コンパクトカーが欲しいけど、新車はちょっと予算が…という方へ。手頃な中古のコンパクトカーはいかがでしょう?ひとつふたつ前のモデルだと、現在でも通用する実力を持ちながらも、値段は実にお手頃。筆者が実際に乗り比べ、感じた事を率直にレビューします。皆様のクルマ選びの一助となれば幸いです。
どんなクルマ?
三菱コルトは、三菱自動車とダイムラー・クライスラーが共同でプラットフォームを開発し、2002年に発売されました。
コルトの名前がコンパクトカーながらも30年ぶりに復活し、諸先輩方は「おおっ!」と思ったことでしょう。三菱が総力を挙げて取り組んだこのクルマは、発売後8日間で月販目標の約4倍にあたる8,000台を受注しました。
グレードの追加や機構の改善等のマイナーチェンジはありましたが、大きなモデルチェンジは行われず2013年まで生産されていました。
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三菱コルトのここがイイ!
大人4人が座れる居住空間
このクルマはコンパクトカーらしからぬ居住性が確保されています。特にフロントシートは感動しました。最近のコンパクトカーには無い、フカフカして大きなクッション。包まれ感が心地良いです。
最低限のホールド性は確保されており、タウンユースでは体が振られるということはありません。リアシートの居住性もきちんと確保されており、筆者が座ってみてもフロントシートと膝の間は余裕があります。
乗り心地優先の足回り
サスペンションはロールを許す味付けになっており、峠道をヒラヒラ走るのには向いていないかと思われますが、荒れた路面や段差では突き上げ感がなく、落ち着いて運転することができます。長距離ドライブでも疲れを感じにくいセッティングです。
ボディ剛性は高いレベルにあるため、個人的にはもう少し固めても良かったのではと思いました。
車速感応型パワステ
このクルマのパワーステアリングの味付けはなかなかのものです。停止~低速域では強めのアシストが入り、ほぼ力を入れずにステアリングを切ることができます。中速域からはアシストが弱められ、しっかりとした手ごたえが伝わってくるようになります。
これは好みが分かれるところですが、ステアリングがとても太いため、車庫入れや町中を走る時などはとても楽です。感覚としては、2代目ヴィッツのステアリングにハンドルカバーを付けた位の太さでした。
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三菱コルトのここはそうでもない…
CVTのフィーリング
設計が古いので仕方のない所かもしれませんが、加速フィールがあまりよくありません。少し強めにアクセルを踏むと、まずタコメーターの針が5,000rpmあたりに張り付きます。そこからスピードメーターの針が後を追ってくる、というような具合です。
昔のCVTにありがちな、いかにもラバーバンドフィールな加速感でした。
ブレーキの踏み心地
俗に言う「親指で踏む」コントロールは、このクルマは受け付けないようです。決してブレーキの効きが弱いということではありませんが、繊細なコントロールは関係ないようです。ON・OFFのような踏み心地でした。
Aピラーの存在感
空気抵抗の低減のためか、このクルマはフロントウインドウがぐっと寝かされています。それによりダッシュボードが広くなり、Aピラー(フロントウインドウの横の枠部分)が余計に視界に入るようになりました。
三角窓が付いてはいますが、右左折時や出庫時等は身を乗り出したり、のけぞったりして左右の確認をする必要があります。
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まとめ
三菱コルトは実にコスパに優れたクルマでした。突出して優れた点がないように見えますが全体のレベルが高く、ファミリーカーとしても長く使えます。
発売と同時期に2代目ホンダフィットがデビューし苦戦したようですが、マ
イナーチェンジだけで10年間売り続けました。
学生時代に筆者の友人が所有していましたが、街乗りでは13~15km/l、長距離を走ると20km/lと地味に燃費が良く、お金は無いけどドライブに行きたい学生にはとてもありがたいクルマでした。
中古市場は上限価格を見るとやたらに高いように見えますが、これはスポーツグレードのMT車に人気があるためです。それ以外のグレードであれば、80万円以下から探すことができます。
学生さんや新社会人など、初めての愛車を探している方にはぴったりのクルマですね。
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