現在、ヨーロッパにおいて、ベントレーやロールスロイス、果てはランボルギーニからもSUVが発表されています。いずれもSUVながら悪路や林道に持ち込む気すら失せる程の高級車ですが、BMWからも高級SUVが発表され、いよいよ日本に持ち込まれることとなりました。どんなクルマなのか見てみましょう。
エクステリア
via www.bmw.co.jp
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「X5」や「X6」の上位モデルとなるX7は、BMWとして初めて3列シートを採用したフラッグシップSUVとして新規開発されました。
ボディーサイズは、全長5,151mm×全幅2,000mm×全高1,805mm。ホイールベース3,105mmで、当然ながら現行「Xシリーズ」において最大となっています。
参考までに新型X5(全長4,922mm×全幅2,004mm×全高1,745mm、ホイールベース2,975mm)のサイズと比較すると、229mm全長が長く、60mm背が高く、ホイールベースは130mm長いものになっています。
BMW史上最大のキドニーグリルに対して薄型となるLEDヘッドライトを標準採用したX7のフロントマスクは、コンセプトモデルのイメージを忠実に再現しています。
内側がブルーに光るレーザーライトを採用したヘッドライトはオプションで、ハイビーム時に600mの照射距離を実現しました。
インテリア
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さすがにフラッグシップモデルらしく、豪華なデザインと装備を採用しています。
メーターパネルには12.3インチの液晶パネルを組み込み、センターコンソール上部にも同じく12.3インチのインフォメーションディスプレイ。が配置されます。
天井には、「スカイラウンジ」と呼ばれるパノラマガラスルーフを装備し、夜になると1万5000個のLEDライトのイルミネーションが輝きます。
シートは3列シートが標準で、どの列も電動シートとなり、すべての列にアームレストとドリンクホルダー、USBソケットが備わるおもてなし仕様です。
3列目シート使用時の荷室容量は326リッター、3列目の背もたれを倒した際には750リッターの容量を確保していますが、2列目シートまでを倒せば、最大で2120リッターまで荷室容量を拡大できます。
パワートレイン・足回り
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ガソリンエンジンでは最高出力340ps、最大トルク450Nmの直列6気筒と、最高出力462ps、最大トルク650NmのV型8気筒、ディーゼルエンジンでは最高出力265ps、最大トルク620Nmの直列6気筒と、最高出力400ps、最大トルク760Nmの同じく直列6気筒がラインアップされ、全エンジンとも8段ATとの組み合わせとなります。
このうちガソリンのV8はアメリカ専売となり、ヨーロッパでは販売されていないそうです。
おそらく厳しい排気ガス規制の問題があるのでしょう。
ちなみに日本では、まずディーゼルから導入されるとの情報があります。
いずれにしても、2.5tの巨体を加速させるのに相応しいラインアップですね。
足回りはセルフレベリング機構を備えたエアサスペンションが装備され、高速域では安定性確保のため自動的に車高を20mm下げてくれます。
また運転席のスイッチにより車高を上げる事もでき、オフロードを走行する時は40mm上げる事ができるそうです。
とはいえ、このような巨体をオフロードに持ち込むことはそうそうなさそうですが…
インテリジェントパーソナルアシスタント
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X7には、「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」が設定されます。
新世代の車載コネクティビティシステムで、運転中に「ヘイ、BMW」と呼びかけることにより、世界23言語に対応する音声アシストが起動します。
例えば運転中、「BMW、私は疲れている」と呼びかければ、ドライバーの眠気を覚ますために、音楽や空調を最適に調整してくれるそうです。
そんなに疲れているのなら、クルマを停めて休んだ方がいいのではと思いますが…
先進安全装備
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X7には、BMWの最新バージョンとなるADAS(先進運転支援システム)が採用されます。
そうしたシステムに加え、オプションの「ドライビングアシスタントプロフェッショナル」では、交通渋滞アシストやレーンキープアシスタントを含むステアリング/レーンコントロールアシスタントのほか、ドライバーが運転中の状況に注意を払っているかどうかを判断するために頭部の位置を監視するインテリアカメラも内蔵しています。
このシステムは、ドライバーがステアリングに60秒間手を触れなくても、その間クルマが安全を確認し走行を続けるというものだそうです。
さすがにフラッグシップなだけあり、安全装備にもぬかりありません。
まとめ
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現在、BMWの公式サイトではプレオーダーのページが用意されており、デポジットとして15万円を支払うことを条件に先行予約の申し込みをすることが出来ます。
とはいえ、アメリカでのベースモデルの価格が850万円程度だとのことですから、簡単に買える価格帯のクルマではなさそうです。
一般庶民である筆者としては、宝くじが当たったら買うクルマの候補として考えておきましょうか…
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