実はハイエースバン、マツダボンゴブローニーバン新登場

マツダは、新型「ボンゴブローニイバン」を5月13日から発売します。2010年に 27年の自社生産の歴史に幕を下ろした同車ですが、今回、約8年8ヶ月の時を経て、約19年10ヶ月ぶりとなるフルモデルチェンジが発表され復活することになりました。

【MAZDA】マツダ、新型「ボンゴブローニイバン」を発表|ニュースリリース (59679)

約19年10ヶ月ぶりの新型は”ハイエース”になって復活!

旧ボンゴブローニー

旧ボンゴブローニー

マツダの小型商用バン「ボンゴ」のロング&ワイドボディモデルとして、トラックも含めて1983年から発売されてきたボンゴブローニーは、2010年8月にベース車のボンゴがマイナーチェンジを受けるものの、ブローニイはモデル廃止となり、三菱へのOEM供給も終了。1983年の登場以来、27年続いた歴史は一旦終了しました。 今回、約19年10ヶ月ぶりに復活する新型ボンゴブローニーバンは、商用車の自社生産をやめたことで、同クラスのライバルであったトヨタから、ハイエースバンのOEM供給を受けることになりました。

広くて便利な荷室

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【MAZDA】MAZDA Media Web Site (59695)

街中での取り回しを考慮した小型商用車4ナンバー枠のボディサイズながらも、荷室長3,000㎜、最大1,250㎏の積載量を確保し、荷物の積み降ろしを容易にする、床面地上高620㎜に設定された荷室開口部を採用しています。 また、最大1,180㎜の開口幅や全開時のストッパー機構が、容易かつ安全な乗降を支援する左右スライドドアや、固定具を使わずに荷室最前部折りたためる後席で、必要なときに荷室をすばやく拡大可能となっています。

安全面が強化

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ベース車同様に、プリクラッシュセーフティシステム、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームで構成された「衝突回避支援パッケージ」と、横滑り防止装置、ヒルスタートアシストコントロールなどが標準装備され安全面が強化されています。

パワーアップした動力性能

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エンジンは2WD車は2.0Lガソリンの1TR-FE型、4WD車は2.8L直噴ディーゼルターボの1GD-FTV型をそれぞれ搭載。トランスミッションは全車電子制御式6速ATに統一され、シーケンシャルシフトマチック機能が新たに搭載されています。 仕様はロング・標準ボディ・標準ルーフ・3/6人乗り・5ドアのみの設定で、グレード体系は標準のDXと装備アップされたGの2種類。ハイエースで人気のある上級装備車の「スーパーGL」は設定されていません。また、ボディカラーも全グレード「ホワイト」と「シルバーマイカメタリック」の2色のみの設定となります。 外観はエンブレム類の変更程度で、バックドアに「BONGO BRAWNY」の車名ロゴデカールが新たに装着されています。

広がる商用車のOEM供給

トヨタからOEM供給されている現行のファミリアバン

トヨタからOEM供給されている現行のファミリアバン

実はトヨタからのOEM供給を受けるモデルは今回のボンゴブローニーバンで2車種目となり、1車種目は2018年6月にフルモデルチェンジされた「ファミリアバン」でした。ファミリアバンはトヨタのザクシード/プロボックスのOEM供給車両になっています。 ハイエースのOEM供給は初めてであり、グループ内のダイハツやスバルへも供給されておらず、今回の新型ボンゴブローニーバンによって、長い歴史を持つマツダの商用車販売により今まで以上に稼働率を上げる狙いがあります。 また、利益率の低い商用車においてマツダは自社生産による投資を、得意分野に集中することが出来ます。メーカーの自尊心が多少傷つきますが、何もかも自社でという時代ではありません。トヨタも北米市場ではマツダのデミオのOEM供給で「ヤリス」を販売している時代です。

まとめ

自社生産しない方針が決定しているボンゴバン

自社生産しない方針が決定しているボンゴバン

同じくモデル廃止が決定されている「ボンゴ」においても、ライトエース/タウンエースのOEM供給が現実味を帯びてきました。これにより、小型商用バンはトヨタと日産の2極化が決定的となり選択肢が狭まるという現象はありますが、モデルチェンジできずに古い車種を売りつけられる顧客にとっては、むしろ朗報と言って良いでしょう。何しろベストセラーのハイエースそのものなのですから。
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