アクアの特別仕様車「Crossover“Glam”」は本当にお得?

トヨタはアクアに特別仕様車「Crossover“Glam”」を設定し、9月4日に発売しました。2012年の発売から6年目に入る今でも、登録車トップの販売台数を誇るアクアに、また魅力的なモデルが加わったことで、さらなる拡販が期待されています。

特別仕様車「Crossover“Glam”」の概要

TOYOTA、アクアの特別仕様車を発売 | TOYOTA | トヨタグローバルニュースルーム (41910)

TOYOTA、アクアの特別仕様車を発売 | TOYOTA | トヨタグローバルニュースルーム (41911)

インテリアクリアランスソナー

インテリアクリアランスソナー

今回の特別仕様車の仕様はそれほど多くはありません。既存の「アクアCrossover」をベースにしており、リダクション機構付のTHSⅡを用いた各種スペックやボディサイズ、そしてエクステリアの変更はありません。 その内容は、内装を特別設定色のブラウンとブラックを基調とし、上質で落ち着いた印象としたことと、ボディーカラーに、特別設定色のオリーブマイカメタリックを含む5色を設定しとことが主な変更点です。また、スマートエントリーパッケージ(スマートエントリー&スタートシステム、コンライト)や、アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突を緩和し、被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナーを特別装備し、「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」に該当しています。

特別仕様車の特別なこととは?

トヨタ アクア | 価格&グレード | 特別仕様車 Crossover“Glam” | トヨタ自動車WEBサイト (41916)

トヨタ アクア | 価格&グレード | 特別仕様車 Crossover“Glam” | トヨタ自動車WEBサイト (41917)

見た目は特別設定色のボディカラーとインテリアカラーだけなので、「特別仕様車」としての特別感は少ないともいえます。 しかし、装着率と要望の強い装備を標準装備し、高級感ある内外装のカラーリングは、アクアを購入しようと考える人にとっては、もっとも魅力的なモデルに見え、営業サイドも一押しグレードとして勧めやすいといえるでしょう。 特に、直接的なライバルとなる日産の「ノートe-パワー」との比較において、燃費性能以外の武器としてコンパクトカーらしからぬ高級感を持たせることで、高齢化が進むユーザーに好印象を与える効果が期待されます。では、ユーザーにとって特別仕様車「Crossover“Glam”」は本当にお買い得なのでしょうか?

では、特別仕様車「Crossover“Glam”」は果たしてお得なのか?

Crossover標準車

Crossover標準車

ベースとなる「Crossover」が2,052,000円ですから、71,280円のアップとなっています。スマートエントリーパッケージ(43,200円)やインテリジェントクリアランスソナー(28,080円)の追加費用と同額なので元は取れる計算。 特別設定色ですがボディーカラーでオリーブマイカメタリックを選ばないと、上記の装備をメーカーオプションで装備したものとまったく同じ仕様になり、後はインテリアカラーのみの差です。 したがって、価格面でのお得感はほぼゼロです。特別設定色のオリーブマイカメタリックと、ブラウンとブラック基調のインテリアが気に入れば、選ぶ価値が十分あります。ボディカラーをそれ以外の4色から選び、インテリアも標準のブラックで構わないのであれば、あえて特別仕様車「Crossover“Glam”」を選ぶ必要はありません。 ここは特別仕様車だ!と飛びつく前に慎重に検討する必要がありますが、安全装備を充実させたこの「Crossover“Glam”」をベースに、グレード選びをするのはいい方法ではないでしょうか。
スマートエントリーパッケージ

スマートエントリーパッケージ

メーカー希望小売価格
特別仕様車「Crossover“Glam”」:2,123,280円
アクアCrossover標準車:2,052,000円
差額               71,280円 メーカーオプション価格 ・スマートエントリーパッケージ(スマートエントリー&スタートシステム、コンライト):43,200円
・インテリジェントクリアランスソナー:28,080円
合計                 71,280円

まとめ

マイナーチェンジ以降、好調な販売を続けて登録車トップの販売台数を誇るアクアですが、さすがにモデル末期とあって販売サイドも喜んでばかりはいられません。そこで特別仕様車や限定車を連発することが多くなると思われます。 今回は人気のある「Crossover」に上級装備を標準化したものですが、今後も異なるコンセプトの特別仕様車や限定車が出ても、はたして”自分にとって”特なのかどうかをチェックする必要があります。
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