「50年以上の超中古車だって、自動運転は可能」と、英国の大学が53年前のムスタングを改造

自動運転車と言えば、最新デザインの車体が街を疾走していく光景を想像しがち。しかし、英国では地元の大学が1965年のムスタングを魔改造し、日本でも知られる「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」に出場させました。さすがに颯爽と走るというわけにはいかず、ヨタヨタしながらの走行。でも、何となくほのぼのさせられますね。

英国のクランフィード大学と、ドイツのシーメンスがコラボ

Mustang the first autonomous classic car to conquer Goodwood hill

何だか、自動車教習所での車を彷彿させる走りですね。無理もありません。1965年の製造となると、人間で言えば御年53歳。ガタも来るだろうし、そもそも廃車になっていてもおかしくないです。 フォード自動車の情報サイトである、フォード・モビリティの報道(2018年7月13日付け)によりますと、自動運転車としてのデビュー戦だったとのこと。つまり、初のお披露目だったのですね。 「走りはスムーズとは行かなかった。頻繁にフロント・シートに座った人間のドライバーが繰り返しインプットしていたぐらいだったから」と、記事では残念そうに書いています。 なお、車はオンボードのコンピューティング・パワー系とステアリングホイール、ブレーキの自動制御システムを除けば、ほぼオリジナル。 オンボード・センサーやGPS、接地面を高精細にデジタルスキャン出来るシステムを活用しながら、正確な位置をリアルタイムで判断していました。

フェスティバルに敬意を表し、銀色に塗り替えての出場

主催者側としては、クラシック・カーのファンと、こうした最先端のテクノロジーに関心がある人達を客層として呼び込みたいという思惑があったようです。 さて、この車を出場させたのは、英国のクランフィード大学と、ドイツのシーメンス。ウィキペディアの英語版によると、1946年に航空学を教えることを目的に創設された公立大学で、化学やエンジニアリング系の学部が設置されているとのことです。また、近年はサイバー・セキュリティにも力を入れているそうです。自動運転の際には重要な分野ですね。 フォード・モビリティの別の記事(2018年7月11日付け)によりますと、フェスティバルが25年目を迎えるということで、「人で言えば銀婚式だから」と、わざわざ車体を銀色に塗り直したそうです。 また、ル・マン・ストライプと呼ばれるライトブルーの色を車体中央に追加。あの有名なル・マン・レースを意識してのものなのですが、だとしたら、ヨタヨタした走りが何とも残念。まぁ、御年53歳では、往年のV8エンジンも精彩を欠いたのかも。 なお、両方の記事とも、フォード本社が何らかのコミットをしていたとは書かれていません。宣伝になると思うのですが…。

主催者側も、こうした改造の様子を、敬意を込めてYouTubeで配信しています。ただ、その後の走行映像を見た視聴者の間からは、 「クールだ」
「廃車が偉業を達成した」 といった賞賛があった一方で、 「この大学の生徒に及第点あげづらい」
「もう少しチューンナップしてからでないと。まるで酔っ払い運転みたい」 といった感想も寄せられていました。

まとめ:「目的地に着くまで寝たり、映画を楽しめるような世の中にしたい」

積載したIT系パーツは、全てシーメンスの提供。同社のマーケティング・コミュニケーションズ担当責任者のリー・ドライデン氏は、社としても初めての試みだったと話しています。 「楽しみながら、やらせて頂きました。未来の自動車が、どのようなものかを考えさせてくれます。」 シーメンスも、自動運転に力を注いでおり、その一環として行ったのだそうです。 「恐らく、未来では目的地に着くまでの間に、車内で寝たり、映画を見たりすることができるようになるでしょう。 ムスタングは、そうした可能性を提起してくれたのです。」 老兵が体に鞭打って、未来を示したって感じでしょうか。ともあれ、お疲れ様でした。
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