クルマが欲しいけど、新車はちょっと予算が…という方へ。手頃な中古車はいかがでしょう? ひとつふたつ前のモデルだと、現在でも通用する実力を持ちながらも、値段は実にお手頃。100万円の予算があれば、まだまだ使えるクルマが買えます。 車種によっては、100万円以下でも程度のいいものが狙えます。 筆者が実際に乗り比べ、感じた事を率直にレビューします。皆様のクルマ選びの一助となれば幸いです。
どんなクルマ?
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ホンダエアウェイブは、2005年4月に発売されました。初代フィットをベースにホイールベースを伸ばし、ステーションワゴンの形を取っています。
センタータンクレイアウトのおかげでラゲッジスペースの床を低くすることが出来たため、荷物の積み下ろしがとても楽です。
エアウェイブの一番の特徴はフロントシートからリアシートまで広がるスカイルーフで、ガラスは開かないながらもかなりの解放感を味わうことができます。
フィットシャトルのデビュー前、2010年8月まで販売されていました。
ホンダエアウェイブのここがイイ!!
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スカイルーフの爽快感
TVコマーシャルで見た覚えがあると思いますが、まさに「上空サプライズ!」です。
電動シェードを開けると、予想よりもかなり広い面積のガラスが現れます。クルマを停め、フロントシートをリクライニングさせて星空を見たり、或いはお花見の時期なら桜を見たりと、とても楽しい使い方ができます。
スカイルーフは着色&UVカットガラスなので、外から見られたり日焼けをしたりする心配はありませんが、真夏に開けっ放しにしておくと金魚鉢状態で、さすがに暑いです。
軽快な運転フィール
初代フィット譲りの1.5LSOHCのVTECエンジンを搭載しており、加速性能には全く不満がありません。
足回りも硬めの味付けとなっており、ガラスルーフで重くなった上屋を気にせずコーナーを抜けることが出来ます。
十分なラゲッジスペース
フィット譲りのシャーシのおかげで、エアウェイブの荷室の床は他のクルマに比べてかなり低くなっています。テールゲートを開けると楽に腰かけられるくらいです。
センタータンクレイアウトとリアシートのダイブダウン機構のおかげで、ライトバン並みの荷室高900mmを確保できているため、少人数の家族の引っ越しなら十分使えます。IKEAに行って買った家具をそのまま持ち帰ることもできるでしょう。
荷室の使い勝手は、ライバル車よりも頭一つ抜きん出ていると言えます。
ホンダエアウェイブのここはそうでもない…
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チープなインテリア
インパネやステアリングもフィット譲りなもので、この車格にしては少しチープな印象を覚えます。プラスチッキーな印象を受けますし、パネル表面の処理や全体のデザインが少し前時代的です。
前時代的といえば、フロントシートのリクライニング量の調整が今時ダイヤル式というのが少し驚きでした。
突き上げを感じる足回り
硬めの味付けでふらつかないのは良いのですが、その代わり突き上げを感じます。
1~2人で乗っている時はあまり気になりませんが、フル乗車・フル積載時は顕著です。サスペンションのストローク量をもう少し確保すればよかったのではと思いました。
細かい振動の伝わるリアシート
上記に関連しますが、リアシートに座っていると細かい振動が伝わってきます。
不快かと言われればそうでもありませんが、長距離ドライブなどで長時間座っていると疲れてしまいそうです。
まとめ
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ホンダエアウェイブは、既存のステーションワゴンにガラスルーフという付加価値を付けた、とても楽しいクルマでした。
車体の大部分をフィットから流用しているため、燃費や使い勝手はフィット譲りでとても良好です。ただ一つ、個人的に気になったのはエンジン始動時のセルモーターの音です。何というか、ちょっとヒョロヒョロしたような頼りない音でした。
中古市場はそこまでタマ数が多いわけではありませんが、価格はだいぶ下がっており、100万円を超える個体はまずありません。走行2万km以下の個体でも100万円でおつりが来ます。
個人的にオススメなのは、マイナーチェンジ後のエアロ付きグレート「ST」です。当然スカイルーフ付きの個体を選びましょう。
荷室のトノボード表皮やシートの表皮が弱いようなので、ほつれがないかはしっかりチェックしておく必要があります。
デビューは10年前のクルマですが、エアウェイブはまだまだ現役で頑張れます。ファミリーカーをお探しの方はぜひご検討を!
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