お台場エリアにある「東京メガウェブ」という施設をご存知でしょうか? こちらは有料ではありますがトヨタ自動車がラインナップするほとんどの車種に試乗できます。今回は偶然にも新型RAV4 に試乗できましたので、試乗記としてご紹介します。
トヨタのクルマが試乗できる「ライド ワン」
お台場エリアにある東京メガウェブでは、トヨタ自動車が国内で販売するほとんどの車種に試乗できます。最高制限速度が40キロなど条件はありますが、1.3キロのコースを2週、時間にして約20分を300円で体験できます。
ディーラー試乗が苦手な方にとってはかなり有効な手段と言えます。さらに他では滅多に試乗できないGRシリーズの試乗も可能です。私が当日伺った限りでは86GRは終日予約で埋まっていました。
2週間前からネット予約が可能なので興味のある方はアクセスをしてみてはいかがでしょうか。
新型RAV4 アドベンチャーを見る
via 筆者撮影
今回私が試乗したのは新型RAV4の最高グレードである「アドベンチャー」というグレードです。
まさかRAV4に試乗できるとは思わなかったのでスペック等は一切見ないままでの試乗です。つまり先入観無しで試乗ができたということになります。 アドベンチャーのみグリル形状が異なります。よりタフさを押し出し名称通りアドベンチャーを連想させるものとなっています。
まさかRAV4に試乗できるとは思わなかったのでスペック等は一切見ないままでの試乗です。つまり先入観無しで試乗ができたということになります。 アドベンチャーのみグリル形状が異なります。よりタフさを押し出し名称通りアドベンチャーを連想させるものとなっています。
室内について
via toyota.jp
その見た目から外観には賛否両輪分かれそうですが、室内は上質感に溢れる仕上がりとなっています。特に好印象だったのは手に触れるところ、スイッチ類からドアトリム、ダッシュボードなど上質なソフトパッドで構成されています。触り心地は非常に良いですね。
特にドアハンドルの形状は国内では先代にあたる3代目RAV4の機能・形状を受け継いでいるように感じました。
via 筆者撮影
試乗時に少々気になったのはデジタルルームミラー。私には目が疲れるなというのが実感として表れました。この点はお好みがあると思いますので試乗時によく確認するべきでしょう。慣れの範疇だとは思います。
via 筆者撮影
後席もゆとりが十分に確保されていました。身長172cmの私が適切なドライビングポジションを取って後席に乗り込んだところ、膝から前席の間隔は握りこぶし3個分でした。
実際に試乗してみて
via toyota.jp
新型RAV4アドベンチャーのエンジンは2.0Lの「ダイナミックフォースエンジン」が積まれています。
これに新開発の「Direct Shift-CVT」が組み込まれていますが、このトランスミッションはCVTでありながら発進用ギヤが追加されているのが大きな特徴です。実際に最初の1速からCVTへの切り替えは誰もが実感できる変速ショックとして反映されていました。回転数はCVTに切り替わった時に2,000回転手前を維持していましたが、この切り替えがダイレクトな感覚として感じられるのは間違いありません。 発進から中速域まで非常に滑らかかつダイレクトに走る感覚は従来のトヨタのCVT車とは明らかに違います。私は10年以上前にコンパクトカーのヴィッツを所有していましたが、その進化には驚かされました。
これに新開発の「Direct Shift-CVT」が組み込まれていますが、このトランスミッションはCVTでありながら発進用ギヤが追加されているのが大きな特徴です。実際に最初の1速からCVTへの切り替えは誰もが実感できる変速ショックとして反映されていました。回転数はCVTに切り替わった時に2,000回転手前を維持していましたが、この切り替えがダイレクトな感覚として感じられるのは間違いありません。 発進から中速域まで非常に滑らかかつダイレクトに走る感覚は従来のトヨタのCVT車とは明らかに違います。私は10年以上前にコンパクトカーのヴィッツを所有していましたが、その進化には驚かされました。
via toyota.jp
新型RAV4には世界初の機構が実装されています。「ダイナミックトルクベクタリングAWD」というトルクベクタリングシステムです。これはAWD前提ではありますが、後輪左右のトルク配分を前後トルク配分に加えて後輪トルクを左右独立で制御し、旋回時の車両安定性を高めるというものです。
内輪にブレーキをかける簡易的なものではなく、画像の通り左右の駆動輪を100対0、0対100で連続可変を行うことを可能としてます。よりスムーズかつより自然な旋回を実現しています。 また、4輪駆動が不要な時にはプロペラシャフト前後で動力伝達を切断し燃費向上を図る「ディスコネクト機構」が採用されていますので、市街地などでは前輪駆動とし燃費性能の追及にも隙がありません。 個人的に試乗時で実感できたのはスラロームです。わざと急ハンドル気味に切ってみましたがまったく車体がブレません。ロール感もなく非常に安定してクルマが旋回します。新型プラットフォーム「TNGA」とも相まってSUVらしからぬ運動性能を有していると断言できます。 その反面気になるところが一点。それはステアリングギア比です。ここまで運動性能が高ければもう少しクイックなセッティングでもよかったかもしれません。ハンドリングは非常に軽く車体からは想像もつかないほど誰もが運転しやすいものとなっていました。だからこそ愉しさを追及してしまったわけですが…少々気になりました。
内輪にブレーキをかける簡易的なものではなく、画像の通り左右の駆動輪を100対0、0対100で連続可変を行うことを可能としてます。よりスムーズかつより自然な旋回を実現しています。 また、4輪駆動が不要な時にはプロペラシャフト前後で動力伝達を切断し燃費向上を図る「ディスコネクト機構」が採用されていますので、市街地などでは前輪駆動とし燃費性能の追及にも隙がありません。 個人的に試乗時で実感できたのはスラロームです。わざと急ハンドル気味に切ってみましたがまったく車体がブレません。ロール感もなく非常に安定してクルマが旋回します。新型プラットフォーム「TNGA」とも相まってSUVらしからぬ運動性能を有していると断言できます。 その反面気になるところが一点。それはステアリングギア比です。ここまで運動性能が高ければもう少しクイックなセッティングでもよかったかもしれません。ハンドリングは非常に軽く車体からは想像もつかないほど誰もが運転しやすいものとなっていました。だからこそ愉しさを追及してしまったわけですが…少々気になりました。
via 筆者撮影
ドアも軽いので開閉も楽ですが、ヒンジはプレス加工のものでした。できれば鋳造ヒンジとして車体剛性の更なる向上とドア開閉音の質の向上も狙ってほしかったところです。
まとめ
このような試乗可能なスポットがある点においてはトヨタ自動車の心意気と底力を感じずにはいられませんでした。できれば他の自動車メーカーもなんらかの方法で試乗ライナップや場所を揃えてほしいところです。
今回はスペック等は確認せずの試乗でした。限られた環境化での試乗でしたが、その結果は非常に乗り心地の良いもので日本でも相当のヒットを叩き出すであろう予感を感じました。
RAV4ファンの方にとっては1世代飛ばされた念願の新型です。ぜひ一度、試乗に遊びに出かけてみてはいかがでしょうか。
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