快速ワゴン!カルディナGT−Four Nエディションとは?

SUVが流行る前は、ステーションワゴンのブームがありました。それを牽引したのはスバルレガシィツーリングワゴンでしたが、トヨタはそれに負けじとカルディナで挑みました。2代目カルディナではGT-Tというグレードで勝負を掛けましたが、クルマ雑誌等では散々な評価をされていました。3代目ではコンセプトが若干変わりましたが、相変わらずレガシィをライバル視したグレードがありました。その実力はどんなものだったのか見てみましょう。

どんなクルマ?

カルディナ(トヨタ)のモデル・グレード別カタログ情報|中古車の情報なら【グーネット】 (67890)

3代目カルディナは2002年9月にデビューしました。先代からはエンジンもボディも一新され、全グレードが3ナンバー化されました。 エンジンは1.8Lの1ZZ-FE、2.0LでNAの1AZ-FSE、2.0Lターボの3S-GTEの3種類が用意されています。 特にターボ搭載モデルはセリカ譲りのGT-Fourの名前が与えられ、260psを発揮しています。このグレードは実に素晴らしく、有名なドイツのサーキットのニュルブルクリンクにおいてスープラを上回る8分46秒というタイムを記録しました。 これを記念してラインナップしたのがNエディションというグレードで、倒立式フロントダンパー、モノチューブ式リアダンパー、レカロシート、LSD等を装備しています。 2005年にマイナーチェンジを行いましたが、2007年6月に販売を終了しました。

スペック

JDM Toyota 3S-GTE Engine Turbo Caldina 3S MR2 Celica ST215 MR2 Celica | Top Tier JapanTop Tier Japan (67889)

全長×全幅×全高:4,510mm×1,740mm×1,445mm
ホイールベース:2,700mm
最小回転半径:5.5m
車両重量:1,490kg
エンジン:3S-GTE
出力:260ps/6,200rpm 33.0kg-m/4,400rpm
総排気量:1,998cc
燃料タンク容量:60L
トランスミッション:4速AT
駆動形式:フルタイム4WD
サスペンション:前ストラット、後ダブルウィッシュボーン
ブレーキ:前ベンチレーテッドディスク、後ディスク
タイヤサイズ:215/45R17 スペック表で目を引くのはやはり「3S-GTE」ですね。セリカやMR2に搭載されていた、由緒正しいターボエンジンです。 この車格で260psはなかなか強烈ですが、ひとつ惜しいのは4速ATという点です。せめてもう一段ギアを増やすか、いっそのこと5速MTを設定して欲しかったです。 このエンジンは割に高い回転数でパワーを発揮するようになっているため、ギアの間が離れている4速ATではせっかくのパワーをフルに活かしきれていません。 レガシィを横目で見ながらコストと戦いつつ開発したんだなという事はよく理解できますが、レガシィに勝てているかと言うと… しかし、3Sターボ搭載のクルマに乗っているという所有欲は満たすことができますね。

エクステリア

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2代目のデザインとは全く異なり、ステーションワゴンというよりはハッチバック風のデザインを与えられています。 前から見た時と横から見た時は「あーこんなクルマか」と納得できますが、後ろから見ると「ん?」となります。 おそらくテールランプのデザインが多少斬新なのと、リアガラスが寝かされているのとで違和感を覚えるのではないのでしょうか。これなら普通のステーションワゴンのように、リアガラスをもう少し立ててもよかったかもしれません。 GT-Fourはフロントリップ、サイドスカート、リアアンダーエアロ、リアスポイラーが付き、ボンネットにエアインテークが設けられます。
専用デザインのバンパーが与えられることはありませんでしたが、これはこれでやりすぎ感が無く、好感が持てるポイントですね。

インテリア

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インテリアで特筆すべきは、GT-Four Nエディションで標準装備となるレカロシートでしょう。さすがレカロだけあり、少々硬めの座面が心地よく、ホールド性と乗降性をうまく両立させています。 インパネは独特な形状で、まるでアルファロメオのエンブレムのような形になっています。最初見たときはは戸惑いますが、慣れれば特に違和感無く使うことができます。 ラゲッジスペースはステーションワゴンなだけあってかなり広いです。リアシートを畳めばさらに広くなり、スノーボード等も積むことができそうです。

まとめ

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カルディナGT-Four Nエディションは、普段使いもできる快速ワゴンでした。 レガシィに勝てているかと言われれば、今回も勝ったとは言い難いです。一つ一つ比べていけば勝っているポイントがあるかも知れませんが、トータルではレガシィの勝ちではないかと思います。 しかし、由緒正しい3S-GTEを搭載しているという点は価値があると思います。中古市場ではNエディションはタマ数が少ないですが、無印GT-Fourなら後期型の低走行の個体でも80万円以下で狙うことができます。 一度3Sターボに乗ってみたいという人や、スキーやスノボが趣味という方には特にオススメです。今が底値だと思われるので、興味がある方はお早めに!
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