「RJC カーオブザイヤー」の主催団体は、11月13日、栃木県茂木町の「ツインリンクもてぎ」において、2019年次「RJC カーオブザイヤー」には三菱自動車のクロスオーバーSUV「エクリプス クロス」が選出されたことを発表しました。
RJCカーオブザイヤーの概要
via www.npo-rjc.jp
1992年次から始まった「RJCカーオブザイヤー」は、NPO法人・日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(RJC; Automotive Researchers' & Journalists' Conference of Japan)が主催するその年の車を決定する賞典です。もうひとつのカーオブザイヤーである「COTY」と対抗するために、審査基準などが若干ことなり、「COTY」が輸入車を含めて選考するのに対して、「RJC」ではカーオブザイヤー・インポートとして別枠を設けている点などが特徴となります。
スバルの辞退騒動
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2019年次の「RJCカーオブザイヤー」のは、2017年11月1日から2018年10月31日までに発表された国産車を対象に、RJC選考委員の投票によって11月1日に「6ベスト」が選出され、その中から11月13日の投票によって今回の2019年次「RJCカーオブザイヤー」が決定しました。
今回の選考にあたっては、スバルのフォレスターが、一連の完成検査問題を理由に「6ベスト」が選出されたのち、辞退したことで注目を集めたものになりましたが、三菱自動車「エクリプス クロス」が受賞しました。
カーオブザイヤー エクリプスの受賞理由
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エクリプスクロスの受賞理由については、スタイリッシュなクーペスタイルのコンパクトSUVというだけではなく、三菱自動車独自の電子制御4輪駆動技術「S-AWC」や、高い走破性、操縦安定性。そして新開発の1.5L直噴ターボエンジンによる走行性能などが評価されています。
選考結果では、三菱エクリプス クロスが253点、日産セレナ e-POWERが175点、ホンダクラリティPHEV163点、ホンダCR-Vが145点、マツダCX-8が144点となり、大差での受賞であることがわかります。
前評判の高かったフォレスターの辞退によって、エクリプス クロスが同じSUVであるフォレスターを押していた選考委員の票の、受け皿になったのかもしれません。
BMW X2 カーオブザイヤー・インポート受賞理由
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X2は、SUVとクーペを融合させたBMW独自のスポーツ・アクティビティ・クーペとしてアグレッシブなプロポーションを持ち、1.5L直列3気筒ターボ+7速DCTのFFモデルと、2.0L直列4気筒ターボ+8速スポーツATの4WDモデルを
用意。ダイレクトなステアリングとパワフルな走りに加え、小回りのきく優れた日常性能も併せ持ったことが受賞理由となりました。
イヤーカーに選ばれたエクリプスクロスと同じような選考理由であり、もし輸入車もイヤーカーの選考車に入っていたら、どちらが受賞したのか興味がわきます。ちなみに次点はボルボXV60でした。
ホンダ「N-VAN」 特別賞の受賞理由
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ホンダの軽商用車「N-VAN」が「RJCカーオブザイヤー特別賞」を受賞したのは、商用車が本賞に選ばれにくいということを踏まえ、それでも革新的な軽商用車である「N-VAN」は評価に値するといういわば救済処置的な理由のようです。
また、同時に日産の「e-POWER」が「RJCテクノロジーオブザイヤー」を受賞していますが、ちょっと「今更感」があり、新鮮味はありませんでした。
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まとめ
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好評かを受け、見事カーオブザイヤーを受賞した「エクリプスクロス」。しかし、同車はグローバルでは好調のようですが、こと国内においては思うように販売が伸びず苦戦が続いていることを考えると、選考委員の評価と実際のユーザーとの意識にずれが生じているのかもしれません。むしろ、ホンダの「N-VAN」が選ばれた方が納得いくのかも。もうひとつのカーオブザイヤー「COTY」の選考結果が待たれます。
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