ホンダといえばミニバンのイメージがありますが、そのブランディングの原動力の一つが初代オデッセイでした。人数を乗せたいけど、1BOXはちょっと…というニーズを見事に捉え、走りをある程度重視したスポーティーミニバンというジャンルを確立しました。2代目へのモデルチェンジの際はさらにスポーティーさを増し、所帯臭さをうまく消すことに成功しました。どんなクルマだったのか、詳しく見てみましょう。
どんなクルマ?
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2代目オデッセイは1999年10月、東京モーターショーで発表されました。同年12月にまずは2.3Lの直4モデルが発表され、2000年1月に3.0LのV6エンジンを搭載したモデルが発売されました。
2.3Lは150ps,21.0kgm、3.0Lは210ps,27.5kgmを発生し、1.7tほどのボディを力強く引っ張ります。
2代目オデッセイにおいて特に注目すべきは「アブソルート」というグレードです。
これは2001年1月のマイナーチェンジの際に設定された走りを重視したグレードで、4WD・FF共に車高が15mm落とされ、215/55R17のタイヤと専用17インチアルミホイールが装備されています。加えてグリル、バンパーも専用デザインとなり、ディスチャージライトも標準装備されます。
ボディーカラーはミラノレッドとレイズンモーブパールがアブソルート専用色として設定されていました。
幾度かのマイナーチェンジを挟み、2003年10月まで生産されていました。
2代目オデッセイのここがイイ!
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トルクフルなエンジン
先の方で軽く触れましたが、2代目オデッセイに搭載されるエンジンは2種類あり、2.3Lは150ps・21.0kgm、3.0Lは210ps・27.5kgmを発揮します。
1.7tの少々重いボディですが、2.3Lの方でも実用性に全く不満はありません。
街乗りメインなら2.3Lで十分ですが、長距離を走る機会の多い方は5速ATが組み合わされる3.0Lがオススメです。
ミニバンを超えたドライバビリティ
1.7t少々のボディを持つミニバンなので、さすがにスポーツカー並みのハンドリングは期待できません。
しかし、1630mm少々に抑えられた全高のおかげで、乗用車然としたハンドリングを実現しています。
特に足回りが固められたアブソルートで峠道を走ると、ミニバンに乗っていることを忘れてしまうくらいの軽快さを味わうことができます。
ちゃんと使える3列目シート
座面は低く短く、頭上のスペースも最小限の3列目シートですが、緊急用というほど悲惨ではなく、きちんと実用に耐えうる実力を持っています。
背もたれは適度に柔らかく、後頭部のいちまで伸ばすことができるヘッドレストのおかげで、罰ゲーム的な乗り心地を味わうことはありません。
ホイールハウスを利用したアームレストや、ルーフに設置されたエアコン吹き出し口も、3列目の快適さに一役買っています。
2代目オデッセイのここはそうでもない…
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ロープロタイヤの乗り心地
アブソルートに標準装備される17インチタイヤは見た目が実にスポーティーですが、タイヤが薄いぶんだけ乗り心地は犠牲になっています。
と言っても「ミニバンにしては」というレベルなので、チューニングカーに乗り慣れた人からすると違和感を感じる事はありません。
路面の荒れや継ぎ目からのショックは細かく伝わってきますが、個人的には許容範囲内だと思いました。
クルーズコントロールがオプション
3ナンバーサイズのミニバンを買う人はおそらく長距離移動も見据えていることと思います。
実際、2代目オデッセイは2.3Lの直4エンジン搭載モデルでも長距離クルージングを楽々こなすことができます。 だからこそ、クルーズコントロールは標準装備にして欲しかったところです。
実際、2代目オデッセイは2.3Lの直4エンジン搭載モデルでも長距離クルージングを楽々こなすことができます。 だからこそ、クルーズコントロールは標準装備にして欲しかったところです。
使いにくい純正ナビ
純正オプションのカーナビは、おそらく新車当時は先進的
で画期的なものだったと思います。しかし、デビューからそれなりの年数が経過しているため、陳腐化していると言わざるを得ません。
もし中古で購入する際は、カーナビを新調する前提で探した方が良いかもしれません。
まとめ
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2代目オデッセイは、ミニバン特有の所帯くささを見た目からも中身からも払拭したクルマでした。
現在、中古市場ではタマ数は減少していますが、年式が古いため30万円代でそこそこ程度のよい個体を狙うことができます。
家族のいる方はもちろんですが、長距離のドライブが好きな若い人にもオススメすることができるクルマです。
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