現在のように国産ミニバンが人気になる前、アメ車のミニバンのシボレーアストロが大ヒットした事がありました。持て余しそうな大きいボディ、今となっては効率の悪いエンジン、何かと不便な左ハンドルという悪条件にも関わらず大ヒットした理由は何だったのでしょうか?詳しく調べてみましょう。
どんなクルマ?
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シボレーアストロは、初代は1985年にデビューしました。アメリカで大ヒットしていた初代ダッジキャラバン・プリマスボイジャーに対抗して企画されたクルマです。
日本では1990年代前半にアメ車系の雑誌が取り上げたことによりヒットし、並行輸入が盛んになりました。
ノーマルモデルはもちろんですが、ハイルーフにレザーシート、ウッドパネルやシャンデリア等の豪華な内装にカスタマイズされたコンバージョンモデルも人気を博しました。スタークラフトやティアラ、ガルフストリームなどのビルダーが有名ですね。
初代モデルは素朴なアメ車と言った雰囲気でしたが、2代目はフロントマスクのデザインが変更され、ピックアップトラックと共通の押し出しの強いデザインになりました。
こちらの方がより人気を博したようで、中古市場で流通しているのはほとんどがこの2代目モデルです。
インポーターは何度も変わっており、当初は三井物産オートモーティブがスタークラフトのコンバージョンを正規輸入し、1993年からはヤナセが正規輸入を開始しました。その後は日本GM、最後にはスズキと、4回ほど変わっています。
日本で使うには大きすぎるクルマでしたが、日本車にはないキャラが受け、2005年まで販売されていました。
スペック
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全長×全幅×全高:4,805mm×1,960mm×1,930mm
ホイールベース:2,820mm
最小回転半径:6.5m
車両重量:2,020~2,140kg
エンジン:4G型 V型6気筒OHV
総排気量:4,295cc
出力:193ps/4,400rpm 34.6kg-m/2,800rpm
燃料タンク容量:101L
トランスミッション:4速AT
駆動形式:FR/4WD
サスペンション:前ダブルウィッシュボーン、後リジッドアクスル式リーフスプリング
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:215/70R16 ボルテックという名前が付けられた前時代的なOHVのV6は、4.3Lという排気量もあり2tの巨体を前に進めるのに十分なトルクを発生させています。 軽快さとは一切無縁のクルマですが、変なゴマカシが無い分クルマの動きは素直です。 まだ世の中の景気が良かった頃のクルマなので、燃費の良さは全く期待できません。高速道路メインでも、8.0km/Lを超えることはなさそうです。 FRだけでなく4WDの設定もあるので、雪が降る地域に住んでいる方やウインタースポーツが趣味の方でも困る事はありません。
ホイールベース:2,820mm
最小回転半径:6.5m
車両重量:2,020~2,140kg
エンジン:4G型 V型6気筒OHV
総排気量:4,295cc
出力:193ps/4,400rpm 34.6kg-m/2,800rpm
燃料タンク容量:101L
トランスミッション:4速AT
駆動形式:FR/4WD
サスペンション:前ダブルウィッシュボーン、後リジッドアクスル式リーフスプリング
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:215/70R16 ボルテックという名前が付けられた前時代的なOHVのV6は、4.3Lという排気量もあり2tの巨体を前に進めるのに十分なトルクを発生させています。 軽快さとは一切無縁のクルマですが、変なゴマカシが無い分クルマの動きは素直です。 まだ世の中の景気が良かった頃のクルマなので、燃費の良さは全く期待できません。高速道路メインでも、8.0km/Lを超えることはなさそうです。 FRだけでなく4WDの設定もあるので、雪が降る地域に住んでいる方やウインタースポーツが趣味の方でも困る事はありません。
エクステリア
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フロントマスクはシボレーのピックアップトラックと共通する押し出しの強めなデザインで、いかにもアメ車と言った雰囲気です。
ボディの造形はシンプルな2BOXデザインで、車体のカドが掴みやすいためか意外と運転しやすいクルマです。
とはいえ、車幅が2m近くあるため、駐車スペースの幅によっては停められない場所も出てきます。そんな時は、お店から離れた空いている場所で、2台分のスペースを使って停めるしかありませんね。
インテリア
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この時代のアメ車なので、ノーマルモデルのインテリアの質感はあまり高くありません。よく言えばシンプル、平たく言えば味気ないものです。
しかし内部の作りはとても好印象です。
フロントガラスは立ち気味でダッシュボードは短く、視点も高いので前方の車両感覚はとても掴みやすくなっています。 全長4.8mという事もあり、2列目、3列目シートは全く同じ感覚で座ることができます。
全くもって横方向のサポートがありませんが、ゆったり座れる大柄なシートです。 荷室は相対的に見ると少し狭めですが、そもそも車体のサイズが大きいため国産ミニバンよりは大きく確保されています。
フロントガラスは立ち気味でダッシュボードは短く、視点も高いので前方の車両感覚はとても掴みやすくなっています。 全長4.8mという事もあり、2列目、3列目シートは全く同じ感覚で座ることができます。
全くもって横方向のサポートがありませんが、ゆったり座れる大柄なシートです。 荷室は相対的に見ると少し狭めですが、そもそも車体のサイズが大きいため国産ミニバンよりは大きく確保されています。
まとめ
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シボレーアストロは、国産ミニバンとは比べ物にならない程デカくてパワフルなクルマでした。
国産車にはないキャラはもちろんですが、ボディ形状とドライビングポジションのおかげで取り回しが良いという点も人気を博した原因でしょう。
中古市場はタマ数はそれなりにありますが、値段と程度はピンキリです。なにぶん古いクルマなので、レストアを前提に選んだ方が良さそうです。
日本のミニバンに飽きた方には、シボレーアストロは良い選択肢かもしれませんね。
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