2016年から首都高渋谷線の渋谷入口(下り方面)の新設工事が行われています。六本木通りの慢性的な渋滞緩和と実質的に霞が関と池尻の間に新たに首都高渋谷線の入口が誕生することにより、各方面へのアクセス向上が期待されています。 共用開始は2018年度内とされていますが、現在の進捗状況で間に合うのでしょうか?
via www.shutoko.jp
早期共用が望まれる首都高渋谷線下り 渋谷入口
首都高3号渋谷線は都心環状線谷町JCT(ジャンクション)から渋谷駅の真上を抜けて東名高速に接続する日本の大動脈を構成する路線の一つです。アジアハイウェイ1号線「AH1」の一部として機能していることからもそれが伺えます。
並走する主な一般道路は六本木通り・国道246号線(青山通り・玉川通り)です。特に六本木通りから玉川通りにかけては用賀一丁目交差点までは真上を走行します。都心環状線を含めると霞が関から用賀に至るまでほぼ並行していると言えます。
混雑の激しい六本木エリアと再開発で工事を続けている渋谷エリアの中心を抜けますので、慢性的な渋滞は今も深夜まで続いています。
今回は実際に渋谷を訪れた際に工事現場を覗いてみましたので、現状を交えながら2018年度内(つまり2019年3月まで)の共用開始に間に合うかを考察します。
余談ですが、玉川通りとは国道246号線・渋谷警察署前~新二子橋の区間を呼びます。
渋谷入口 新設場所
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下り線の渋谷入口の新設場所は六本木通り・渋谷二丁目交差点です。
首都高渋谷線と並走する六本木通りと玉川通りですが、東名高速方面へは霞が関入口を過ぎた後は池尻入口まで首都高渋谷線へは接続されていません。その距離は約7キロ。この霞が関~池尻の間に六本木・渋谷エリアが存在します。
首都高渋谷線と並走する六本木通りと玉川通りですが、東名高速方面へは霞が関入口を過ぎた後は池尻入口まで首都高渋谷線へは接続されていません。その距離は約7キロ。この霞が関~池尻の間に六本木・渋谷エリアが存在します。
via 筆者撮影
画像は六本木通り、渋谷二丁目交差点から渋谷駅方面を見たものです。渋谷には六本木方面からも神奈川県方面へ向かうクルマが集まります。そのため慢性的な大渋滞を引き起こしています。
「せめて六本木エリアからのクルマが渋谷エリアの手前で首都高へ入れれば…」という声に応えてくれるのが新設される渋谷入口ということです。
撮影日は平成31年2月23日でしたが、この工事の予定期間は平成31年2月28日まででした。しかし私の第一印象は「とても間に合わないのでは…」という気持ちでした。
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上記画像右下が渋谷入口の完成予想図です。現状と比較するとまだ完成には時間を要するのではないかと思います。
via 筆者撮影
こちらは渋谷入口から首都高速の本線へ流入するための合流車線と思われる現場です。こちらも完成にはまだ時間を要する印象です。
六本木通りのこの先には青山通りとの合流が待ち構えており、渋谷の再開発と合わせて常に大渋滞を引き起こしています。さらに渋谷入口新設に伴い3車線道路だったところを2車線道路に縮小しています。これは仕方のないことですが、なおのこと渋滞緩和のためにも早期共用開始を望みたいところです。
渋谷入口の存在価値
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渋谷入口新設の価値は六本木通りの渋滞緩和だけには留まりません。
実はこの近辺のエリア(渋谷・青山・恵比寿など)から羽田空港方面へ首都高速を利用して向かうには、一度都心環状線を経由する必要があります。それは中央環状線の五反田出入り口がハーフインターチェンジとしての機能しか有していないことからも伺えます 。 仮に渋谷入口が新設され実際に利用してみたと仮定します。
本線合流後に渋谷出口を過ぎればすぐに大橋JCTです。大橋JCTは首都高速中央環状線と接続していますが、内回りが湾岸線・羽田空港方面、外回りは西池袋・5号線・東北道方面です。
これは都心環状線を経由しなくても各方面へ向かえるようになったことを意味しますが、交通量が多く見通しも良くない都心環状線を回避できることは非常に大きなメリットと言えます。 これにより日中の渋谷エリアだけでなく、他の幹線道路(明治通りなど)の渋滞緩和も期待できます。
実はこの近辺のエリア(渋谷・青山・恵比寿など)から羽田空港方面へ首都高速を利用して向かうには、一度都心環状線を経由する必要があります。それは中央環状線の五反田出入り口がハーフインターチェンジとしての機能しか有していないことからも伺えます 。 仮に渋谷入口が新設され実際に利用してみたと仮定します。
本線合流後に渋谷出口を過ぎればすぐに大橋JCTです。大橋JCTは首都高速中央環状線と接続していますが、内回りが湾岸線・羽田空港方面、外回りは西池袋・5号線・東北道方面です。
これは都心環状線を経由しなくても各方面へ向かえるようになったことを意味しますが、交通量が多く見通しも良くない都心環状線を回避できることは非常に大きなメリットと言えます。 これにより日中の渋谷エリアだけでなく、他の幹線道路(明治通りなど)の渋滞緩和も期待できます。
まとめ
実は首都高速株式会社に問い合わせをしたところ、2018年度内に供用開始を「予定」しているという返答しか頂けませんでした。私が調べた範囲ではまだ供用開始が遅れるとの情報も出回ってはおりません。おそらく正式な発表はまだ控えているのでしょう。
しかし常日頃から混雑が激しい区間です。工事のため一時ではありますがさらなる渋滞の悪化と近隣への環境負荷は重大なものであることは言うまでもありません。
関係者のみなさまは私の想像も及ばない程苦労を重ねていると思いますが、可能な限り早期供用開始を望みたいと思います。
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関係者のみなさまは私の想像も及ばない程苦労を重ねていると思いますが、可能な限り早期供用開始を望みたいと思います。