英国のドライバーは4キロに1回、運転中に毒づく。イスラエルのドライバーは過去1年間に1度はあおり運転を目撃。いずこも一緒?

普段はとっても良い人だけど、ハンドルを握ると性格が豹変。それって、どうやら洋の東西を問わないみたいです。このほど判明した調査から、英国では4キロに1回、運転中に毒づき、イスラエルのドライバーは過去1年間に1度、あおり運転に遭遇したことがあるのだそうです。

1回の運転で7.6回、毒づく格好。後で悔やむ人が4割も

gettyimages (48696)

wheels24という英国の自動車情報サイトが報じています(2018年10月4日付け)。 韓国のヒュンダイの依頼を受けたOnePoll.comという調査サイトが、2000人のドライバーを対象にしたアンケート結果から判明しました。 それによると、160キロ(100マイル)毎に41回も毒づいていることが判明しました。単純計算すると、4キロに1回という計算になります。 これを受けたヒュンダイは、「自動車通勤の平均的な運転帰路数は月間600キロなので、152回毒づいていることとなる」と分析しています。週5日労働として、1回の運転で7.6回となりますか。ちなみに、通学だと100キロが平均だそうで、そうなると26回となります。いずれにせよ、朝から怒るって精神衛生上良く無さそうですね。 この他に判明した興味深い点は4点。 •.運転中に特に冷静さを失ってしまうと答えたドライバーは38%。
• 普段の生活で、特に毒づいているのは運転中だと思ってる人は40%。
• 一方、運転中さほど毒づいていないと思っている人は46%。
• 運転中に毒づき、後で悔やむことが多いと答えた人は39%。 英国では10月が正しい運転月間とされており、それを受けて行ったのだそうですが、ヒュンダイでは「言葉使いや行動を保とうと正しい意識付けをしながら、運転スタイルの改善などについて学んで頂ければ」としています。 この他、ResearchGateという企業の調査によると、ストレスや怒り、交通法規の違反などが、毒付きの原因となっています。特に交通法規の違反や危険運転が、ツートップなのです。 そして、今日も道路で窓を開けて毒づく、と。困ったものです。

後ろにピッタリと張り付き運転された人が、実に94%

一方、タイムズ・オブ・イスラエルが紹介しているデータ(2018年7月1日付け)もトホホです。 Or Yarokという同国の非営利団体の調査によると、イスラエルのドライバーの半数が、過去1年にあおり運転に遭遇。暴言を吐かれたり、路上で絡まれた運転をされていたことが分かりました。Or Yarokでは、イスラエルでの暴力や暴言の少なからぬ数が、路上で繰り広げられているとしています。
ドライブコーダーなどの映像を分析したところによると、中には窓ガラスを叩き割ったり、武器を持ち出したり、場合によれば反対車線にはみだすあおり運転のケースもあったのだとか。 ちなみに、暴言を吐かれたドライバーは84%、威圧的にクラクションを鳴らされたり、後ろをピッタリ張り付かれた運転を経験した人は94%に達していました。暴言はまだしも、後者は怖いですね。 「イスラエルの社会の暴力は、道路でも起きている。ジラード・エルダン公共安全大臣は、交通警官を倍増させているものの、路上での存在感は無く、数としても不十分だ」と、Or Yarokのエレズ・キタCEOは指摘しています。「あおり運転など暴力的なドライバーが増えていることが事故の原因となっており、警官やパトカーの増加などに努めねばなるまい」とも警鐘を鳴らしています。増えれば、そうした暴力行為に二の足を踏むドライバーが出るだろうとしています。

交通安全の啓発プロモーションを行うOr Yarok (YouTubeの公式アカウントより)

まとめ:全米の死亡事故の半数超があおり運転が原因

ちなみに、Or Yarokによると、アメリカの死亡事故の半数超があおり運転が原因なのだそうです。いずこも怖いとしか言いようがありません。 折しも、本稿をまとめている最中に、今年2月、愛知県日進市の東名高速道路であおり運転をした挙げ句、トレーラーの運転手を模造刀で刺して重傷を負わせたとして傷害罪などに問われた解体業の被告(34)の判決公判が名古屋地裁で行われ、懲役3年6月(求刑同4年)が言い渡されました。 裁判官は判決理由で「酒を飲み、執拗なあおり運転をした後に問答無用で突き刺した。理不尽極まりない暴行で、被害者に与えた精神的苦痛も大きい」と断罪しています。イスラエルの武器使用が、決して他山の石では無いのです。本当に、困ったものですね。
]]>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です