日産は6日、「セレナ」の「S-HYBRID車」および「ガソリン車」の安全性能を充実させるなど、仕様を一部向上し、NISMO、AUTECHバージョンも含め、発売すると発表しました。そこで、その向上した内容を確認してみましょう。
S-HYBRID車とガソリン車の安全装備を充実
今回の仕様向上では、S-HYBRID車およびガソリン車において安全装備の充実させています。
まず、「e-POWER」に標準設定している「ハイビームアシスト」をS-HYBRID車およびガソリン車へ拡大設定、そして最高速度標識検知および一時停止標識検知機能を追加し、標識検知機能を向上させました。
また、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる衝突防止を支援する「踏み間違い衝突防止アシスト」は、「e-POWER」と同様に、前方の歩行者検知が可能な仕様に機能を向上さ、「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」のワイドに対応しています。
なお、今回の仕様向上に併せ、「セレナNISMO」においても、基準車と同様にハイビームアシストを標準化した他、各種先進安全装備の充実を図りました。
また、それにともない、従来の「X」および「ハイウェイスター」グレードに設定する「Vセレクション」を「VセレクションⅡ」へと変更しました。
メーカー希望小売価格は、セレナが231,720~3,135,240円。セレナNISMOは3,424,680円となっています。
オーテックジャパン扱いの「AUTECH」と福祉車両も
日産自動車の関連会社である株式会社オーテックジャパンは、「セレナ」の仕様向上にあわせ、ハイビームアシストを標準装備とした他、各種先進安全装備の充実を図り、「AUTECH」ならびに、「ステップタイプ」、福祉車両「ライフケアビークル(LV)」シリーズの仕様を一部向上し発売します。
「AUTECH」は、スポーティでありながらよりプレミアム感の高いスタイリングや素材にこだわることで、プレミアムスポーティ志向を求めるユーザーに向けたブランドです。
今回、ブランドを象徴するアイコニックカラーとして、AUTECH専用となる「カスピアンブルー」を新たに設定しました。セレナ「AUTECH」のメーカー希望小売価格は、2,990,520~3,223,800円となっています。
また、「ステップタイプ」、福祉車両「ライフケアビークル(LV)」シリーズのメーカー希望小売価格は、
・ステップタイプ:2,877,120~3,210,840円
・助手席スライドアップシート:2,661,000~3,010,000円
・セカンドスライドアップシート:2,967,000~3,668,000円
・チェアキャブスロープタイプ:3,087,000~3,273,000円
・チェアキャブリフタータイプ:2,954,000~3,253,000円
・送迎タイプ:2,674,080~3,051,000円 となります。
・助手席スライドアップシート:2,661,000~3,010,000円
・セカンドスライドアップシート:2,967,000~3,668,000円
・チェアキャブスロープタイプ:3,087,000~3,273,000円
・チェアキャブリフタータイプ:2,954,000~3,253,000円
・送迎タイプ:2,674,080~3,051,000円 となります。
スズキの「ランディ」も忘れないで!
日産自動車よりOEM供給を受けるスズキの「ランディ」も翌7日に同様の向上を受け、同日に発売しました。「ランディ」は、スズキ車ユーザーのミニバン需要に対する車両であり、一般には知られていないモデル。
しかし、セレナとなんら変わらない仕様であるので、近くにスズキの販売店があれば、セレナにこだわらずに検討するべきモデルです。「ランディ」のメーカー希望小売価格は、2,505,600~3,254,040円となります。
まとめ
セレナは2016年8月の発売以降、ミニバンとしての高い基本性能や装備と共に、 高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」や「e-POWER」搭載車の追加により好調な販売を続けています。
今回は、販売の主力となる低価格帯のガソリン車の安全装備を向上させました。「プロパイロット」による安全性能や「e-POWER」の魅力はわかっていても、いざ購入となるとリーズナブルなガソリン車になるケースは多いと思います。
そんなユーザーにも上級車と同様な安全装備を付与する今回の仕様向上は、地味ながらも意味のある改善でした。
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