まさに走りのハッチバック!コンパクトサイズなので、どんな場所でも快速・軽快!ポロGTIの実力を検証します!
走りの証明「GTI」
フォルクスワーゲンではGTIシリーズを「ホットハッチ」と命名しているわけですが、このGTIシリーズは「up! GTI」、「ゴルフGTI」と今回採り上げた「ポロGTI」の3車種があります。
実はエクステリアにはGTIのバッジだけで、それぞれの車名はありません。つまり、車名よりグレード名が優先されているということで、いかに「GTI」というグレードがフォルクスワーゲンにとって大事なのかがわかります。
現行車は2代目で2018年7月に登場しています。 ボディーサイズはやや大きくなり、4075×1750×1440mmの3ナンバーになっています。
以下、主要スペックです。
ホイールベース:2550mm
車重:1290kg、駆動方式:FF
エンジン:2L直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:6段AT(DSG)
最高出力:200ps/4400~6000rpm
最大トルク:32.6kgm/1500~4350rpm
タイヤ:前後共 215/45R17 91W(ミシュラン・プライマシー3)
燃費:16.1km/リッター(JC08モード)
価格:344万8000円(ベース車)
現行車は2代目で2018年7月に登場しています。 ボディーサイズはやや大きくなり、4075×1750×1440mmの3ナンバーになっています。
以下、主要スペックです。
ホイールベース:2550mm
車重:1290kg、駆動方式:FF
エンジン:2L直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:6段AT(DSG)
最高出力:200ps/4400~6000rpm
最大トルク:32.6kgm/1500~4350rpm
タイヤ:前後共 215/45R17 91W(ミシュラン・プライマシー3)
燃費:16.1km/リッター(JC08モード)
価格:344万8000円(ベース車)
魅惑のデザインと品質
先代と比べると全体のデザインはシャープかつダイナミックになっています。フロントグリルからヘッドライトまでをつなげた赤いラインが、このクルマがGTIであることを明確に知らせています。GTIバッジは前後左右に配置。さり気なくではありますが、特別なモデルであることがしっかり伝わってきます。
デュアルエキゾーストパイプはクローム仕上げ、そしてリアスポイラーなどのGTI専用のパーツも雰囲気づくりに役立っています。
インテリアで特徴的なのが伝統のタータンチェック柄シートです。これでGTIであることをわかりやすく知らせてくれます。赤と黒というのは初代ゴルフGTIからずっと受け継がれているのですが、当初はちょっとしたアクセントでした。それが現代のポロGTIにおいては室内全体にまで波及させてあります。結構鮮やかでちょっと驚くかもしれません。
そもそも他のメーカーでも、赤と黒でスポーティーなイメージを表現することはよくあるわけで、一般的にタータンチェックが赤と黒の組み合わせであり、本革ステアリングホイールにも赤いステッチが施されていたりします。
しかしポロGTIではダッシュボードまでもが赤と黒のパッドだけで構成されており、まさに徹底しています。かなり強いコントラストなので、これに慣れるのにはやや時間が要るかもしれないですね。
それでも質感の高さという点については素晴らしく、先代のポロと比べても群を抜いているレベルです。
足回りは可変ダンピングシステムのセレクトモード付き、電子制御ディファレンシャルロックのXDSも標準装備となっています。オプションになりますが、メータークラスター全体がデジタルディスプレイとなる「アクティブインフォディスプレー」も用意されています。装備だけを見れば、もはや完全なフル装備状態です。
足回りは可変ダンピングシステムのセレクトモード付き、電子制御ディファレンシャルロックのXDSも標準装備となっています。オプションになりますが、メータークラスター全体がデジタルディスプレイとなる「アクティブインフォディスプレー」も用意されています。装備だけを見れば、もはや完全なフル装備状態です。
新型ポロGTIのエンジンは、1.8リッターターボだった先代からから2リッターターボに排気量が拡大されています。ポロGTIとしては初めて2リッター直噴ターボエンジンを採用したのです。ノーマルモデルの方はダウンサイジングで1リッターターボになっているのとは逆です。
しかしこれはパワーアップに効果がある上、燃費向上の点でも有利だと判断したからで、このところ見直されてきている方策でもあります。最高出力は192psから200psへと僅かな向上しかしていませんから、この点でも効率を追求している狙いが大きいと考えられるでしょう。
そして日本で販売されるフォルクスワーゲン車では初のミラーサイクル方式を採用しており、より燃焼効率を高めています。
ドライビングプロファイル機能
本格的なホットモデルですが、エコドライブもお手の物です。ポロGTIにはドライビングプロファイル機能が標準装備されていて、通常の「ノーマル」に加えて、「エコ」、「スポーツ」、「カスタム」という各モードが選択できます。これでステアリング、エンジン特性、ギアボックスの制御プログラムなどが変更され、ダンピング特性も調整されるのです。
ダンパーはノーマルとスポーツの2種です。「エコ」は燃費追求モードです。これを選ぶと運転感覚はかなりマイルドで静か、乗り心地も良好です。それでも一般のTSIハイラインよりもパワフルです。
スポーツモードに変えると、性格が一変します。発進時はエコモードとは比較にならず、目の覚めるような加速です。ワインディングロードでは特に実力が発揮され、アクセル(右足)の力を少し抜くだけですぐシフトダウンされ、コーナー出口ではすぐに加速に移ることができます。ステアリングの反応もよく、山道を爽快に走り抜ける楽しさが満喫できます。
トランスミッション
トランスミッションは湿式のクラッチを持つ6速DSGです。最近のワーゲンのDSGは、ステップAT的なシフト感覚を追求して、本来のDSGが持っているスピード感に欠ける傾向もあったのですが、GTIではスピード感が重視されています。
オートマチックトランスミッションと同様のシンプル操作で、0.03~0.04秒(自社調べ)という瞬きする程度の時間でシフトチェンジが可能。切れ目のない滑らかな加速感を得ています。
先進の安全装備
新時代のGTIですから先進安全装備も万全です。歩行者対応型のプリクラッシュブレーキ、後方死角検知機能、後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能などが装備されています。
プリクラッシュブレーキシステム“Front Assist”は、全速度域においてレーダーが前方車両との距離を検知します。衝突の危険がある場合は、制動距離の短縮化のためにブレーキ圧を高めてスタンバイ状態を保持します。
全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)も付いているので、高速道路でも快適です。これはレーダーセンサーを組み合わせたシステムで、高感度レーダースキャンで先行車を測定します。任意で設定したスピードを上限に自動で加減速を行って、一定の車間距離を維持します。このシステムは渋滞など低速度域でも作動、先行車が完全に停止するまで制御してくれます。
全方位高性能なポロGTI
昔のゴルフGTIは言ってみれば「ちょっとだけ高性能」だったのですが
、もはや現代のポロGTIは「全方位高性能」なクルマに進化しています。
コンパクトサイズでも洗練されたデザインと先進の技術を備え、妥協のない走りへの高いパフォーマンスを誇っています。価格は約350万円からですが、内容からすればコストパフォーマンスは相当なものだと思います。 ホットハッチのイメージを変える新しい選択肢であることは間違いないでしょう。
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