日本でも売るべき!海外仕様のスズキキャリイ

国外専売のクルマを調べていると、時々「おっコレは!」というものに出会います。今回紹介するスズキキャリィも、国内仕様とは一味違うものになっていました。1t積みのトラックの選択肢が少なくなっている中、このクルマを日本に持ってくれば法人ユーザーは飛びつくのではないかと思います。では、どのようなクルマなのか見ていきましょう。

どんなクルマ?

CARRY | AUTOMOBILE | Global Suzuki (66482)

海外仕様のスズキキャリイは、2019年4月25日にインドネシアで発表されました。 それまで販売されていたメガキャリイ/APVピックアップの後継車で、軽規格より一回り大きなボディに1.5Lエンジンが搭載されています。 最大積載量は940kgとなっており、当然ながら軽トラックよりも積載量は増えています。 また、写真を一目見て気づくかと思いますが、キャブオーバースタイルが採用されています。 これにより運転席フットスペースへのタイヤハウスの張り出しが無くなり、自然なペダルレイアウトが実現できました。 また、ホイールベースが短くなることにより、小回りが利くようになっています。最小回転半径は4.4mと、狭い日本の路地でも問題なく使用できそうです。

スペック

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全長×全幅×全高:4,195mm×1,765mm×1,910mm
ホイールベース:2,205mm
荷台長×荷台幅×荷台高:2,375mm×1,660mm×355mm
最小旋回半径:4.4m
最低地上高:160mm
最大積載量:910~965kg
燃料タンク容量:43L
エンジン形式:K15B 直列4気筒ガソリン
馬力・トルク:95ps/5,600rpm、13.8kg-m/4,400rpm
トランスミッション:5MT
駆動形式:2WD
ブレーキ:前ベンチレーテッドディスク 後ドラム
サスペンション:前マクファーソンストラット 後リーフリジッド
タイヤサイズ:165/80R13
車両重量:1045~1100kg パワーについては、ライバルとなるであろうタウンエース/ライトエースとほぼ同等と言った所でしょうか。パワフルとは言えませんが、必要十分な数字が並んでいます。 ちなみに搭載されているK15B型エンジンは、現行の3代目ジムニーシエラと同じエンジンです。
ただ、出力が少し違うので、おそらくこのクルマ向けの調整がされているのでしょう。 それにしても、駆動形式が2WDだけという点が惜しいですね。雪が降る地域で使用するには、4WDの設定は絶対条件です。

エクステリア・インテリア

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外見は、良くも悪くも特徴がありません。 オーソドックスな角目のヘッドライトにこれまたオーソドックスなグリル。悪路での使用を想定してか、フロントバンパー下端が大きく持ち上げられているのが目につくくらいです。 おそらくこれに日本のナンバープレートを付けても、よほどのクルマ好き意外は気付かないのでは…?と思ってしまいます。 インテリアの方は、こちらも外見同様質素なものとなっています。 ただ、前述の通りキャブオーバーレイアウトの採用により、フットスペースへの張り出しが無く、自然な姿勢で運転することができそうです。 また、シフトレバーはフロアではなくインパネから出ているため、運転席と助手席を行き来するのに邪魔になりません。 収納スペースも十分に確保されており、作り付けのドリンクホルダーがあるのも好感が持てます。

日本でも売れるのか?

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4WDを設定しさえすれば、ある程度の需要はあるのではないかと思います。 法人需要や農家・漁業関係は当然として、車体価格を低く抑えることが出来れば、バイクのトランポやキャンピングカーのベース車として人気が出るのではないのでしょうか。 キャンピングカーの架装にはかなりの額がかかるので、ベース車は少しでも安い方がいいに決まっています。 車体サイズを見ると結構コンパクトなので、この海外仕様キャリィをベースにしたら扱いやすいキャブコンのキャンピングカーが出来そうですね。

まとめ

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海外仕様のスズキキャリイは、国内仕様とは違い1.5Lエンジンを積んだ1t積みの小型トラックでした。 内外装共にとてもシンプルで、どんな場面にもマッチしそうなクルマです。 これに4WDを設定し、自動ブレーキ等の先進安全装備を組み合わせることが出来れば、国内で販売するのに十分な戦闘力を持たせることが出来ます。 法人需要だけでなく、バイクのトランポやキャンピングカーのベースとしても活躍しそうな一台です。ぜひとも日本の道路を走っている姿を見たいですね。
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