テスラに試乗する機会に恵まれました。すべてが未知な体験。私がこれまで想像していた未来はずっと近くにあったのだなと再認識させてもらいました。今回はテスラが展開しているSUV「テスラ モデルX」をご紹介します。
全てが新体験 モデルXとは
via www.tesla.com
モデルXはテスラが展開する車種の中ではSUVに属する電気自動車です。正確にはSUVにクーペスタイルを取りれたクロスオーバーSUVという位置づけになります。
電気自動車ですのでエンジンは搭載されておらず、前後に独立した計2基のモーターによりAWD走行を実現しています。グレード構成は「75D」「100D」「P100D」の3構成で、数字はモーターの総電力量(kWh)を表しており、Dは2基のモーターを意味するデュアルモーター、PはPower(もしくはPowerful)を意味していると思われます。
ボディサイズは全長5,036 × 全幅1,999 × 全高1,684mmと日本の道路環境化ではかなりの大型と言えます。私も実物をその目にした時はその存在感に圧倒。価格は12,511,450円 ~ 12,980,050円となっています。
今回私が試乗させて頂いたのは「モデルX 75D」となりますのでこちらを取り上げます。
ラグが存在しない圧倒的な加速を体験
via www.tesla.com
車内に入り込むと空が迎えてくれます。突然何を言い出すんだと感じられるかもしれませんが、フロントガラスが頭上まで続いているのです。上を見上げれば空…このようなコクピットは今まで見たことがありません。
インパネ中央に真っ暗なパネルがありますが、これは巨大なタブレット画面です。ナビやオーディオ、必要な情報が全て中央の画面に美しく投影されます。ハンドルは右ハンドル仕様でしたのでそれほど戸惑いはありませんでしたが、ウィンカー操作は外国車に準ずる構造です。基本的に車内は思ったよりシンプルで、「シンプル・イズ・ベスト」を誰にでもわかりやすく表現しています。
スペックは以下の通りです。
【テスラ モデルX モータースペック】
総電力量 :75kWh
充電走行距離:417km
最高トルク :525Nm[53.5kgf・m]最高出力 :241kW[328PS]0-100 km/h :6.2 秒 並みのスポーツカーを圧倒的に上回るスペックです。停止状態から時速100㎞/hまでわずか6.2秒で達するなど、日本で扱うSUVとしてはオーバースペックとも言える性能を発揮します。その大トルク・大馬力を前後独立に制御可能な2基のモーターによるAWD走行で支えています。
実際に安全を確認の上でアクセルを7割ほど踏み込んでみたところ、エンジンでは一瞬のラグが発生するのが常識ですが、完全電気自動車のモデルXは瞬間的に大トルクを発揮して加速。この感覚は新体験でした。 その反面、減速には慣れが必要です。エンジンが存在しないので当然エンジンブレーキも存在しないのですが、その代わりに「回生ブレーキ」が備わっています。
モーターを発電させ、その発電抵抗で減速させているのですがこれがとても強く働きます。ブレーキを踏んでいないのにブレーキを踏んでいるかのような減速を実現しています。これは慣れておかないと後続車に不安を与えてしまう可能性がありますので注意が必要です。 自動運転システムも備わっているのであくまで自己責任の下ですが、アクセル一本で運転も可能でしょう。いずれにしろ私にとっては新体験でした。
総電力量 :75kWh
充電走行距離:417km
最高トルク :525Nm[53.5kgf・m]最高出力 :241kW[328PS]0-100 km/h :6.2 秒 並みのスポーツカーを圧倒的に上回るスペックです。停止状態から時速100㎞/hまでわずか6.2秒で達するなど、日本で扱うSUVとしてはオーバースペックとも言える性能を発揮します。その大トルク・大馬力を前後独立に制御可能な2基のモーターによるAWD走行で支えています。
実際に安全を確認の上でアクセルを7割ほど踏み込んでみたところ、エンジンでは一瞬のラグが発生するのが常識ですが、完全電気自動車のモデルXは瞬間的に大トルクを発揮して加速。この感覚は新体験でした。 その反面、減速には慣れが必要です。エンジンが存在しないので当然エンジンブレーキも存在しないのですが、その代わりに「回生ブレーキ」が備わっています。
モーターを発電させ、その発電抵抗で減速させているのですがこれがとても強く働きます。ブレーキを踏んでいないのにブレーキを踏んでいるかのような減速を実現しています。これは慣れておかないと後続車に不安を与えてしまう可能性がありますので注意が必要です。 自動運転システムも備わっているのであくまで自己責任の下ですが、アクセル一本で運転も可能でしょう。いずれにしろ私にとっては新体験でした。
後席も新体験でお出迎え ファルコンウィング
via www.tesla.com
「ファルコンウィングドア」と呼ばれるこの形状はゲストに驚きとVIPな雰囲気を与えてくれます。
実用性もしっかり考慮されており、他のSUVのドア、ミニバンのスライドドアではクルマに乗る込むことが難しい狭い駐車スペースにおいても、後席へのアクセス性は抜群です。
実用性もしっかり考慮されており、他のSUVのドア、ミニバンのスライドドアではクルマに乗る込むことが難しい狭い駐車スペースにおいても、後席へのアクセス性は抜群です。
via 筆者撮影
現場で実際に試してみるとドアは上方向へスムーズに開きます。上と横の空きスペースが非常に広いので、前後どちらからでも車内に快適にアクセスできます。
via www.tesla.com
シートもとても上質な作りになっており、2列目をたためば広大なスペースが現れます。
今後の課題はやはり後続距離の延長か?
モデルX 75Dの後続距離はNEDC(新欧州ドライビングサイクル)基準で417㎞とあります。これは東京~名古屋プラスαと見れますが、電気自動車として世界から注目された日産・初代リーフが実走行120㎞(使用状況により異なる)程度だったことを思えば目覚ましい進化と言えます。
via 筆者撮影
近年では各地にEV充電スタンドが設置されるなどインフラ整備も進んでいます。しかしそれでもまだまだ足りないそうです。画像は足柄SA内に設置されている充電スタンドです。名古屋方面へ向かう際はぜひご利用ください。
やがてEVが主役の時代も訪れるでしょう。内燃機関が好きな私には少し寂しい話でもありますが、この素晴らしい未来の形を受け入れたいと思います。
まとめ
今回の試乗は私にとってすべてが新体験でした。実は知人の所有しているモデルXを試乗させてもらったのですが、「乗ってみないとわからない良さ」「所有してみないとわからない良さ」を日々実感されているようです。
所有するとテスラならではのキャンペーンも得られるそうです。例えば納車後の半年間は充電費用が無料で、車内タブレットのネット接続によるパケット代もテスラ負担だそうです。
確かに電気自動車は従来のクルマとは挙動が異なるので違和感があったり、つまらないという声も聞いたことはありますが、少なくともこのモデルXは、確かに慣れは少々必要かもしれませんがそのような不安とは無縁です。
豊かなボディ剛性とそれを支える足回り、そして環境性能に優れながらもスポーツカー顔負けのハイパフォーマンスはまさに未来のクルマの在り方の一つを示していると言えるでしょう。
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