日本では、交通安全や犯罪を守ってくれるなかに、パトカー(警察)の存在があります。このパトカーの歴史、背景、進化は、日本の歴史や環境の移り変わりで変化もしていそうです。パトカーの発祥、移り変わりなどをご紹介します。
日本のパトカー発祥は?
日本の警察にパトカーが導入されたのは、昭和25年6月に当時自治体警察であった警視庁に、初めて3台の無線警ら車が配置されたのが最初とされています。当時第二次世界大戦後の混乱期で、強盗や殺傷事件が多発していたことが導入のきっかけとなっています。また、最初の配備では、GHQの公安課が自治体警察による自動車警ら活動を指示したことによる警ら開始であったようです。
パトカーが白黒である理由って?
ボディカラーは、当初は白色が採用されていました(とくにジープモデルで)。しかしながら当時の道路事情は、未舗装道路が殆どで、車体の汚れが激しく、それは同時に当時の警察官を悩ませてもいました。そこで、当時のアメリカで採用していたカラー構成を参考に、汚れやすいフロントやサイド周りを黒にし、そのほかを黒にするカラーリングになりました。これが白黒パトカーのスタートです。
ボディカラーは、当初は白色が採用されていました(とくにジープモデルで)。しかしながら当時の道路事情は、未舗装道路が殆どで、車体の汚れが激しく、それは同時に当時の警察官を悩ませてもいました。そこで、当時のアメリカで採用していたカラー構成を参考に、汚れやすいフロントやサイド周りを黒にし、そのほかを黒にするカラーリングになりました。これが白黒パトカーのスタートです。
日本のパトカーの移り変わり
当初配備された3台のパトカーは、品質が余りよくなかったらしく、乗り心地や故障の多いモデルであったようです。このため米軍払い下げのシボレーモデルが次第に導入されていきました。
国産モデルの品質が上がり始めた60年代に入り、パトカーもシボレーから国産モデルをベースにしたものに移っていきました。国産モデルが導入され始めた時は、現トヨタが製造したクラウンが相当配備されました。その後日産自動車のセドリックやいすゞ自動車のベレルなどもパトカーとして導入されていきました。
時代が進み、高速道路が整備され始めた頃には、スポーツカーモデルも配備されました。日産自動車のフェアレディZや現マツダのコスモスポーツなどがスピード取締りに配備されていました。
70年代から80年代までは、日本メーカーモデルだけでなく、ポルシェやBMW、さらにメルセデス・ベンツなども復活し、高速取締りで活躍していました。この頃は、日本の道路事情も交通渋滞が多くなり、路上駐車も増えたため、こういった問題を解決するのに、軽自動車ベースのパトカー(通称ミニパト)も配備され、警らするようになりました。
日本のパトカーの目的
日本警察として呼ばれているパトカー(パトロールカー)は、緊急自動車指定を受けた警察の車両のことをいいます。警察業界用語ではPC5と言われ、警察無線でもPCは一般的に使われている用語でもありますね。パトロールカーは、制服パトカー(白黒ツートーンカラーで警光灯を装備)と覆面パトカーに大別されています。
街中でよく見かけるパトカーは、消防車や救急車とは異なり、「機動警ら(地域警察)」という業務内容です。警察本部や警察署などの庁舎で待機するのではなく、常に街中で警らすることで犯罪、事故の未然防止と、110番通報時に現場へすばやく臨場をすることで街や国民などの安全を守っていますね。
「交通警察(交通機動隊・高速道路交通警察隊・警察署交通課)」や「刑事警察(機動捜査隊・警察署刑事課)」は、街中で取締や警戒や捜査を行うことと、街中から現場へすばやく臨場することを目的にしています。
パトカーのトランク内装備は?
・カラーコーン
・矢印表示板
・後続車に規制を知らせる赤旗
・止まれの表示旗
・ウォーキングメジャー
・巻き尺
・チョーク
・ジュラルミン製またはポリカーボネート製の盾
・懐中電灯
・トランジスタメガホン
・誘導棒
・雨衣
・ヘルメット
・救急箱
・規制線「立入禁止 KEEP OUT(警察本部名)」
・飲酒検査用具
・薬物検査用具
・車輪止め、駐車禁止標章
などがあります。かなりの装備がトランクニ積載されているのが伺えます。緊急時や事故、事件などに対応できるような装備になっていますね。
・カラーコーン
・矢印表示板
・後続車に規制を知らせる赤旗
・止まれの表示旗
・ウォーキングメジャー
・巻き尺
・チョーク
・ジュラルミン製またはポリカーボネート製の盾
・懐中電灯
・トランジスタメガホン
・誘導棒
・雨衣
・ヘルメット
・救急箱
・規制線「立入禁止 KEEP OUT(警察本部名)」
・飲酒検査用具
・薬物検査用具
・車輪止め、駐車禁止標章
などがあります。かなりの装備がトランクニ積載されているのが伺えます。緊急時や事故、事件などに対応できるような装備になっていますね。
現代のパトカー事情など
現代のパトカーは、種類・用途により排気量や出力が異なる仕様になっています(高速隊・交機パトカーは、2000ccから3500cc、警らパトカーは、1900㏄から2500㏄、ミニパトカー660㏄から1500cc)となっています。道路事情や取締方針などで都道府県警察独自にスポーツカーを発注する場合も行われます。(例)フェアレディZバージョンNISMO、NSX等がこれに当たります。
現在多くのパトロールカーには、ルーフに所属警察署・隊名略号(コード)と号車数字が表記されているものが多く、警視庁や一部の警察本部では、フロントガラスにもこの表記があります。これは、警察無線の識別信号を兼ねていることで、警察官は無線交信時に、その番号を名乗る事になっていることから、ルーフ上の表記は
「対空表記」と呼ばれていて、ヘリコプター航空隊員が、地上の車両と無線交信をする際に役立っています。
パトカーの対空表記で位置情報を明確にすることが可能になっていますね。警察ヘリと交信することになる車両には、基幹系警察無線が装備され、装備されていないパトカーは、ミニパトなど、交通執行車両や交番・駐在所配備車両などになります。また、秘匿を守る覆面パトカーにも数字等は記載されていませんね。
via ja.wikipedia.org
まとめ
私達が日本で暮らすのに、安心・安全を守ってくれているのが警察ですね。警察が安心・安全を守っていくのに必要不可欠なのがパトカー(パトロールカー)ですね。今回は、パトカーの歴史や白黒ボディーの由来、パトカーの装備などをご紹介しました。
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