今さら聞けない!ホットハッチって何?

クルマ雑誌やウェブのクルマ記事を読んでいると、よく「今注目のホットハッチ!」といった文言を目にします。 しかし、『ホットハッチって何の事?』と思いながらも、何となく聞きづらいな…と思っている方もいるでしょう。 そんな方の為に、ホットハッチの定義と、今買えるホットハッチのオススメを紹介いたします。

ホットハッチ=ホットなハッチバック車

205(プジョー)のモデル・グレード別カタログ情報|中古車の情報なら【グーネット】 (44834)

ホットハッチという言葉は、クルマの一つのジャンルを指します。 『ホットなハッチバック車』の事で、一般的にはハッチバックタイプのクルマにハイパワーなエンジン、スポーツ走行でも安定する硬めの足回り、スポーティーな見た目のエアロパーツを搭載したクルマのことです。 人が乗れて、荷物も積めるハッチバックのスポーツタイプという事で、クルマ好き、特に若い人に向けたジャンルであると言えます。

ハッチバック…?

ゴルフGTI ベースグレード(2018年1月) のカタログ情報(10115254)|中古車の情報なら【グーネット】 (44836)

ハッチバックと言われても、今一つピンとこない方もいるでしょう。そんな方のために、ハッチバックの定義について説明します。 ハッチバックとはクルマのボディータイプの一つで、ボンネットがあり、トランクを持たず跳ね上げ式の背面ドアを持つ車種の事を示します。 背面ドアは寝かされた状態となっており、これを船のハッチに見立てた事に由来する呼び方です。 また、トランクは『フタ』ですがリアハッチは『ドア』扱いになるため、2ドアのハッチバックは『3ドアハッチ』、4ドアのハッチバックは『5ドアハッチ』と呼ばれます。 かつては重量・剛性・価格面で優れた3ドアハッチが優勢でしたが、3ドアの場合、リアシートに乗り込むためにはフロントシートを倒し、スライドさせなければなりません。 そのため、いつしか日本では5ドアハッチが主流となりました。

ハッチバックの元祖

ルノー・4 - Wikipedia (44837)

ハッチバックの元祖と呼ばれるクルマは、1961年に発表されたルノー4(キャトル)であると言われています。 当時、ルノーではリアエンジンの4CVを生産していましたが、リアエンジン車はラゲッジスペースが確保しづらく、また1946年から生産されているモデルであったため時代にそぐわなくなってきており、ライバルであるシトロエン2CVを打ち負かすクルマを開発する必要がありました。 そして、商用車のような2ボックスハッチバックボディを持ち、前輪駆動レイアウトを用いてラゲッジスペースを広げたクルマが出来ました。 荷室が狭かったシトロエン2CVに差を付け、経済的で実用的だったルノー4はフランスでの大衆車として一躍人気となったのです。

ホットハッチの元祖

ホットハッチ - Wikipedia (44838)

ホットハッチの元祖は、一般的にはフォルクスワーゲンの初代ゴルフGTIであると言われています。 イタリア人とフランス人は小さくて速いクルマを好む傾向があるそうですが、フランスのフォルクスワーゲンのディーラーが当時の西ドイツのVW本社に働きかけ、GTIモデルを誕生させたのが始まりだそうです。 初代ゴルフGTIは100馬力を超える出力の1.6Lエンジンを搭載していました。
今となっては大したことのないパワーですが、それが800kgを切るボディに載っていたとなれば話は別です。 当時のロータスやオースチン等のスポーツカーに比肩する速さを持ちながら、ハッチバックボディの便利さや実用車ベースであるが故の丈夫さを併せ持つクルマだったわけで、これに人気が出ないわけがありません。 それ以降、フランスではルノー5(サンク)ターボやプジョー205GTi、ドイツではオペルアストラGTE、イギリスフォードからはエスコートXR3iが登場します。 イタリアはお国柄と言うべきか、フィアットウーノターボ、アウトビアンキA112、ランチアデルタなどと、続々とホットハッチを発表しました。

今買えるオススメのホットハッチは?

スイフトスポーツ ベースグレード(2017年9月) のカタログ情報(10111726)|中古車の情報なら【グーネット】 (44839)

筆者がオススメするホットハッチは、やはり「スズキスイフトスポーツ」です。 そもそもホットハッチとは、お手軽・便利・速いが揃っていなければなりません。
現在ホットハッチと呼ばれるクルマはたくさんありますが、どうも「お手軽」部分が今一つです。 その点、スイフトスポーツは1,836,000円からとなっており、この部分を十分に満たしています。 140ps/5,500rpm、23.4kg・m/2,500~3,500rpmを誇る1.4Lターボエンジン、6速AT/6速MT、モンロー製ストラット&ショックアブソーバーを備えてこの価格を実現しています。これがホットハッチでなければ何がホットハッチなのでしょう。 ゴルフGTIやカローラスポーツの方が欲しいという方もいると思いますが、長距離移動の機会が多ければそちらでも良いと思います。 しかし、通勤&お買い物メインに使うとなれば、3ナンバー枠になったとはいえコンパクトなスイフトスポーツが有利です。

まとめ

C2 1.6VTS(2007年7月) のカタログ情報(10042624)|中古車の情報なら【グーネット】 (44840)

最近よく目にする「ホットハッチ」というジャンルについて紹介しました。 ホットハッチは人が乗れ、荷物も積めるけどスポーティーな走りも楽しめる、欲張りなジャンルのクルマです。 ミニバンやSUVなどの大きいクルマが流行っていますが、ウデに覚えのある人はホットハッチの購入を検討してみてはいかがでしょう?
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