出ていると思います。
マニアックな世界
via toyota.jp
チューニングという作業は、手間がかかる割に普通の人にはあまり価値が見い出せないような部分を作り出すわけで、つまりマニアックな世界です。つまり、わかる人にはわかるということでいいのです。
86 GRの場合はエンジンはノーマルなので車両の洗練、完成度も特に自然ですから派手さはあまりありません。しかし、わからない人にはわからなくても構わないわけです。たったのプラス160万でこれが買えるとは、さすがメーカーチューンだ!と言えるクルマ好きの人には、最高の買い物になると思います。
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