コンパクトカーが欲しいけど、新車はちょっと予算が…という方へ。手頃な中古のコンパクトカーはいかがでしょう?ひとつふたつ前のモデルだと、現在でも通用する実力を持ちながらも、値段は実にお手頃。筆者が実際に乗り比べ、感じた事を率直にレビューします。皆様のクルマ選びの一助となれば幸いです。
どんなクルマ?
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2代目三菱ekワゴンは、2006年9月に発表されました。
エンジン・プラットフォーム・足回り等は2001年に発表された初代モデルのキャリーオーバーですが、一部グレードにボンネット型軽自動車としては初のパワースライドドアを搭載していました。
また、子育て世代のお母さんや獣医からのヒアリング、駐車場での行動調査など、徹底した市場調査を行い設計・開発されています。
また、ターボエンジンを搭載したモデルのekスポーツも発表されました。HIDヘッドライトやエアロパーツ、アルミホイールが標準装備され、オプションでレカロシートを装着することも出来ました。
ekスポーツでも、パワースライドドア搭載モデルを選ぶことができます。また、日産にOEM供給され、「オッティ」の名前で発売されていました。
2代目三菱ekワゴンのここがイイ!!
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クセのないスタイリング
2代目三菱ekワゴンは、実にシンプルなエクステリアを与えられています。飾り気のない実直な見た目で、日常のどんなシチュエーションにも合います。
最近の軽自動車はこれでもか!という位に派手なものが多いので、10年以上前のクルマですが新鮮に見えますね。
飽きの来ないエクステリアなので、時間が経っても陳腐化せず、長く使える一台でしょう。
クリーン&シンプルなインテリア
設計時のコンセプトの通り、インテリアはとてもクリーンでシンプルです。
インパネは素材感こそチープですが、スイッチ類は必要最低限でとても分かりやすく、迷うことはありません。ドアに付けられたドリンクホルダーや、あちこちにある収納ポケットなどもとても便利です。
全てが「手堅い」
ベースグレードは913,500円と、とてもリーズナブルな値段が付けられています。
ライバル車のように専用プラットフォームを与えられておらず、三菱ミニカと共通のものを使用しているため、開発費を抑えることができ低価格を実現することが出来たのでしょう。エンジンや足回りも初代のままで、特に新開発されたものはありません。
既存のものをそのまま使うという事は新鮮味に欠けると思われがちですが、開発コストは抑えられるしネガは出尽くしているし、悪い事ではないと思えます。
まるで冷蔵庫にあったあり合わせの食材で作られた料理のようですが、軽トールワゴンとしての必要条件は満たしています。
三菱コルトもそうでしたが、三菱はこのような手堅いコンパクトカーを作るのがなかなか上手ですね。
2代目三菱ekワゴンのここはそうでもない…
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3ATの走り・ノイズ
廉価グレードは3ATになりますが、これはあまりオススメできません。
60km/hまでは普通に加速できますが、それ以上は回転数が高くなり、ノイズがひどくなります。
国道を流れに乗って走るまではいいのですが、高速道路に持ち込もうとは思いません。 長距離ドライブには向かないクルマですが、たまに遠出するという方は絶対に4ATを選んだ方が良いです。
国道を流れに乗って走るまではいいのですが、高速道路に持ち込もうとは思いません。 長距離ドライブには向かないクルマですが、たまに遠出するという方は絶対に4ATを選んだ方が良いです。
ライバル車よりも狭い
手堅い設計のため仕方のない部分です。
先に述べた通り、ミニカのプラットフォームを使用しているため、ワゴンRやムーヴなどのようなライバル車には居住性で負けてしまいます。
フロントシートに男性2人が並んで座ると、どうしても圧迫感を感じてしまいます。
軽トールワゴンというよりは、少し広いミニカ
だと思って乗った方が良いのかもしれません。
燃費
燃費はあまり褒められたものではありません。
一番カタログ燃費がいいのは5MT+FFのモデルで21.5km/lとなっていますが、3AT+FFでは19.4km/lという値です。
基本設計は2001年に発表された先代モデルと同じであるため、ライバル車と比べるとどうしても不利になってしまいます。
まとめ
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2代目三菱ekワゴンは、堅調に売れていた先代のキープコンセプトで開発されました。
年々進化するライバル車とは違い、大幅な改良はしない代わりに本体価格を安くするという戦略を取り、大ヒットはせずとも手堅く売れ続けたクルマでした。
コストをかけて100点満点を取りに行くのではなく、手元にあるものを最大限有効活用し80点を取ったというイメージを持ちました。
最近の軽自動車は、「付加価値」を付けて値段を吊り上げているような気がしますが、2代目ekワゴンはそれの反対を行くようなパッケージングでした。
個人的にはクリーンで癖のないスタイリングがとても気に入っています。中古市場も手頃なので、通勤用に1台欲しいくらいです。
中古市場の価格帯はekワゴンは1.5万円~110万円、ターボ付きのekスポーツは1.5万円~80万円となっています。
モデルライフの間はコンスタントに売れていたクルマなので、タマ数は豊富です。 購入時はドア下端やロッカパネル、リアフェンダーに錆びが出ていないかを入念にチェックしましょう。
スライドドア搭載グレードの場合は、ドアの開閉がスムーズかどうかもしっかりチェックしておきましょう。 免許取りたての学生さんや、子育て世代のセカンドカーにオススメの一台です。
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モデルライフの間はコンスタントに売れていたクルマなので、タマ数は豊富です。 購入時はドア下端やロッカパネル、リアフェンダーに錆びが出ていないかを入念にチェックしましょう。
スライドドア搭載グレードの場合は、ドアの開閉がスムーズかどうかもしっかりチェックしておきましょう。 免許取りたての学生さんや、子育て世代のセカンドカーにオススメの一台です。