日産が、NP300フロンティアをアルゼンチンで生産開始。商用小型部門での日産グローバル戦略?!

日産グローバル戦略の一環として、アルゼンチンにて小型商用車の生産を開始することとなりました。アルゼンチンでは、雇用も多く生まれ活性化することも考えられますね。技術の日産が、今後世界に更に進出していくための一歩と言えるでしょう!

日産 NP300フロンティアの歴史

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フロンティアは、初代ではD22型系ダットサントラックの北米仕様となっており、他国地域でD22型は、欧州向けが「ピックアップ」、大洋州およびイギリス向けがナバラ、南アフリカ向けが「ハードボディ」と地域ごとに車種名が異なっているのがポイント。 初代は、1997年から2004年までの販売。当時の日産は、経営再建前の低迷期に直面していた模様で、新型車開発にも影を落としていたようです。強度の向上と、多少のサイズアップを伴ったモデルチェンジとして登場しましたが、当初のラインアップは、シングルキャブの2WDと4WDのみで、エンジンも直列4気筒2400ccのKA24DEの一種類。 生産拠点は、テネシー州、スマーナ工場で行われておりました。 2代目は、2005年から発売開始。キングキャブおよびダブルキャブ、シングルキャブのラインアップがあり、パワートレインもディーセルエンジンの2500㏄ 直列4 気筒YD25DDTiとガソリンエンジンの4000㏄ V6型 VQ40DEとなっておりました。 このモデルからタイへの輸出も行われ、スズキへのOEMも開始されました。スズキ名は、イクエイターとなっておりました。 2015年からNP300フロンティアは、販売開始。但し同モデルとなるナバラは、2014年から販売されておりました。フロンティアは、メキシコ生産となっており、各国の拠点で製造工場が、その周辺に配置され生産・販売を行っております。そしてこの度アルゼンチンでの生産を行うこととなりました。
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日産 NP300フロンティア動画

日産 NP300フロンティアのアルゼンチン生産に関して

アライアンスパートナーとなっているルノーのサンタ・イザベル工場(コルドバ州)で「NP300フロンティア」を生産することが発表されました。この生産拠点の拡大は、2022年までに小型商用車の販売台数を2016年度比で40%増やす中期計画の達成に向けた初期段階のようです。 「NP300フロンティア」は、タイ、メキシコ、スペイン、中国、そしてアルゼンチンで生産されています。中南米では、「NP300フロンティア」として38の市場で販売。この市場に対して安定的に供給を持続できるようにすることが目的でもありますね。 アシュワニ グプタ、ルノー・日産自動車・三菱自動車 小型商用車事業担当アライアンスSVPの発表では、日産のピックアップトラックは、180カ国で約1,500万人以上のお客さまに利用いただいているとの事。ピックアップトラックは全世界で成長著しいモデルであり、日産の強みとなる車両であると言えますね。 アルゼンチンでの生産開始は、この地域のお客さまにとって車両だけでなくパーツ供給においても、地域ユーザーにとってうれしい情報です。そして、ピックアップトラックの需要が高まり続けている中、この新生産ラインを稼働させることにより、なによりユーザーの方や顧客予定の方に安心していただけるとの事。 日産の小型商用車は、オンロードやオフロードの場面での乗り心地の良さから各国で評価されてもいますね。日産は、独自の技術でより魅力的なクルマにするアプローチ「ニッサン インテリジェント モビリティ」で、「NP300フロンティア」にも先進技術を搭載。 80年以上にわたってトラックやバンを開発し生産してきた経験力、その耐久性と機能性で高い評価となっている様です。その証拠に世界で販売されている日産車の6台に1台が小型商用車。 日産は、中南米地域においてトップ3に入る自動車メーカーに成れる様宣言しております。コルドバへの6億ドルの投資もその一環。最大3,000名の雇用が創出され、新生産ラインの年間生産能力は年産7万台に。同工場では、アライアンスパートナーであるダイムラー向けの1トンピックアップトラックも同時生産する予定。 日産のグローバル戦略の中で、小型商用車の販売拡大を視野にアルゼンチンでの生産拠点とした様ですね。技術の日産を世界に更に発信していくための第一歩であるのでしょう!

ブラジルで販売されている日産 NP300フロンティア

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こちらは、ブラジルにて販売されているNP300フロンティア。5.250㎜の長さは少し日本では長く感じる全長かもしれませんね。日本のメーカーである日産で、国内販売のピックアップが現在ないというのも寂しいですよね。5000㎜未満にサイズ変更して販売したら面白いのではないでしょうか?!
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日産 NP300フロンティアのパワートレイン

2300㏄ツインターボディーゼルが採用されているとの事。最高出力は、190HPを発生。組み合わされるミッションは、7速オートマチック。
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ダブル強化シャーシを採用し、クロスバー構造剛性率を高強度鋼の開発で改善し搭載。これによりネジレに対する耐性がアップしているとの事。これに新しく開発されたマルチリンクサスペンションを装備することで、走行安定性を更に確保しているようです。
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まとめ

今回のアルゼンチンでの新規工場開設、稼動にて年間7万台を生産可能としているようです。そしてこの工場稼動にあたり、中南米に特有の走行条件の研究のために2年間の調査を行ったようです。 世界各国から集まった日産のエンジニアや品質保証の専門家からなる120名のチームを組み、日本のモノづくりから生まれる高い品質や信頼性、耐久性をアルゼンチンでも証明していくことでしょう!
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