先日、3代目インサイトが発表されました。明らかに北米市場を意識したパッケージングで、堂々たる車格は頼もしいものでしたが、狭い日本で走らせるのはどうでしょうか?まだまだ現役の2代目インサイトは、フィットをベースにしていることもあり取り回しに苦労することはありません。今回は、そんな2代目インサイトについて見てみましょう。
どんなクルマ?
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2代目ホンダインサイトは、2009年2月に発売されました。初期型の生産終了から2年半が経過してからの復活です。
先代は一言で言えばマニア受けなクルマでしたが、2代目はプリウスに対抗すべく、ぐっと親しみやすくなりました。
初代は軽量化のためにアルミのボディを使用していましたが、こちらはコストダウンのためフィットのコンポーネントを流用し、軽量化を施したものを使用しています。
さらにモーター用のバッテリーの数を減らしたり、パーツを他車種と共有することにより、ベースグレードは180万円という低価格で発売することができました。
積極的にモーターが介入してくるプリウスとは違い、あくまでアシスト的な役割でモーターを使用するインサイトは、本当の意味での内燃機関の効率化を目指していたともいえるでしょう。
モデル途中で1.5Lエンジンを搭載した「エクスクルーシブ」を追加したりし、2014年3月まで販売されていました。
2代目インサイトのここがイイ!!
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スタイリッシュなエクステリア
ライバルのプリウスとは違い、2代目インサイトはコンパクトに5ナンバー枠内でまとめられています。
CR-Zにも通じるエクステリアデザインは、思いのほかスポーティーとも言えます。
良好な操縦性
1.2t少々の車重と低い車高のおかげで、思いのほか峠道での運転は楽しめます。もちろん余分なパワーがあるわけではありませんが、ロールセンターの低さを実感することができます。
細いタイヤを履いていますが、高速コーナーを思い通りのラインでトレースすることができ、ストレスを感じることはありません。
また、パワーステアリングの感触も悪くなく、運転の楽しさを犠牲にしない味付けに好感が持てました。
ガソリン車と同じ感覚で運転できる
ハイブリッド車ではありますが、積極的にモーターが介入してきません。プリウスなら、ゼロ発進時は電車のようにモーターだけで発進することができますが、インサイトは普通のCVT車と同じく回転数が上がってスピードも上がります。
減速時も、回生ブレーキは効いていますが予想以上の減速感はありません。
普通のガソリン車からプリウスに乗り換えると戸惑うことが多いですが、インサイトは普通の感覚で乗る事ができます。
2代目インサイトのここはそうでもない…
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リアシートの狭さ
燃費を向上させるため、空気抵抗を減らす必要があったのは重々承知ですが、ルーフ形状のおかげでリアシートの居心地が何ともよくありません。
筆者の身長は170cmくらいですが、それでもリアシートに座ると頭が天井に着いてしまいます。
後方視界の悪さ
これもボディ形状からくるもので、仕方ないと言えば仕方ない所です。
運転席に座って後ろを振り返ると、プリウスと同じでリアウインドウからは空しか見えません。
ナンバープレートとハイマウントストップランプの間が、唯一クルマの後方を覗けるエリアです。
まるで郵便受けの中からテレビを見ているようなものです。もし2代目インサイトの購入を考えている方がいたら、同時にバックモニターの取り付けも検討した方が良いかもしれません。
リアサスペンションのバタつき
コスト削減のためか、2代目インサイトのリアサスペンションはおそらくフィット譲りのトーションビー
ム式です。
このためか、荒れた路面や橋の継ぎ目などでリアの接地感が希薄になったり、バタつくような挙動を示したりすることがあります。
確かに2代目インサイトはスポーツカーでもないし、ツアラー的な性格でもないので、後輪は黙って大人しくついてくればいいのですが、せっかく低重心でコーナーを楽しめるパッケージングなので、もう少し煮詰めてもよかったのではと思いました。
まとめ
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2代目ホンダインサイトは、お手軽な価格で乗る事ができるハイブリッド車でした。
積極的にモーターが介入してくるプリウスとは違い、あくまでアシスト的な役割とすることで、“血の通った”感覚を味わえるクルマでした。
中古市場はかなり価格が下がっており、1.3Lの鄭グレードならば走行1万kmそこそこの個体でも60万円台の出物があります。
1.5Lエンジンを積んだエクスクルーシブというモデルもありますが、街乗り程度では大きな違いを感じることは出来ませんでした。街乗りメインの使い方なら、1.3Lエンジンでも十分と言えるでしょう。
「ハイブリッドなんて乗らねーヨ」という古式ゆかしいロマン派の方も、2代目インサイトに乗ってみると考え方が変わるかもしれませんよ!?
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