コンパクトカーが欲しいけど、新車はちょっと予算が…という方へ。手頃な中古のコンパクトカーはいかがでしょう?ひとつふたつ前のモデルだと、現在でも通用する実力を持ちながらも、値段は実にお手頃。筆者が実際に乗り比べ、感じた事を率直にレビューします。皆様のクルマ選びの一助となれば幸いです。
どんなクルマ?
初代トヨタパッソは、トヨタとダイハツが共同開発したコンパクトカーです。企画とマーケティングはトヨタ、設計・開発・生産はダイハツが行っていました。
初代ヴィッツよりも全長は短いながら、合理的な設計でヴィッツよりも室内スペースは広くなっています。コラムシフトと足踏み式パーキングブレーキを採用し、フロントシートは特に広々としていました。
収納スペースが多く確保され、女性ユーザーを意識した作りになっていたのが特徴です。価格はぐっと抑えられており、デビュー時の一番安いグレードは945,000円となっていました。
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初代トヨタパッソのここがイイ!
取り回し抜群
最小回転半径は4.3mと軽自動車並みで、各窓の下端も程よく低められていて視界もよく、狭い路地や駐車場での取り回しがとても楽でした。
このクルマなら、どんな駐車場でも自信を持って停めることができます。
このクルマなら、どんな駐車場でも自信を持って停めることができます。
シンプルなデザイン
女性ユーザーを対象にしたクルマながら、可愛いらしさ全開の甘々デザインになっていないのが好感の持てるポイントです。スッキリしたフロントマスクと、張り出し感のある前後フェンダーで存在感が出ています。
インテリアも同様で、全てがシンプルにまとめられています。
インテリアも同様で、全てがシンプルにまとめられています。
便利な収納スペース
インパネのエアコンスイッチの下には、深めの照明付き収納スペースが用意されており、携帯電話やお財布などを置いておくのに便利です。左右フロントドアには大きなポケットとドリンクホルダーが用意されており、こちらも小物入れとしてとても便利に使うことができます。
また、助手席側には2代目ヴィッツのようなグローブボックスが備えられており、こちらも小物の収納に役立ちます。
一番感心したのは運転席と助手席の間の大きなトレイでした。ここはバッグや折り畳み傘等を置くのに丁度よいスペースです。このトレイの後端はリアシート用のドリンクホルダーになっています。
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初代トヨタパッソのここはそうでもない…
振動とノイズ
1000cc3気筒エンジンを搭載するモデルは、年数が経つにつれ振動とノイズが大きくなってきます。エアコンをかけて信号待ちで停車していると、明らかにハンドルに振動が伝わってきます。また、ゼロ発進の際はエンジンノイズが容赦なく車内に侵入してきます。
プラスチッキーな車内
インテリアのデザインはシンプルで好感が持てますが、素材感が少し安っぽいのが気になります。エアコンパネルやメーターベゼルはシルバーが差し色に使われていますが、これがプラスチック感丸出しです。
加えて、パネルの合わせ目などの作りこみも多少残念なポイントです。
加えて、パネルの合わせ目などの作りこみも多少残念なポイントです。
長距離ドライブは苦手
シートが小さく、しっかりと体を支えてくれる作りではないため、長距離ドライブでは疲労がたまりやすい感じがします。
足回りはトヨタによくある弱アンダーのセッティングです。ある程度ロールしながら、何をやってもアンダーステアで切れていきます。安全性は確保されていますが、峠道を走って楽しいというものではありません。
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まとめ
初代トヨタパッソは、軽自動車だと少し手狭かなという方にはオススメです。全グレードにISOFIXが標準装備されているため、チャイルドシートの取り付けが簡単にできます。
収納の多さも相まって、小さいお子様がいる家庭のセカンドカーとして役に立つかと思います。長距離の走行
は苦手ですが、見切りと小回りの良さで街中を走るのは得意なので、通勤・お買い物用としてはぴったりです。
現在、中古市場は1万円~96万円となっており、スポーツグレードに高めの値段が付いています。タマ数は豊富ですが、年式がそこまで新しくないため、走行距離の多い個体が目立ちます。購入する際は、トラブル回避のためなるべく年式の新しい個体を選ぶのが良いでしょう。
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