三菱自動車は12日、インドネシアのジャカルタで、MPV「エクスパンダー」の追加モデルとなる新型クロスオーバー「エクスパンダークロス」を13日に発売しました。同シリーズはアセアン地域をはじめとした海外専用車で、国内には導入されていません。
人気MPV「エクスパンダー」の上位機種
ベースとなる「エクスパンダー」は2017年に販売を開始され、2018年度には約104,000台を売り上げ、三菱自動車では4番目の販売実績を誇る主力車種となっています。また、2018年3月にはインドネシアで、カー・オブ・ザ・イヤー、ベスト・オブ・ザ・ベストMPV、ベスト・オブ・スモールMPVを受賞しており、当地では大人気車種となっています。そして、新モデルはSUVらしさを高め、ワイルドなデザインや実用性のニーズが高いアセアン地域のユーザーに新たなる価値を提案しています。
シリーズの最上位モデルとなる新型「エクスパンダークロス」は、SUVならではの力強さ、高い走行性能と快適な乗り心地を実現し、数々の賞を受賞した「エクスパンダー」を基盤にしたMPVならではの使い勝手が良く広い室内空間を兼ね備え、SUVが強みの三菱自動車らしさを際立たせた新型クロスオーバーMPVとなっています。
SUVらしいダイナミックなエクステリア
フロントデザインには、ダイナミズムと力強さをバランスさせた、最新の「ダイナミックシールド」フロントデザインコンセプトを採用し、SUVらしい堅牢さを際立たせるため、バンパー下部には専用スキッドプレートを装着しています。これにより、ボッテっとした印象の「エクスパンダー」が今にも走り出しそうな若々しい印象に代わっています。
また、リヤウインドウの下にグロスブラックのテールゲートフィニッシャーを配置、バンパー下部にはフロントデザインと同調する大型スキッドプレートを組み合わせるなどSUVらしいタフなイメージを引き立てています。やはりタフっぽさは重要。リアが引き締まります
ボディサイドは、SUV定番のブラックのホイールアーチモールディングを追加。これにより50mm広くなった全幅と、この前後モールディングを繋ぐようにドア下部へ追加したブラックのドアガーニッシュにより、SUVらしい堅牢性を演出しています。また、大径17インチタイヤと新デザインのアルミホイールを採用し、高められた車高と相まって、よりSUVらしさを強調しています。さらに、ルーフキャリアの装着を容易にするシルバーのルーフレールを追加しました。アーチモールディングとルーフキャリア、そして高いロードクリアランスはSUVによって大事。
LEDヘッドライトやポジショニングランプの位置も変更され、高い視認性を確保しています。バンパーに組み込まれた大きなLEDフォグランプは、跳ね石や浸水からのダメージを極力受けないように配置しています。
SUVらしい高い走破性能
ベースモデ
ルに比べ20mm車高を高め、クラストップの最低地上高となる225mmを確保しました。これにより荒れた道路や浸水した道路での走破性を高めたほか、ドライバーの視認性を向上させました。225mmの最低地上高は最近のSUVでもなかなかない高さで、アセアン諸国に求められる走破能力の厳しさがSUVにとっての迫力を感じさせます。
パワートレインは、 1.5Lガソリンエンジンを搭載し、トランスミッションは4速ATと5速MTを用意しています。
MPVの快適性
ベース車同様、クラストップレベルの広々とした室内空間を持ち、また、クラストップレベルの室内空間は、乗降性に優れたパッケージングとし、3人でも快適に座ることができる2列目シートは、タンブル機構の搭載により3列目シートへのアクセスを容易にしています。さらに2列目(60:40分割)および3列目(50:50分割)のシートバックは、荷物の大きさや形に合わせて使えるよう、簡単な操作で折りたためるようになり、大きな荷物を積む場合には、2列目と3列目のシートを折りたたみ、段差や隙間のないフラットかつ広大な積載スペースを作ることができます。
まとめ
海外専用車のほとんどは、日本では売れないだろうなと納得する車種が多いのですが、この新型「エクスパンダークロス」は別。特に三菱自動車にとってぜひ国内に導入すべき車種ではないでしょうか。正直、ベースの「エクスパンダー」は売れそうもありませんが、三菱車らしいSUVテイストの3列シート車はラインナップに加えるべきです。あとパワーユニットがどうにかしてもらえれば・・・
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