ここ最近、車中泊が脚光を浴び、「一部の人がやるもの」から「旅をする上でのひとつの選択肢」という認識になりました。それと同時にキャンピングカーへの注目も高まり、お手軽な軽キャンなども数多く出回るようになりました。今回は、そんなキャンピングカーにはどのような種類があるかを調べてみたいと思います。
バンコン
via ja.wikipedia.org
バンコンとは、トヨタのハイエースや日産のNV350キャラバンなどのバンをベースに架装したものです。
・メリット
バンコンのメリットは、ボディーに手を入れないので価格が比較的に抑えられる事、またそれにより走行性能に影響が出ない事です。
また、見た目は普通のバンなので、通勤やお買い物に違和感なく使える事もメリットです。
デメリット
デメリットとしては、ボディーに手を入れないため、立って歩ける居住空間の確保が難しいという事です。ベース車にハイルーフタイプのものを選べば多少は広さを確保できますが、後述のキャブコンやバスコンほどではありません。
また、断熱性に乏しく、家庭用エアコンも付けられないため、真夏や真冬のキャンプは少し辛いかもしれません。
キャブコン
via www.vantech.jp
キャブコンとは、トラックの荷台にキャビンを取り付けたタイプをいいます。一般的にキャンピングカーと言われてイメージするのがこのタイプではないでしょうか。
メリット
キャブコンのメリットはとにかく広い居住空間を確保できるという事です。もともと荷物を積むためのスペースにキャビンを取り付けているため、普通の部屋のように使う事ができます。
加えて、高さがあるため、上部のスペースを収納やベッドにするなどし、大人数でも快適に過ごす事ができるのが特徴です。
また、キャビン部分は架装メーカーによってシェルから設計されているため、断熱性や防音性をしっかり考えた作りになっているのも特徴の一つです。
家庭用エアコンを設置することもできるため、季節を問わず快適なキャンプができます。
デメリット
デメリットは、まずは値段が高くなる事です。バンコンと違ってキャビン部分を一から作るので、設計の自由度は上がりますがどうしても高くついてしまいます。
もうひとつのデメリットは走行性能と乗り心地です。キャブコンのベースは750kg~2t積みのトラックが選ばれることが多いですが、これらはあくまで荷物を積むためのクルマです。従って、乗り心地にあまり期待はできません。
また、これらの小型トラックは近~中距離の配送用に設計されているので、長距離の運転はどうしても疲れてしまいます。
軽キャン
via www.jrva.com
「軽キャンパー」の略で、軽自動車をベースにしたキャンピングカーです。以前は軽自動車ベースのキャンピングカーはあまり見かけませんでしたが、最近は車中泊ブームもあってか種類が多く出ており、人気も高くなっています。普通のキャンピングカーと同じで、軽トラックをベースにしたキャブコンタイプと軽バンをベースにしたバンコンタイプがあります。
メリット
軽キャンの第一のメリットは、他のキャンピングカーよりも安いという事です。軽トラックベースのキャブコンタイプで、コンロや流しが付いた豪華なタイプでも300万円程度で購入できます。それに加え、軽自動車なので税金等の維持費も安く済みます。
また、このサイズなら狭い所にも入っていけるため、観光地に行ってから困る事もありません。
デメリット
軽キャンのデメリットは、とにかく狭いという事です。買う時は手頃でいいなと思っても、実際に使ってみると荷物の置き場所に困るという事があります。狭さゆえに水回りの設備と寝るためのスペースを分けることが難しいという点もデメリットですが、ポップアップルーフを付けて就寝スペースを確保したモデルもあります。
また、軽自動車がベースのため、長距離長時間の運転は疲れるという点もデメリットです。特に軽トラックベースのものであればシートの調整幅がほとんど無いため、不自然な姿勢で長距離を運転しなければなりません。
バスコン
バスコンとは、マイクロバスをベースにしたキャンピングカーの事です。大きなボディーを活かし、真ん中にダイネット、後部にベッドルームというレイアウトのものをよく目にします。
メリット
バスコンのメリットは何と言っても広さです。全長は6mを超えるため、筆者の部屋よりも広大な生活空間を確保できます。ダイネットの広さを犠牲にせずにシャワールームやトイレを配置することも可能です。
加えて高さも確保できるので、普通に立って歩くことができます。バンコンなどはハイルーフ仕様がベースでなければ屈んで移動しなければならないのですが、これはちょっとしたストレスです。 また、乗り心地が良いというのもメリットの一つです。もともと人を乗せるのが目的のクルマなので、長距離の移動も苦になりません。
加えて高さも確保できるので、普通に立って歩くことができます。バンコンなどはハイルーフ仕様がベースでなければ屈んで移動しなければならないのですが、これはちょっとしたストレスです。 また、乗り心地が良いというのもメリットの一つです。もともと人を乗せるのが目的のクルマなので、長距離の移動も苦になりません。
デメリット
バンコンのデメリットは、やはり価格です。ベースとなるマイクロバスが新車で600万円以上するため、架装をすると1000万円オーバーは確実です。
もう一つのデメリットは、メリットになっていたはずの大きさです。室内が広いのは良いことですが、その大きさが災いして駐車場の確保に苦労してしまいます。
サービスエリアや道の駅は大型車用のスペースがあるのでいいのですが、ちょっとしたお店に入りたい時などは駐車場探しに苦労してしまいます。
サービスエリアや道の駅は大型車用のスペースがあるのでいいのですが、ちょっとしたお店に入りたい時などは駐車場探しに苦労してしまいます。
まとめ
via en.wikipedia.org
主なキャンピングカーのタイプをまとめてみました。それぞれ一長一短があるため、キャンピングカーを購入したい方は目的と用途をよくよく検討して選ぶことをオススメします。
この他にもトレーラータイプやフルコンなど、キャンピングカーにはまだまだいろいろな種類があります。興味がある方はぜひ調べてみて下さい!
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