4WD高級セダン、全てがハイレベルにまとめられたワーゲン・オルテオン!スタイリングも目を見張るものがあります。
衝撃的なデザイン
「アルテオン」は、フォルクスワーゲンが2017年10月より販売しているフラッグシップのスポーツセダンです。サイズは「パサート」よりも一回り大きくなり、デザインについてもかなり衝撃的なものでした。
本来、質実剛健なイメージのワーゲンですが、ハッチゲートのファストバックスタイルのクーペデザインになっており、まさにダイナミックでスタイリッシュです。
スポーティーな「R-ラインバンパー」や、水平グリルバーとつながったLEDヘッドライトなども相当にスタイリッシュで、ワーゲンの求める高級セダンとしての存在感も十分です。
ボディサイズは全長4865mm×全幅1875mm×全高1435mm、ホイールベースは2835mmということで、パサートよりも全長で80mm、全幅で45mm、ホイールベースは45mm長く、確実に一回り大き車体になっています。ただし、車高は逆に30mm近く低いので、その分、流麗なスポーティスタイルになっています。
日本では長期間にわたってミニバンブームが続いているので、世界的なクルマの流行についてはちょっとわかりにくくなっているわけですが、ここ約10年のヨーロッパ車の流れでは、「クーペスタイル」がキーワードになってきています。日本でも大昔にかなり流行しました。ただし、現在の「クーペスタイル」は居住性を犠牲にするようなことはないような設計になっています。
2005年に登場したメルセデス・ベンツのCLSクラスをきっかけに、BMW4/6シリーズのグランクーペ、アウディのA5/A7のスポーツバック、ポルシェ・パナメーラなどが次々と登場しています。SUV派生のクーペモデルもどんどん出てきています。そこに殴りこみをかけるのがワーゲン・オルテオンというわけです。そう言えば日本でもクラウンやカムリは「クーペスタイル」を意識した欧州トレンドのデザインになっていますね。
ワーゲン・オルテオンは後発だからこそ、エクステリアはより挑戦的であり、デザイン画からほぼそのまま実車にしたような、非常に流麗なボディラインです。
アルテオン TSI 4モーション Rライン アドバンスの20インチアルミホイールはマット調のRライン専用で、ホイールアーチとタイヤの隙間もかなり少なく、まるでショーモデルのようなカッコ良さが感じられます。
パワフルなエンジン
ワーゲン・オルテオンのエンジンは、2リッターターボの「TSIエンジン」です。最大出力280馬力、最大トルク350Nmを発生し、大型ボディにまったく負けていません。
燃料直接噴射に加えてマルチポイント噴射を備えたデュアルインジェクションシステムを採用、シリンダーヘッドとエキゾーストマニホールドの一体化、エンジン内部のフリクションの低減など先進技術をいろいろ投入しています。
直結感が強い7速DSGによって、それこそ息継ぎする間もなく加速していきます。評判の高い4WDの4モーションのトラクション効果もあり、エレガントなスタイルとは裏腹にかなりのパワフルカーとなっています。欧州のカタログによれば、アルテオンは、0→100km/h加速が5.6秒ということで、ゴルフRに匹敵するような動力性能であり、これはスポーツカー並の驚きの数字です。
高い実用性
デザインやパワーもさることながら、ライバル車が恐れるのは、563L~1,557Lを誇る荷室の広さかもしれません。
4ドアクーペタイプは、よりスタイリッシュに見えるよう
にするため、ルーフを低くするので、頭まわりのスペースが少なかったり、閉塞感も強かったりしがちで、後席の快適性を犠牲にしてしまうモデルもあったりします。
しかし、そこはフォルクスワーゲンですから、実用性に不足はなく、ルーフからリアガラス、リアスポイラーへとつづく緩やかな曲線も、後席の頭上部分ではしっかり高さを確保しています。リアシートで足を組んでもヒザ回りに余裕があるほど広さがあります。
そして、ロングホイールベース&ハッチゲート仕様ということで、広大なラゲッジスペースも可能となっています。最大1557リットルと言えばステーションワゴンなみの積載能力であり、つまりは実用性も高いモデルとなっています。
ゴルフバックなども余裕を持って搭載できますから、アウトドアも楽にこなせるまさにオールマイティなクルマです。
安全機能
「Rライン アドバンス」グレードになると、アナログメーターではなく「12.3インチ・フルデジタルメーター」が標準装備となります。ここに地図も映し出すことができるので、目の移動がなく優れものです。フラッグシップモデルらしい先進性も十分に感じられます。ヘッドアップディスプレイもこのグレードなら標準装備です。
安全支援機能は、予防安全・衝突安全・二次被害防止の3点つで総合的に危険を回避する技術となる「プロアクティブ・オキュパント・プロテクション」が標準で搭載されています。
運転支援システムについても、公道最高水準となる「レベル2」の運転支援技術による部分自動運転システムを搭載しています。
交通渋滞時やストップ&ゴーの多い日本ですが、そんな状況において運転を支援してくれる 「渋滞時追従支援システム・Traffic Assist」も装備しています。
さらに、自動で加減速を行って一定の車間距離を維持する「全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール・ACC」、車線の逸脱を検知すると、ステアリング補正をする「レーンキープアシストシステム・Lane Assist」なども装備され、長距離ドライブで威力を発揮すると思います。
お買い得な価格設定
VWジャパンのマーケティング担当のコメントですが、ターゲットは同クラスの上級モデルであり、ドイツの小型クーペもターゲットになるとのことです。
他メーカーのクルマが同様の装備を搭載するなら700万円超えるところ、ワーゲン・オルテオンは600万円を切る価格から提供しており、確かにバリュー・フォー・マネーに自信を持っているのは当然かもしれません。
実際にアルテオン展示イベントでは、パサートでは物足りない高級車ユーザーにも関心を持ってもらっているそうです。メルセデスやBMWのユーザーも来場しているそうで、狙いは当たっているのでしょう。
エレガントなスタイルでありながら、その中身は「スポーツドライビングカー」であり、さらに4WDであり、実用性も抜群なのです。VWの質実剛健さとフラッグシップとしての魅力を兼ね備えるアルテオンはなかなかのものです。
価格は
TSI 4モーション Rライン:5,664,000円
TSI 4モーション エレガンス:6,180,000円
TSI 4モーション Rラインアドバンス:6,180,000円
となっています。
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TSI 4モーション Rライン:5,664,000円
TSI 4モーション エレガンス:6,180,000円
TSI 4モーション Rラインアドバンス:6,180,000円
となっています。