人気SUVであるフォレスターの新型が発表され、予約も順調に入っているようです。もともと4WDでは元祖として定評のあるスバルですが、他にもSUVとしてレガシーアウトバックやXVもラインナップされています。スバル独自の基本技術は共通ですので、さてどのように差があるのか、ここでは他社のSUVとの比較ではなく、スバル内でのSUV比較をしてみようと思います。
フォレスターとXVを比較
今や大変なSUVブームとなっていますが、スバルはもともと水平対向エンジンと4WDの組み合わせが特徴の会社です。このジャンルにおいては「他社よりも得意!」と言っていいでしょう。
ただし大きなエンジンや車体は製造していません。むしろ一般的な乗用車に付加価値をつけることで、SUVに関しても値頃感をもったクルマに仕上げているのがスバルの大きなポイントとなっています。フォレスターの新型についても、やはり値頃感があり、人気になるのも理解できます。
ということでまずはフォレスターとXVを比較してみましょう。
via www.subaru.jp
エントリー車の価格差は70万円弱と大きいのですが、最高グレードでは40万円程度まで接近します。
フォレスターの基本エンジンは、2,500cc、DOHC直噴タイプで、184PS、24.4kgf・mとなります。
更に新グレードの「アドバンス」には。2,000cc、DOHC 直噴+モーターのe-BOXERが搭載されます。145PS、19.2kgf・mに、モーターの13.6PS、6.6kgf・mが加わります。JC08モード燃費率は18.6㎞/Lまで伸びます。2,500ccの場合はJC08モード14.6km /Lです。 駆動方式は全車AWD(常時全輪駆動)、トランスミッションはリニアトロニックです。 対するXVは1,600ccと2,000ccのエンジンです。まずはここが大きく異なります。1,600ccDOHCは115PS、15.1kgf・m。2,000ccはDOHC直噴で154PS、20.0kgf・mとなります。2,000ccは直噴なので、燃費に関しては1,600ccをやや上回るJC08モード16.4km /Lとなります。 車両重量はフォレスターが200kg以上も重いのですが、直噴エンジンの効果でそれをしっかりカバーしているようです。 サスペンションは共通で、前輪:ストラット式独立懸架、後輪:ダブルウィッシュボーン式独立懸架。最小回転半径も共に5.4mとなっています。
更に新グレードの「アドバンス」には。2,000cc、DOHC 直噴+モーターのe-BOXERが搭載されます。145PS、19.2kgf・mに、モーターの13.6PS、6.6kgf・mが加わります。JC08モード燃費率は18.6㎞/Lまで伸びます。2,500ccの場合はJC08モード14.6km /Lです。 駆動方式は全車AWD(常時全輪駆動)、トランスミッションはリニアトロニックです。 対するXVは1,600ccと2,000ccのエンジンです。まずはここが大きく異なります。1,600ccDOHCは115PS、15.1kgf・m。2,000ccはDOHC直噴で154PS、20.0kgf・mとなります。2,000ccは直噴なので、燃費に関しては1,600ccをやや上回るJC08モード16.4km /Lとなります。 車両重量はフォレスターが200kg以上も重いのですが、直噴エンジンの効果でそれをしっかりカバーしているようです。 サスペンションは共通で、前輪:ストラット式独立懸架、後輪:ダブルウィッシュボーン式独立懸架。最小回転半径も共に5.4mとなっています。
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フォレスターはSUV専用車種ですが、XVはインプレッサの派生版ですから、スタイルのイメージはかなり違います。全高では165mmの差があり、全長も160mmフォレスターの方が長くなっています。見た目のヴォリュームに差があります。
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今度はななめ後方から見るますが、サイドシルエットには共通性があります。ハコ型で車高がある分、フォレスターの方が荷物がより積めるということがよく分かります。
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SUVでは重要な地上最低高はXVでも200mm確保されており、ほぼ同スペックです。このあたりはさすがにしっかりおさえられています。もちろん、XVも高い走破性を備えています。
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運転席、インストゥルパネルはかなり共通性を感じます。おそらくは車高による目線の違い程度ということになるかもしれません。
さて、アイサイトについてです。共にアイサイト(ver.3)ということになりますが、上級車ということでフォレスターの方が機能が優っています。
共通なのは、プリクラッシュブレーキ、AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御、全車速追従機能付クルーズコントロール&定速クルーズコントロール、車線逸脱警報&ふらつき警報、先行車発進お知らせ機能です。
そしてXV独自に、アクティブレーンキープ(車線中央維持/車線逸脱抑制)がつきます。
フォレスターの独自は、後退時自動ブレーキシステム、車線逸脱抑制、ツーリングアシストということで、フォレスターの充実しています。特にツーリングアシストは強力
な機能で、これも価格差の要因でしょう。
普段乗りにおいては、より本格的なフォレスターでもまったく問題ありませんが、XVの場合は最低地上高の200mmを確保しつつ、多くの都市部立体駐車場に対応できるように車高が意識して抑えられています。価格差以外で、この点は使用環境においてはポイントになるかもしれませんね。
大量の荷物を積むことがないなら、筆者としてはコスパのいいXVになりそうな気がします。いずれにしてもスバルの主力車であり、価格に見合う価値は充分にあると思います。
レガシーアウトバックとフォレスターを比較
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次はレガシーアウトバックとフォレスターの比較です。
6世代目のレガシィには伝統の「ツーリングワゴン」がありません。それはレヴォーグに受け継がれたからで、レガシーのワゴンタイプはアウトバックに絞られたのです。
当然ですがレガシーはスバルの中では最上級車ですから、価格が高いのも当然です。フォレスターで一番高いアドバンスよりもレガシーアウトバックのエントリー車の方が約20万円高くなっています。
前項でも紹介しましたが、フォレスターの基本エンジンは、2,500cc、DOHC直噴タイプで、184PS、24.4kgf・mとなります。更に新グレードの「アドバンス」には。2,000cc、DOHC 直噴+モーターのe-BOXERが搭載されます。145PS、19.2kgf・mに、モーターの13.6PS、6.6kgf・mが加わります。
JC08モード燃費率は18.6㎞/Lまで伸びます。2,500ccの場合はJC08モード14.6km /Lです。
駆動方式は全車AWD(常時全輪駆動)、トランスミッションはリニアトロニックです。 対するレガシーアウトバックのエンジンは2,500cc、DOHC、AVCS4気筒で175PS、24.0kgf・mというスペックになっています。 AVCSというのは、クランクシャフトに対するカムの位相が連続的に変化する「連続可変バルブタイミング機構」のことです。しかしフォレスターのエンジンも実はAVCSです。形式は同じFB型で、フォレスターは新しい分、直噴タイプになっているのです。 しかし、JC08モード燃費率に関してはレガシーアウトバックが14.8kmということで僅かにフォレスターより優っています。車両重量はほぼ同じ程度なので、直噴のパワーアップ分で相殺されているのかとも思われますが、アウトバックの方が省燃費タイプのモード設定になっているとも考えられます。
駆動方式は全車AWD(常時全輪駆動)、トランスミッションはリニアトロニックです。 対するレガシーアウトバックのエンジンは2,500cc、DOHC、AVCS4気筒で175PS、24.0kgf・mというスペックになっています。 AVCSというのは、クランクシャフトに対するカムの位相が連続的に変化する「連続可変バルブタイミング機構」のことです。しかしフォレスターのエンジンも実はAVCSです。形式は同じFB型で、フォレスターは新しい分、直噴タイプになっているのです。 しかし、JC08モード燃費率に関してはレガシーアウトバックが14.8kmということで僅かにフォレスターより優っています。車両重量はほぼ同じ程度なので、直噴のパワーアップ分で相殺されているのかとも思われますが、アウトバックの方が省燃費タイプのモード設定になっているとも考えられます。
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スタイルの比較ですが、こうして並べてみると以外に似ています。同メーカーなので当然と言えば当然なのかもしれませんが、トヨタや日産などではあまりこうしたことはないでしょう。これはスバルというメーカーのデザインのポリシーなのだと思います。
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ななめ後方から見ると、サイドシルエットに特に共通性があります。XVも含めてこれがスバルSUV系の特徴ということになるでしょう。アウトバックでも充分にSUVらしさがあり、こうした雰囲気は他社のラインナップにはあまりありません。「アウトバックのデザインが好き!」という人がいるのは当然です。
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地上最低高はアウトバックもXVと同様にでも200mm確保されていて、ほぼ同スペックです。
ちなみに、アウトバックは外観のイメージに反してサスペンションが硬めで、その点ではセダンベースでありながらも、高い走破性を備えていると言っていいでしょう。
特にアウトバック・リミテッドには、足まわりにスタブレックスライド・ダンパーが採用されています。ショックアブソーバー内のピストンのスピードが遅いと減衰力を早く立ち上げ、速い時に立ち上がりを遅くするという機能で、乗り心地とハンドリングの両立を狙っています。
そして車体の大きさもかなり違っています。アウトバックにはノーマルのレガシーセダンもあるので、全長全幅があるのは当然です。車高の高い上級セダンとでもいうような感覚です。
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フォレスターとXVではインストゥルパネルの共通性を感じましたが、アウトバックはかなり趣が違います。やはりベース車がサルーンなので、そっくりそのままの高級イメージで特にSUVを感じさせることはありません。
アイサイトはともに(ver.3)です。
共通なのは、プリクラッシュブレーキ、後退時自動ブレーキシステム、AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御、全車速追従機能付クルーズコントロール&定速クルーズコントロール、車線逸脱警報&ふらつき警報、先行車発進お知らせ機能です。 アウトバック独自はアクティブレーンキープ(車線中央維持/車線逸脱抑制)です。これはステアリング操作のアシスト機能で、高速道路や自動車専用道路で走行時に、走行車線両側の区画線をステレオカメラが認識してステアリングアシストをしてくれます。 フォレスターではこれがツーリングアシストと車線逸脱抑制になります。アクティブレーンキープにアクセル&ブレーキ制御機能が加わっており、これは新車発表時期の違いが大きく影響していると思います。ツーリングアシストの揺るぎない安心感はフォレスターの大きな魅力のひとつでしょう。 こうして書き進めてきましたが、ズバリ、フォレスターの進化の度合いがかなり素晴らしいということで、筆者はこの比較ではフォレスターがお勧めだとさせて頂きます。
共通なのは、プリクラッシュブレーキ、後退時自動ブレーキシステム、AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御、全車速追従機能付クルーズコントロール&定速クルーズコントロール、車線逸脱警報&ふらつき警報、先行車発進お知らせ機能です。 アウトバック独自はアクティブレーンキープ(車線中央維持/車線逸脱抑制)です。これはステアリング操作のアシスト機能で、高速道路や自動車専用道路で走行時に、走行車線両側の区画線をステレオカメラが認識してステアリングアシストをしてくれます。 フォレスターではこれがツーリングアシストと車線逸脱抑制になります。アクティブレーンキープにアクセル&ブレーキ制御機能が加わっており、これは新車発表時期の違いが大きく影響していると思います。ツーリングアシストの揺るぎない安心感はフォレスターの大きな魅力のひとつでしょう。 こうして書き進めてきましたが、ズバリ、フォレスターの進化の度合いがかなり素晴らしいということで、筆者はこの比較ではフォレスターがお勧めだとさせて頂きます。
個性あるスバルのSUV
ここではスバルの3車をピックアップしたわけですが、スバルは独自感を非常に重視しているメーカーです。
4WDにこだわるスバルならではのSUVにもその独自感が溢れているように思います。あえて他社との比較をしなかったのですが、スバルのSUVについて理解を深めていただけたら幸いです。
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