クルマが欲しいけど、新車はちょっと予算が…という方へ。手頃な中古車はいかがでしょう? ひとつふたつ前のモデルだと、現在でも通用する実力を持ちながらも、値段は実にお手頃。100万円の予算があれば、まだまだ使えるクルマが買えます。 車種によっては、100万円以下でも程度のいいものが狙えます。 筆者が実際に乗り比べ、感じた事を率直にレビューします。皆様のクルマ選びの一助となれば幸いです。
どんなクルマ?
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2代目カローラフィールダーは、2006年10月に発売されました。ベースのカローラがフルモデルチェンジを受け、カローラアクシオに変わったと同時のデビューです。
エンジンは先代と同じ1.5Lと1.8Lが用意されていますが、AT車は全てCVTになり、4ATは廃止されました。
先代同様、エアロパーツやスポーツシートを装備したグレード「エアロツアラー」の設定もあり、ユーザー層の若返りを図っています。
2010年には、TRDからターボを搭載した「カローラフィールダーGT(TRD Turbo)」が発売され、クルマ好きの耳目を集めていました。
2代目カローラフィールダーのここがイイ!!
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広く、使い勝手の良い荷室
荷室は幅も奥行も広く、またトノボードの下にも収納スペースが用意されるなど、使い勝手は非常に良好です。
荷室からリアシートを倒すレバーが付いており、これを操作するとただシートバックが倒れるのではなく、座面が跳ね上がった後にシートバックが倒れるダブルフォールディング式となっています。
ライトバン並みのラゲッジスペースを持っているので、仕事でクルマを使う方にもぴったりです。
シンプルなインテリア
2代目カローラフィールダーのインテリアの印象はクリーン&クリスプと言ったところで、ムダなものがなくスッキリしています。ダッシュボードやトリムの素材は高級感こそないものの、チープな印象は受けません。
シートはフロント・リア共になかなか出来が良く、長距離ドライブも苦になりません。
驚異的な耐久性
筆者がかつて乗っていた2代目カローラフィールダーは、恐ろしいことに新車から13万kmで手放すまでほぼトラブルがありませんでした。
車検や定期メンテ以外で入庫した事といえば、ドアチェック(ドアのヒンジ部分の部品で、ドアが開き過ぎないよう抑える棒)が折れたくらいです。
運よく当たりの個体を引いたのだと思いますが、特別なメンテナンスもせず、オイル交換や補器類ベルト交換程度で13万kmまで走れるなんてびっくりです。
ちなみに手放したのは故障や不調などが原因ではなく、別のクルマに乗りたいと思ったからだという事を申し添えておきます。
2代目カローラフィールダーのここはそうでもない…
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加速時のノイズ
CVTのおかげで、FFモデルなら発売当初でも18.0km/lのカタログ燃費を出していますが、そのCVTが少し曲者です。
ゼロ発進からアクセルを踏むと、回転数が高まってからスピードがついてきます。タコメーターの針をスピードメーターの針が追いかける具合です。
その際、アクセルを少し多めに踏んでいると結構な音量のエンジン音が室内に入ってきます。
後ろに他のクルマがおらず、アクセルワークに慣れれば静かに発進することが出来ますが、ここは少し気になりました。
乗り心地重視の足回り
2代目カローラフィールダーの足回りは乗り心地に重点を置いているようで、山道をハイペースで走るとそれなりにロールし、弱アンダーでコーナーを抜けていきます。
標準の175/65R15サイズのタイヤだと少し頼りない感じがしますが、オプションのアルミの195/65R15を履かせるとそれなりに安定感はあります。
ただし、わだちのある高速道路で車線変更をする時は、思いのほか挙動が乱れます。
スポーティーなイメージを持たせてはいても、中身はやはりカローラです。そのようなシチュエーションでは十分に注意しましょう。
アイポイントは高いけど…
運転席に
座ってみると、意外にアイポイントが高いのに気づきます。
運転に慣れている人はシートリフターで好みのポジションまで下げると思いますが、問題は初心者です。
アイポイントの高さにも関わらず、ボンネットの先を見通すことができません。
お父さんのクルマを免許取りたてのお子さんが運転する際は、市販のコーナーポールを取り付けるなどの対策が必要かと思われます。
まとめ
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2代目カローラフィールダーは、先代に比べ装備や使い勝手が向上しただけでなく、インテリアやエクステリアもアップデートされていました。
デビューは10年以上前ですが、今でもあまり古臭さを感じることなく乗る事が出来ます。
法人のリース需要も多かったため、中古市場はタマ数がまだまだ豊富です。100万円の予算だと、下位グレード「X」の走行2万km以下のものを探すことが出来ます。
ただし、TRDのコンプリートカーやS202などの特別仕様車はもう少し予算を増やさなければ手が届きません。
2代目カローラフィールダーを中古で探す際は、社用車として使用されていた個体も多いため、荷室や運転席シートの傷みがないかをチェックしましょう。
また、テンショナーのせいか補器類ベルトが鳴きやすいクルマなので、気になった個体があったら一度エンジンをかけさせてもらい、ベルト鳴きがあるかどうか確かめてみましょう。
2代目カローラフィールダーは耐久性に優れ、実用車としてはまだまだ通用する実力を持ったクルマです。ファミリーカーをお探しの方は、ぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。
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