新型軽バン、ホンダ「N-VAN」の魅力をもう少し詳しく知ろう!

乗用車を上回る注目を集める「N-VAN」は、すでに完成形と見られていた「N-BOX」に新たな選択肢が加わったという、商用目的以外のニーズが多かったからに他なりません。そこで、「N-VAN」の魅力をもう少し深堀してみることにしました。

順調な販売でスタートした「N-VAN」

デザイン・カラー|スタイリング|N-VAN|Honda (39189)

ホンダの新型軽バン「N-VAN」が売れています。7月の販売台数は3,053台を記録し、キャブオーバーバンのスズキエブリィやダイハツのハイゼットカーゴにはかなわないものの、両車のシェアを確実に削り取り、同社の「N-BOX」でさえ前月比を減らす要因となっているようです。 ホンダとしても、すでにアクティバンの生産をすでに終了しており、この新型軽バン「N-VAN」に並々ならぬ力を注いでいます。 ホンダN-VAN:7月台数3,053台
ダイハツハイゼットカーゴ:7月台数5,219台前月比79.5%
スズキエブリィ:7月台数5,503台前月比62.8%
日産NV100クリッパー :7月台数2,710台前月比77.4%
ホンダN-BOX:7月台数19,668台前月比95.1% 出典:全国軽自動車協会連合会による通称名別新車販売速報調べ

「N-VAN」はアクティの後継にあらず

アクティバン

アクティバン

表面的にはホンダにとってはアクティの後継となる「N-VAN」。軽バンのスタンダードであるキャブオーバーの後輪駆動から前輪駆動への変化が特徴です。しかし、「N-BOX」をベースにする時点ですでにキャブオーバーを採用しないことが明白なため、アクティの後継というよりは、新しいボンネットバンを提案することになったのです。 日本一売れているクルマ「N-BOX」をベースとした商用車「N-VAN」ですから、エンジンについてもN-BOXと基本的に同じロングストロークの3気筒エンジンであり、燃費性能を始めとする基本性能も問題なし。atoha,いかに商用車として活用できるかというところですが、実はこれには難題が山積みなのです。

「N-BOX」の流用というには違いすぎる商用車専用設計

走行性能|安全・性能|N-VAN|Honda (39187)

荷物を積むことで、乗用車以上に後輪に荷重がかかる商用車では、前輪駆動というのは不利であるとして、キャブオーバータイプの後輪駆動車が今でも全盛である軽商用バン。しかし、最新のシャシー性能を考えると、前輪駆動だからといってかならずしも不利とはいえません。しかも降雪地域では前輪駆動の方が安心であることは間違いないこともあり、前輪駆動の軽商用バンを待ち望むユーザーも多いのです。 それでも、後輪に荷重が・・と思われるなら、4WDが用意されています。基本は「N-BOX」と同じものですが、フル積載時には専用セッティングを受けたリアディファレンシャルが後輪のトラクション性能を確保。また、クラッチ板の枚数を増やすなどの強化で、軽商用バンに求められるレベルを十分に満たしているのです。
さらに、CVTについても「N-VAN」専用にセッティングし、金属ベルトなどの強度も耐久性もアップされています。

使い勝手の工夫は荷室スペースを補うため

使いやすさ|インテリア|N-VAN|Honda (39185)

助手席側をピラーレスの大開口にしたり、助手席をダイブダウンさせることによる荷室の拡大は、キャブオーバータイプの従来型の軽バンに対して、エンジンを前方に置くために荷室長が短くなる欠点を卯木なうためのもので、けっしてキャブオーバータイプ以上ということではありません。ですから、キャブオーバータイプの軽バンユーザーが、すべて「N-VAN」に乗り換えることは不可能。 それでも、可能な職種や利用があるのなら、「N-BOX」同等の走行性能や安全性能は理想的ですから、かなりの数のユーザーが乗り換えを検討するでしょう。つまり、「N-VAN」が狙うユーザー層は、本来「アクチィ」などのキャブオーバータイプでなくても問題ないのに、それ以外の選択肢が乗用車しかなかった人達なのです。

まとめ

最後に、ホンダでも意識するレジャーユースと しての利用は多くの方が興味を持っていますが、「N-BOX」そのものの使い勝手と積載能力も優れているので、あえて軽商用車の「N-VAN」を選ぶべきかどうか。 その選択の肝になるのが、「N-BOX」の150kgと、「N-VAN」の350kgという最大積載量の差ではないでしょうか?
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