ハイブリッドカーの草分け的存在、長年にわたるベストセラー、そんなプリウスの販売数が減少傾向。それでは許されません!ビッグマイナーチェンジは反撃の狼煙となったのでしょうか?!
ビッグマイナーチェンジのプリウス
via toyota.jp
2018年12月にトヨタ・プリウスはビッグマイナーチェンジしました。
プリウスはハイブリッドカーの草分けで、長年にわたってのベストセラーカーでもあり、トヨタにとって非常に重要なクルマであることは間違いありません。
現在は4代目となっていますが、デザインが非常に斬新であり、残念ながらそれがちょっと不評だったのです。以前、トヨタは俗に「80点主義」などとも言われていましたが、ことプリウスに関しては、登場したこと自体が独創的で、デザイン面についてもかなり独創的です。燃費性能の向上、ラゲージ容量の大幅アップなどメカニズム的にも確実に進歩しているのですが、とにかく攻め過ぎたスタイルが今回ばかりは裏目に出てしまいました。また、トヨタ内においても、そして他社からも進化したハイブリッドカーがどんどん登場している状況です。
プリウスといえども、かつてのような大ヒット(過去10年間で6回も年間1位を獲得)からは遠ざかり、販売台数が減少してきているのが現状です。7年前に登場した同じトヨタのアクアにも抜かれ、特に日産のe-POWER効果で売上を伸ばしたノートにも負けているのはやはり許せないところでしょう。
さて、そこでビッグマイナーチェンジとなりました。
大きく変わったデザイン面
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まずは外観です。フロントマスクのデザインは、ヘッドライト形状、バンパー形状が変更、ヘッドランプからバンパーロアにかけて、ハの字ラインを描くラインで低重心ボディを強調しています。イルミネーションランプも縦長でワイドさと立体感を演出しています。
リアコンビランプもデザインが変更され、バックドア側に伸びた横基調の造型でかなりイメージが変わっています。以前の垂れ下がったようなランプとは対照的で少しキリっとさせています。
言ってみれば、デザインには色々チャレンジをしているわけで、その点では他の日本メーカーより、デザイン的には意欲的に取り組んでいると思います。
4代目プリウスが登場した時は、それこそ多くの人達がデザインを見ていろいろな反応をしたのですが、と言うことは、それだけインパクトが強かったということでもあります。無難なデザインだったり旧型に似たデザインであれば、多くの意見が出るということもなかったでしょう。新型プリウスはそれだけ注目されているという証拠なのです。改めてビッグマイナーチェンジしたプリウスの現車を確認してみて下さい。
ちなみに車体サイズは、マイナーチェンジ前の4540mm×1760mm×1470mm(4WDは1475mm)から4575mm×1760mm×1470mm(4WDは1475mm)ということで、全長が35mm長くなっています。
ホイールベースは2700mmで同じです。
更に、ルーフには繊細な凹凸を施した「幾何学調フィルム」が採用され、プレミアムな印象を高めています。
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内装ではインパネ、コンソールトレイにブラックの加飾がされています。以前は白い陶磁器風でした。この点はややオーソドックスに戻した感があります。
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アルミホイールは、15インチ、17インチともに凝ったデザインに変更されています。
コネクティッドサービス
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注目のコネクティッドサービス利用に必要な専用通信機「DCM」は標準装備化されています。カーライフに役立つ情報を提供する「T-Connectサービス」も3年間無料で提供されます。
4年目以降は12,000円/年(消費税別) クルマとトヨタスマートセンターが通信でつながるので、24時間いつでもカーライフをサポートしてくれ、T-Connectナビの装着で、更に充実したサービスが利用できます。スマートフォンからのナビ目的地設定予約、運転中でもオペレーターが好みのお店を調べてくれたり、いろいろ便利です。
4年目以降は12,000円/年(消費税別) クルマとトヨタスマートセンターが通信でつながるので、24時間いつでもカーライフをサポートしてくれ、T-Connectナビの装着で、更に充実したサービスが利用できます。スマートフォンからのナビ目的地設定予約、運転中でもオペレーターが好みのお店を調べてくれたり、いろいろ便利です。
トヨタセーフティセンス
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トヨタセーフティセンスも全車標準装備化されました。
プリウスは「セーフティ・サポートカーS<ワイド>、セーフティ・サポートカー」です。これは、政府が交通事故防止対策の一環として普及啓発しているシステムで、自動(被害軽減)ブレーキ&ペダルの踏み間違い時加速抑制装置、プリクラッシュブレーキアシスト、レーンディパーチャーアラート、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)など、安全運転を支援する機能でドライバーの安全をサポートします。
進化を続けるプリウス
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ビッグマイナーチェンジのメインはデザイン面ですが、もともとプリウスの高機能には定評があります。だからこぞプリウスは、燃費の良いハイブリッドカーのいわば代名詞として大人気だったわけですが、最近はライバルが多過ぎではあります。まわりは言ってみればハイブリッドカーだらけです。
かつて何十年間も売れ筋ナンバーワンだったカローラでもやはりその座を追われました。トレンドはSUVであり電動化かもしれません。こうして時代はどんどん移り変わっていきますが、商品力としてプリウスは、ハイブリッド専用カーとして間違いなく非常に優れたものがあります。
意欲的なビッグマイナーチェンジの内容を是非実際に確かめてもらいたいものです。やはりプリウスにはプリウスにしかない魅力があります!
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