コンパクトカーが欲しいけど、新車はちょっと予算が…という方へ。手頃な中古のコンパクトカーはいかがでしょう?ひとつふたつ前のモデルだと、現在でも通用する実力を持ちながらも、値段は実にお手頃。筆者が実際に乗り比べ、感じた事を率直にレビューします。皆様のクルマ選びの一助となれば幸いです。
どんなクルマ?
3代目マツダデミオは2007年にデビューし、先代までのミニバン的コンセプトから脱却してヨーロッパ風の小型車を意識したものになりました。競合車種はコンパクトカーと言いながらもどんどん大型化していく中で、あえてのダウンサイジングを敢行し、コンパクトカーとしての本質に立ち返ったクルマ作りをしています。
また、モデル途中の2013年にはマツダの次世代技術SKYACTIVE TECHNOLOGYが初めて投入され、30.0km/lを誇る高圧縮直噴1,300ccエンジンを搭載したモデルが追加されました。
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3代目マツダデミオのここがイイ!
引き締まったエクステリア
先代まではコロンとしたワゴンライクなデザインでしたが、3代目はキリッとしたデザインになっています。ヘッドライト後端からテールランプまで、下から上に斜めにシュッと線を引いたような明確なラインが特徴です。このスポーティーで端正な外観は、誰がどんなシチュエーションで乗っても似合います。
抜群のドライバビリティ
先代に比べ室内空間は狭くなりましたが、そのおかげでボディ剛性はアップしています。そして先代よりも軽くなっているため、峠道のドライブは実に楽しいです。ステアリングを切ると思った通りに曲がっていくので、ただ単に交差点を曲がるだけでも楽しさがあります。
スズキスイフトに似たフィーリングですが、3代目デミオの方が幾分軽快な印象です。1,300ccのエンジンもスペックは平凡なものですが、峠道でも案外パワー不足は感じません。
軽快な取り回し
パワステは軽く、タイヤも175サイズであり、タウンユースでの取り回しは苦労することはありません。見切りもよく、狭い道でも難なく入っていくことができます。後方視界も意外に良く、車庫入れで苦労することはまずありません。
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3代目マツダデミオのここはそうでもない…
狭いリアシート
先代とは設計思想が異なっているため、一概に批判はできない点かもしれません。ルーフが低く抑えられているため、当然リアシートに座るとヘッドクリアランスはあまりありません。またフロントシートとの間隔も狭く、どうしても圧迫感を感じてしまいます。
平たいフロントシート
フロントシートのポジションは、走り好きな人にとっては居心地の良いものです。アイポイントが低く、コーナーでも体が揺さぶられず、先代とは打って変わりスポーティーです。ただ、シートの作りが微妙で、長時間座っているのは多少つらいかと感じます。腰に負担がかかるような印象です。
プラスチックなインテリア
シンプルにまとめられているのはいいのですが、プラスチック部分の安っぽさが気になります。ダッシュボードの質感やシフトレバーの操作感など、もう少し気を付けてあげればさらに良くなったのに…といったところです。
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まとめ
初代と先代は、荷物をたくさん乗せられるミニバン的な性格を持たせていましたが、3代目になるとあえてそれを捨て、コンパクトカーとしての本質に立ち返り、有り体にいえば用途を限定したクルマになりました。
おそらく海外、特にヨーロッパでの販売を考えてのことだったと思います。結果としては、運転が楽しいシティ派スポーツコンパクトが完成しました。何でもできるオールラウンダーではなく、一芸に秀でたクルマという所ですね。
リアシートは狭く、ラゲッジスペースもそこまで広くないため、さすがにこれをファミリーカーとして使うのは
大変です。逆に、普段一人か二人でしかクルマに乗らないという人には向いているかと思われます。
現在の中古市場は10万円~110万円程度となっていて、スポーツモデルとスカイアクティブに高値が付いているようです。それ以外のモデルであれば価格上限は90万円程度といったところなので、リーズナブルに選ぶことができます。
3代目デミオは、タウンユースレベルでもお手軽にマツダのZOOM-ZOOMを味わうことができます。愛車をお探しの方はぜひご検討を。
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