セダン検討の方に一度は触れてほしい レガシィ B4をご紹介します。

スバルが展開するセダンは『インプレッサ G4』『WRX S4』そして今回取り上げる『レガシィ B4』があります。インプレッサはSGP、WRXは直噴ターボによりその存在感を高めているのですが、実はレガシィには“弟分”にはない魅力も詰まっているのです。今回はその魅力を探ります。

地味ながらに未だその魅力は健在!

レガシィ B4 | SUBARU (54383)

日本国内でもセダンの人気は下降を留まることを知らず、いつしか『セダンがベース』だったクルマ作りも『ついでにセダン』とも言える開発手法に切り替わってしまいました。 しかし私はセダンこそが真の万能選手だと考えています。
確かにミニバンのような広大なスペースは無く、SUVのように使い勝手が良いわけでもなく、クーペのような流麗なデザインであるわけでもありません。 しかし、低重心なフォルムなので走行安定性が高く、『トランクルーム』と言われるスペースの容量は必要十分、地味ながら飽きないデザインを主軸に今も『深化』を続けているなど、乗ってみるとわかる良さが詰まっているのがセダンなのです。 そのセダンの中でもすべてにおいて高いレベルでバランスされているのがレガシィ B4です。 グレードは非常にわかりやすく、ノーマルとLimitedの2グレード構成です。
価格は3,024,000円 ~ 3,240,000円です。

レガシィ B4の魅力を徹底分析!

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外観

レガシィと言えばターボモデル…は過去の話。現行レガシィは日本では自然吸気エンジンのみで展開されています。 外観は決してスポーティというわけではありませんが、上質なセダンであることが伺えます。
ドアミラーをドアパネルに装着させることにより視界性能を向上させ、サイドのエッジラインがボディに対するメリハリを感じさせます。 その佇まいから過去レガシィを愛していた年配のユーザーをメインターゲットと捉えていることが伺えますが、それは決して外見だけで判断されるわけではありません。

エンジン性能

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エンジンは2.5Lのスバル自慢の水平対向エンジン『FB25』が積まれています。
最高出力は129kW(175PS)を5800rpm回転で発生させ、最大トルクは235Nm(24.0kgm)を4000rpm回転で発生させています。燃費は14.8km/Lをマーク。2.5LフルタイムAWDのセダンとして見れば優秀と言えるでしょう。 それでも2.5LのNAエンジンとして特質できるものはありませんが、水平対向エンジンらしく高回転までスムーズに回る特性は引き継がれています。 「SI-DRIVE」と呼ばれる伝統のエンジン制御システムを備えている点も見逃せません。
燃費に配慮した穏やかな制御の「インテリジェントモード(Iモード)」、素直で気持ち良い加速を愉しめる「スポーツモード(Sモード)」、アクセル操作に対するダイレクトな反応と加速を実現している「スポーツ・シャープモード(S♯モード)」の3モードを選択できるのも大きなポイント。1台で3台分楽しめるシステムです。
レガシィ B4 | SUBARU (54460)

これにリニアトロニックと呼ばれるチェーン式CVTがレガシィ B4をスムーズに走らせてくれます。
リニアトロニックCVTは無段変速機ですが、アクセルを踏み込んだ時は自動的にステップ変速に切り替わり、スポーティな加速とダイレクトな変速が愉しめます。マニュアルモードでの変速は1速から7速としています。 エンジン自体は中回転寄りのスペックに感じますが、リニアトロニックにより低速時でも変速ショックの無いスムーズな加速を実現しています。

走行性能

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駆動方式はスバルのアイデンティティの一つ「シンメトリカルAWD」です。レガシィ B4に採用されているAWDシステムは、路面や走行状況に応じて前後輪に最適なトルクを配分する「アクティブトルクスプリットAWD」が採用されています。 こ れは前後の駆動力配分を基本前60:後40というFF寄りのセッティングに合わせたシステムで、前輪に駆動力の比重を置く安定志向のAWDシステムと言えます。
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そしてLimitedグレードに標準装備されているのが「スタブレックス・ライド」と呼ばれるダンパーです。
これはKYB製のダンパーで、その特性はピストンスピードの速い領域と遅い領域で減衰特性を大きく変えることができるというもの。コーナリング時の安定性と荒れた路面での乗り心地を両立できるということを意味します。 オールラウンダーかつ決して過激なセッティングではない部分も、年配の方をターゲットとして意識している表れだと推測します。

インテリア

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インテリアはフラッグシップモデルらしく上質な空間を演出しています。インパネ周りも他のスバル車はインプレッサとの繋がりをどこか感じさせるものであるのに対し、レガシィは独自のベースを築き上げています。 もちろん見掛け倒しではなく、0次安全に基づく考え方で適切な運転姿勢の確保と他のメーカーとは一線を画す視界性能を確保しています。

まとめ

セダンと言えば年配者向けのちょっと地味な存在で、レガシィと言えば今は圧倒的にアウトバックの方がユーザー数は多いです。かつてラインアップされていたツーリングワゴンはレヴォーグにその役割を託し、スポーツセダンとしての立ち位置は今やWRXが担っています。 しかし特別突き抜けたステータスはなくても、すべてが高レベルでバランスされているのがレガシィ B4です。静粛性の高さもスバル車随一との声もありますので、セダンをご検討の方は一度触れてみてはいかがでしょうか。
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