アメリカで出力100kWのチャデモ式超高速充電器を導入!EVの更なる普及のきっかけになるか!?

アメリカのカリフォルニア州で「CHAdeMO(チャデモ)」規格による出力100kWのEV用超高速充電器を導入しました。今回はこの急速充電器についてと、現在販売されているEVとの兼ね合いも調べてみました。

チャデモ式超高速充電器(100kW)

米国カリフォルニア州でのEV実証事業にチャデモ式超高速充電器を導入 - 日産自動車ニュースルーム (59671)

アメリカのカリフォルニア州で、日本発の充電規格であるチャデモに対応する超高速充電器1基を設置しました。その出力100kWとされており、EVの車載電池が大容量化していく流れを受けています。
国内に設置されている従来の急速充電器では出力が50kWなので、これを利用することによって従来の2倍の出力で充電できるようになり、EVの充電時間短縮が図られます。また、5月には同様の超高速充電器1基を追加設置する予定となっています。

アメリカのEV普及への取り組み

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超高速充電器設置のほかにも、アメリカは2017年11月からEVドライバー向けに提供しているスマートフォン(スマホ)用リアルタイム情報アプリ「DRIVEtheARC」に特定の充電ステーションで充電予約ができる機能を追加し、提供を開始しました。スマホアプリからの事前利用予約により、利用者が増加している都市部の充電ステーションでの充電時の混雑緩和を目指すとともに、充電器の予約から利用までのEVドライバーの行動を分析することで、EVの快適な利用環境と利用距離延伸の可能性を探ります。
国内でもこのような機能が備われば、さらにEVは使いやすいクルマになっていくかもしれません。

EV車両との兼ね合い

国産EVである日産リーフ

国産EVである日産リーフ

EV普及には、充電器と現在販売されているEVとの兼ね合いも大事な要素になってきます。国内では日産のリーフが代表的なEVなので例に挙げて見て行きます。 リーフは現在40kWhバッテリー搭載モデルと62kWhバッテリー搭載モデルのリーフe+がラインナップされています。40kWhモデルではJC08モードで400km・WLTCモードで322km、62kWhモデルではJC08モードで570km・WLTCモードで458kmの航続距離を実現しています。これだけの航続距離があればもっと普及しても良いはずですが、問題は急速充電器のインフラが追いついていない点が挙げられます。 充電器の数ももちろんのこと、充電時間がネックになっています。40kWhモデルで出力50kWの急速充電器を使用して約80%充電にかかる時間は約40分、62kWモデルに至っては約60分かかります。
様々な施設で急速充電器を設置してはいますが、施設につき1台しか設置されていない所が多いのが現状です。その急速充電器は30分で交代をお願いしている施設が多いため、現行のリーフ・リーフe+では1回の充電で80%まで充電はできないということになるのです。2回に分けて充電すれば可能ですが、それには時間が多くかかってしまい効率性が悪くなります。せっかくの大容量バッテリーを搭載していても、十分に活用できないのは残念ですね。

まとめ

今回はアメリカのカリフォルニア州で設置された出力100kWのチャデモ式超高速充電器の紹介と現行のEVとの兼ね合いを紹介してきました。EVのバッテリー性能はどんどん進化していき、これは良い傾向にあると思うのですが、急速充電器の数と充電にかかる時間がネックになっています。実際に国内にEVをもっと普及させようとするとこのネックになっている問題を解決しなければなりません。
アメリカで設置された出力100kWのチャデモ式超高速充電器を国内でも設置できるようになれば、リーフでは約20分・リーフe+では約30分と2分の1の時間で、制約の30分以内での充電で約80%の充電が完了します。また設置数がどんどん増えていけば日本のEVの実用性も上がり、EVの未来は開けてくると思われます。
チャデモは日本発の充電規格であるのにアメリカに先を越された形なので、日本でもどんどん設置してほしいと思いますね。
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