2018年7月19日 更新

トラックも電気自動車の時代に。しかも、木材運搬用トラックが先駆け

電気自動車は、一般の乗用車だけでなく、トラックの世界でも普及を目指す動きがあります。人間と違って、重い荷物を運ぶという仕様から、克服すべき課題が多いのですが、どうやらニッチな運搬目的ではクリアしそう。というのも、スウェーデンのスタートアップ企業が、木材運搬用トラック(英語ではLogging Truckと言います)でオール電気自動車の開発に成功。目下プロモーションを行っているからです。

トラックも電気自動車の時代に。しかも、木材運搬用トラックが先駆け

SFチックな外見と、積み込んでいる丸太とのギャップがシュールすぎ

開発しているのは、スウェーデン生まれのEinride社。車名はT-logと言うのだそうです。沿革には、次のように書かれています。
インテリジェント・ムーブ・カンパニー

営利企業として、あるいは革命運動として、Einrideは輸送業界を完全に変えようとしています。

旧来の考えに挑戦し、ビッグ・データと最先端の技術を利用し、世の人々に、地球や様々なお互いの地域に対する責任をインスパイアさせようと、Einrideでは排出ガスが無く、安全でコスト効果が高く、 最終的には持続可能なムーブメントを目指しております。

その実践が、T-logとなりましょうか。同社のプレスレリースによると、12日に英国南部で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」でデビューしたとのこと。ただ、趣旨は分かるものの、SFチックな外見と、積み込まれる木材との間に、何か違和感が…。

オール電気なだけでなく、自動運転もやってのける優れもの

アメリカの面白情報サイトのJALOPINKが、このT-logを取り上げています(2018年7月12日付け)。確かに、丸太の運搬と電気自動車の組み合わせは面白いですよね。

オール電気で動くだけでなく、ドライバーレス・カーでもあるそうです。つまり、自動運転車。色んな意味で画期的ですね。

使われるのはオフロード。Nvidiaという自動運転システムを採用する一方、対処しきれない局面になった場合はPhantom Autoというオペレーション装置によるリモート運転が可能になっています。

同社のロバート・ファルクCEOによると、販売価格は設定されていないものの、低コストで済むだろうとしています。運転手の人件費が削減できるからなんですって。


「トラックに運転席を設置すると、生産コストに跳ね返る。運転手を乗せたら、運搬のコストに影響する。だったら、運転席を外し、運転手も不要にし、誰かがリモート・コントロールすれば良い。そうすれば、コストは相当下がる。それに、遠隔地から操縦すれば労働環境の大幅な改善となる。採掘業の世界では既にデモンストレーションしている」

御本人は、そう語っています。なお、使われているのはカメラとLIDARという識別システム。いずれも、自動運転の世界で基本システムとなっているものですね。

まとめ:300キロワットで120マイルの走行が可能。熊に襲われる心配無し?

gettyimages (36228)

気になる性能ですが、エレクテックというIT情報サイトの報道(2018年7月12日付け)によると、1回の充電で200キロの走行が可能で、最高時速は85キロ。バッテリーは200キロワットで、最大積載時に26トンになるそうです。

一方、JALOPINKによりますと、どの位の時間で充電が完了するのかについては、公表されていません。また、生産拠点や、バッテリーをどこから調達するかについても触れていません。

その一方で、英国の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」という自動車フェスティバルに、トラックを出場させていたと、dezeenというテクノロジー情報サイトが報じています(2018年7月18日付け)。材木を運搬するトラックに、スピードが求められるとは余り思えないのですが…。

と、ツッコミどころがあるものの、社としては2020年までに市場に本格投入したい意向。「既に幾つかの大手企業から問い合わせが来ている」と、会社側では説明しています。

コンセプト自体は面白いですね。鉄の運搬などに比べれば木材は軽いし、電気トラックのエントリーの対象としては適当かも。それに、伐採現場でドライバーさんが熊に襲われる心配も無くなるでしょうし、たとえ何かはねてしまうとしても、野生動物でしょうから。

日本だと、北海道では木材運搬用トラックを良く見かけますが、何時の日か走るのを目撃することとなるのでしょうか?
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