「e-POWER」だけではない、日産のハイブリッドシステムの全容を紹介します!

日産のハイブリッドシステムと言えば、「ノート」や「セレナ」に搭載されている「e-POWER」が思い浮かぶと思いますが、それ以外のハイブリッドシステムも存在します。今回はそんな日産のハイブリッドシステムの全容を紹介していきます。

「e-POWER」

日産・ノート E12 - Wikipedia (64901)

日産のハイブリッドシステムの1つ目は「e-POWER」です。「e-POWER」はエンジンで発電しモーター走行する典型的なシリーズ方式ハイブリッドです。独自に開発された大出力モーターのみで駆動するため、電気自動車と変わらない静かでエコな走りを実現します。エンジンでの発電時以外は、電気自動車の「リーフ」とドライビングフィールは同じです。最高出力は100kW(136ps)と控えめになっています。(※「セレナ」の場合)
また現在主流となっている電気自動車は、大容量バッテリーに電気を蓄えておきそれを使用することで走行できる仕組みとなっています。そのため、バッテリーが消耗してくると外部充電しなければならないという手間がかかりますが、その手間を解消したのが「e-POWER」です。エンジンの力を使って発電機を稼働させ、モーター用の電力を自ら作り出せるようになっています。このエンジンはタイヤと繋がっておらず、あくまでもエネルギーを生み出すためだけに使用されるのです。エンジンは、直列3気筒エンジン(HR12DE)を発電目的に特化したチューニングの上で流用しています。
搭載車種は、コンパクトカーの「ノート」、ミニバンの「セレナ」であり、これからも搭載車種は続々と増えていくことは間違いありません。

「1モーター2クラッチ方式インテリジェントデュアルクラッチコントロールハイブリッド」

日産:フーガ ハイブリッド [ FUGA HYBRID ] セダン | このクルマの魅力 | ハイブリッドの理想形 (64904)

日産のハイブリッドシステムの2つ目は「1モーター2クラッチ方式インテリジェントデュアルクラッチコントロールハイブリッド」です。既存の7速ATのトルクコンバーターを廃止し、モーターとクラッチを収めることでコンパクトな構造としたシステムです。ひとつのモーターが、駆動とエネルギー回生のふたつの役割をこなすので、構成部品を減らすことができ、軽量化を実現させました。
発進から高速までの幅広いモーター走行領域をもち、エンジンとモーターによる圧倒的なフル加速性能を実現します。エンジンで効率よく走行しながらの発電し、そして減速エネルギーを電気に変換する回生ブレーキを兼ね備えています。そのため、モーターとエンジンそれぞれの特性を組み合わせて、高いエネルギー効率と走らせる楽しさを追求しました。システム最高出力は268kW(364ps)になっています。(※「スカイライン」の場合)
搭載車種は、「スカイライン」・「フーガ」・「シーマ」など、日産の高級セダン車クラスに搭載されています。

「FF車(前輪駆動車)用のハイブリッドシステム」

日産・エクストレイル - Wikipedia (64907)

日産のハイブリッドシステムの3つ目は「FF車(前輪駆動車)用のハイブリッドシステム」です。これは、先述の「1モーター2クラッチ式インテリジェントデュアルクラッチコントロールハイブリッド」を、FF車専用に開発したものになっています。エンジンとモーターの間に「クラッチ1」を、モーターとCVTの間に「クラッチ2」を設置し、「クラッチ1」のON/OFFを選択することで、状況に応じてエンジンとモーターを使い分けることができるハイブリッドシステムです。中型から大型のFF車、四輪駆動車など、幅広い車種への搭載が可能になっており、システム最高出力は134kW(182ps)になっています。
搭載車種は、現在SUVの「エクストレイル」のみとなっています。

まとめ

今回は日産のハイブリッドシステムの全容を紹介してきました。全部で3つのハイブリッドシステムを保有している日産ですが、車種の特性を最大限に生かすのに最適なハイブリッドシステムを個々に搭載しており、日産のハイブリッドシステムは「e-POWER」だけではないということがよく分かります。今後も様々な車種にハイブリッドモデルがラインナップされることを期待したいですね。
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